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米国が9年まえに打ち上げた冥王星と太陽系外縁天体の探査機「ニューホライズンズ」が日本時間午後9時ごろに冥王星に最接近します。われわれが一度もその表面の詳細を観測したことのない冥王星、ニューホライズンズが1万2000キロの至近距離から、その謎に包まれた表面の撮影を試みます。気象衛星ひまわりの高度が地表から約36000キロですから、かなりの至近距離になります。
この冥王星、地球から50億キロ以上離れた場所にあり、直径も2400キロ程度なので、人類が作ったもっとも強力な望遠鏡で観察しても、いままではほとんどその表面の様子をうかがい知ることはできませんでした。
また太陽からとても遠いので、表面の温度はマイナス230度ほどしかありません。
この冥王星は、1930年アメリカの天文台に勤務していた技師クライド・トンボーが発見しました。当時は惑星とされていましたが、ニューホライズンズが打ち上げられた後、世界天文連合(IAU)で惑星の定義が再定義された結果、冥王星は準惑星という分類になってしまいました。
この探査機、クライド トンボーの遺灰の一部を積んでいたり、アメリカ人の冥王星に対する思い入れの深さも感じるます。と申しますのも、天王星も海王星もヨーロッパの天文学者による発見であり、発見当時のアメリカは、アメリカ人が初めて惑星を発見したということもあり、一種のブームに近い騒ぎになったと聞いています。
今日21時の撮影後、写真が電送されてくるものと思われますが、地球から冥王星の距離が約47億8500万キロあることを考えると....光や電波のスピードが秒速30万キロですから割り算すると、電波が届くまでに......
4,785,000,000km÷300,000=15,960秒
分になおすと約266分
4時間26分もかかることになりますから、私たちが最接近の写真を目にするのは、日付が明日に変わったころになりますね。
楽しみに待ちましょうか()
まあ、とにかくです。月の2/3の位の大きさしかない冥王星、距離は月の12600倍も遠くの天体です。表面の模様が一生の間に見ることができるというだけで僕はワクワクしていますよ。
地球から見るとどのくらいの明るさに見えるのでしょうか。ちょっと計算してみました。星空が綺麗な天の川が見えるような場所で肉眼で見えるもっとも暗い星が6等星ですが......冥王星は14.1等星しかありませんから、6等星の1/1500の明るさしかありません。
普通の望遠鏡じゃみえませんね。レンズの直径が少なくとも40センチ、できれば50センチ位ないと見るのは困難です。
こーんな遠くの星に、探査機送り込んだアメリカはすごいですねと言いたいところですが.....これは太陽系の中の話、宇宙全体の大きさから言ったら、家の玄関先のようなスケールの話ですからね。
今日冥王星がどこに見えるか調べてみました。射手座の南斗六星のすぐ脇にいます。心眼で見てみますか。探査機の成功をいのりつつ。
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