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昨夜、古巣である「星の手帖社」の帰り道、月が美しいカサをまとっていました。家路を急ぎ望遠レンズを取り付けてHDRで撮影したのがこの写真です。月と雲の明るさはとても大きく、月のカサを綺麗に撮ろうとすると月が露出オーバーになり、月に露出を合わすと月のカサは全く写らないのです。

そこで実際見た目に近くにするために、月のカサをシャッタースピード1/15というスローシャッターで撮ったのが、1枚目の写真です。月のカサはとても良く写っていますが、月の表面は露出オーバーで白く飛んでしまっています。これだと見た目と全然違う訳です。

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そこで、今度はシャッタースピードを1/500に早めて二枚目を撮影します。この写真は月の表面の模様はちゃんと写っていますが、今度は月の傘がまったく写っていません。

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上の二枚の写真を合成し、実際空で見えた昨夜の月の傘の写真が、下の写真です。人間の目はとてもダイナミックレンジが広いので、月のかさと月の表面の模様が一緒に見えますが、カメラだと20倍近くの明るさの違いがある月のかさと月の表面は二枚の写真を合成して再現することになります。

人間の目の性能はすばらしく、最新型のデジカメでも簡単には目で見たのと同じようには撮影できないのです。いつの日か人間の目に匹敵するダイナミックレンジを持つデジタルカメラが出るのを首を長くして待つことにします。



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大沼 崇
大沼 崇
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