|
木星を見ましょう
太陽系には地球を含め8つの惑星があります。この8つの惑星は、太陽を中心とする軌道を回っています。 内側から水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、そして一番外側の軌道を回る海王星の8つの惑星が太陽の周りを回っている惑星です。 かつてはさらにその外側を回る冥王星も惑星に分類されていたのですが、冥王星はとても小さく、また冥王星の近くに同じような小さな天体がいくつかあることから、天文学で準惑星という新しい分類ができ、冥王星は準惑星のカテゴリーに分類される事になったので、太陽系の惑星はひとつ減り8つということになっています。 さらに先日、冥王星などの準惑星の軌道を長期にわたりとても精密に観測してみたところ、太陽やその周りを回る8つの惑星がそれらの準惑星に及ぼしている引力では説明できない軌道のブレが見つかり、その結果を計算してみたところ、海王星の軌道のずっと外側に地球の10倍もの質量(重さ)のかなり大きな天体がある証拠が見つかったようです。大きさを考えると、十分惑星と言える大きな天体のようなので、「9つ目の惑星があるかも!」と大きなニュースになった訳です。 その大きさについては、天王星や海王星よりも一回り小さいくらいの惑星のようです。 さてお話は太陽系最大の惑星である「木星」です。直径は地球の11倍、質量(重さ)は地球の318倍にもなります。2016年3月8日にその木星が「衝」になります。惑星の衝とは、太陽と木星が地球を挟んで180度の位置に来ることです。 太陽からみると、太陽>地球>木星の順に一直線にならんだ位置関係になります。当然、地球から木星の距離も衝の前後に一番近くなりますから、望遠鏡で観察しても普段より一層大きく、くっきり見える事になるのです。3月8日には、月の1600倍くらいの距離まで近寄ってきますが、この前後2から3ヶ月が木星観測には絶好のシーズンと言えます。 木星はとても明るく、見つけるのはとても簡単です。下の星図のマス目ひとつは角度で10度になります。 「見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける」を参考にしてください。 見えている星の中でダントツに明るいのでとても見つけやすいと思います。一等星の15倍以上の明るさがあります。まずは肉眼でじっくり観察してみると、星座を構成している他の星と比べてあまりまたたかない事に気付きます。土星や火星など他の惑星も同じように、星座を構成している恒星と比べるとあんまりまたたきませんが、それはなぜでしょうか。 星座を構成している星たちは、私たちの太陽系の惑星と比べると、とても遠いところにあるので、ほとんど完全な点で、望遠鏡で高倍率を掛けて観察しても光る点にしか見えません。しかし地球からそれら恒星と比べるととても近くにある惑星は望遠鏡で拡大すると、表面の模様が見えますが、面積をもった円形の形状に拡大して観察ができます。地球に届くときに恒星と比べるとずっと光の束の太さが太いので、大気の流れ(乱流)ではあまりまたたかないのです。一方星座を構成する星の光は地球に届く時にほとんど太さがない光線になります。上空の風の強い時は特にキラキラとまたたきやすいのです。 もし5倍から10倍くらいの倍率の双眼鏡や単眼鏡をもっていたら、木星を見て見ましょう。慎重にピントを合わせてください。すると木星の脇にかすかに光る小さな星が最大で4つ見えます。この衛星は、木星のまわりをまわる67個の衛星のうち、特に大きな4つの衛星で、400年以上前にガリレオがはじめて天体望遠鏡を木星に向けた時に発見したのでガリレオ衛星と呼ばれています。翌日に見ると4つの衛星が動いているのが分かります。 木星の縞模様をみるには、天体望遠鏡が必要です。少なくとも35倍ほどの倍率を掛けて慎重にピントを合わせれば、木星の縞模様を見ることができます。 ぜひ、観測シーズンを迎えた木星や衛星の動きを双眼鏡や天体望遠鏡で観察してみてくださいね。 次回は小型望遠鏡で見る木星とその衛星についてお話しをします。 ↓これは2016年2月1日23時ごろの東の方向の空です。しし座の後ろ足の先あたりに木星が見えます。 (この星図、二度クリックすると拡大できます。)星図はアストロアーツのステラナビゲーター10にて作成しています。 下の星図は、上の星図の約一ヶ月後の夜9時の東の空の様子です。2時間はやいですが、木星がほぼ同じ位置に見えるのが分かりますね。夜11時に小さなお子さんが起きて木星を観察するのは無理ですが、夜9時なら無理がないですね。ちなみに惑星は少しずつ動きますが、概ね一ヶ月後であれば、2時間星空がずれてきます。すなわちこの更に一ヶ月後の4月1日には、夜7時に東の空を見れば同じ星座が同じような位置に見えます。木星などの惑星は、地球との位置関係で少し位置がずれます。 この星図は、3月1日の23時の東の空のようすです。一枚目の星図2月1日23時と比べると、木星の位置が更に高い位置に見えるようになり、木星の表面の模様観察の条件はさらに良くなります。 |
全体表示
[ リスト | 詳細 ]
|
記事を追記予定です! クリスマスは満月で、月面の模様を見るにはとても良い時期なのですが、月面に対して太陽が正面から当たるのでクレーターなどの月面の起伏は良く見えません。
なんでも日本ではクリスマスと満月が重なるのは19年ぶりの事だったようで、ニュースなどでも報じられていました。先日満月の観察に関してブログにご案内しましたが、今回はその続きです。 クレーターを観察するのであれば12月30日から、年明けが良い時期になります。ただ時期が遅くなればなるほど月が地平線から昇ってくる時間が遅くなっていくので注意してください。今年の大晦日から新年の月は下の写真のように欠けています。12月31日の大晦日の月齢は月齢19.7で、下の写真にほぼ近い欠け具合となり、欠け際にたくさんのクレーターを観察できることでしょう。 紅白歌合戦も終わり、行く年来る年が放送される午前0時も過ぎると月と木星が東の空に昇ってきます。午前1時過ぎから見やすい位置になります。この少し欠けた月のすぐ近くに明るく輝く木星が見えていますから、大晦日はとても木星が見つけやすいので、今まで木星を見た事がない方はそのどっしりとした輝きをぜひ見てください。 木星の直径は、地球の直径の10倍もある太陽系で一番大きな惑星で、月の約2000倍も遠くにあります。5倍から10倍の口径30mmの双眼鏡で覗くと四つの衛星が木星のすぐ近くに見えますし、口径数センチ、数十倍の望遠鏡でよく目を凝らして見ると二本の縞模様を見ることができます。 この木星これから地球に近づいてきて、3月8日には、月の1600倍くらいの距離まで近寄ってきますが、この前後3ヶ月が木星観測には絶好のシーズンと言えます。 今は木星が昇って来るのは深夜12時を過ぎてからになりますが、毎月二時間ずつ昇ってくる時間が早くなりますから3月初旬には、20時頃には今と同じ高さに見えるので、こどもさんが観察するにも無理のない時間帯に見られるようになります。 月は年明けの1月2日に下弦の半月となり、クレーターを見るには絶好の時期となりますが、さらに昇ってくる時間が遅くなり、0時11分に月の出となります 午前2時には東の空で観察しやすい高さまで上がってきますので、夜は遅いですが頑張って見てください。 また午前3時ごろまで頑張って起きていると、おとめ座の一等星スピカの近くに火星が見えます。来年5月末の最接近時の1/20の明るさですが、一等星半ばの明るさがあるのでこれもぜひ肉眼では観察しておいてください。来年5月末にさそり座のアンタレスの近くで最接近となるころには、今の20倍も明るくなるので、その明るさの変化に驚かれると思います。 今年も年始早々しぶんぎ座流星群が観察できる筈ですが、下弦を過ぎたばかりの明るい半月が邪魔をするのと、流れ星の数も日本は今回条件が悪いのでやや残念な状況です。 それではみなさん!良いお年を! |
|
さてもうすぐ楽しいクリスマスですね。
今年のクリスマスは、満月です。満月は日の入りとともに、東の地平線からお月さまが昇ってきます。夜半前の夜11時頃に空の一番高い場所にきます。
満月の時に月を望遠鏡で見ても眩しいだけだと言う方もいらっしゃいますが、満月は満月で色々見えますのでそれはそれで見る価値があると私自身は思っています。
満月の時に望遠鏡で月を覗いても、クレーターはほとんど見えませんが、その代わり月の表面の濃淡や、月の表面に大きな天体が衝突しクレーターができる時に四方八方に飛び散った跡である光条(レイ)が大変良く見えます。
また観察力のある方は、満月の時でも月の端の方に目を向けると場所によってはクレーターの凹凸が少し見えている事に気付くかもしれません。
また普通のクレーターよりとても大きな天体が衝突すると、月の内部から溶岩が染み出してきて周りに広がるのですが、それがまわりに比較して薄黒い溶岩大地ができるのですが、それが海とか湖と名付けられているものです。
下の写真を見て頂くと分かりますが、薄黒い部分を良く見ると円形が重なってできているのが分かりますか?これは小惑星クラスの大きな天体が衝突し月面を余りに深くえぐったため中から溶岩が流れ出してきてその深くえぐった穴を埋めるように溜まりやがて冷えて固まったことを示しています。
さて普段、夜空にぽっかり浮かぶ満月を見て、その大きさが実際どれほどのものであるか知っている方は少数だと思います。月の大きさは直径3,474kmあります。(地球の大きさは直径12,742km)
地球から月までの距離は、楕円軌道であるために、約35万7000kmから40万6000km(注2)で変化します。といっても数字が大きすぎて感覚的にさっぱり分からないと思います。飛行機のスピードで月まで行くと約20日間かかる計算になります。(新幹線のスピードで80日くらいです。)地球一周が飛行機のスピードで2日間ほどですからその10倍くらいの距離に月があることになります。 中秋の名月にお供えする月見団子の大きさは約4.5センチですが、月見団子を実際の月に見立ててお話ししたいと思います。 月の大きさをこの月見団子の大きさとすると、一体全体地球はどのくらいの大きさがあるのでしょうか?普通の方は考えた事もないかもしれませんね。 地球は月の4倍弱の大きさで、答えは16.5センチ メロンや小さめのハンドボールの球程の大きさになります。 そんな事を頭に入れながらクリスマスの満月を楽しんで見ましょう。
(株)スコープテック
大沼崇
|
|
本日2015年の12月12日のTBSの人気番組「世界ふしぎ発見」
昨日半年の宇宙滞在を終え地球に帰還した、油井宇宙飛行士の活躍やビクセンさんの推す宙(そら)ガールの事などの番組内容でしたが、最後の視聴者プレゼントが、弊社のラプトル60だったようです。だったようですというのも、弊社には事前になんのお話もなかったので、僕も番組はちらちら見ている程度で、しかも皿洗いの最中で、番組最後に視聴者プレゼントとしてかなり大きく映ったようですが、家人も気づくのが遅く自分は完全に見逃してしまったのです。
番組ホームページを見ると、確かにうちの「ラプトル60くん」のようです。
これはとても嬉しいニュースです! なぜかと言うと、視聴者プレゼントというのはメーカータイアップして出すより、選ばれる方がとても名誉な事なのです。
番組の景品担当さんは、ネットに沢山ある商品の中から、予算に合う中で、商品の評判を調べ、良い製品を選ばれるからです。そして弊社から個人名で購入しているようで全く特定出来ません。
世の中に黒い鏡筒に赤い三脚の望遠鏡なんてうちしかありませんし、商品名は出なかったものの今回の景品はラプトル60だと私的には確信した次第です。
素直に嬉しくハッピーなニュースでした!
|
|
「見たい星の位置を調べ、実際の夜空で見つける」にはどうすればいいのでしょうか。
「今日は土星のリングを見たいなぁ。」と思ったとしましょう。 今日は土星は見えるのか。見えるとしたら空のどの場所に見えるのか。調べなければなりません。 見えている位置は、同じ日でも見る時間によってどんどん変わっていくのである程度正確に知らないといけません。 その一番かんたんな方法のひとつを説明したいと思います。 プラネタリウムソフト「スーパースター」を使う方法です。 大変便利なソフトで、星空を見たい年月日と時間を指定するだけで、星座の位置だけでなく、月、土星や金星などのすべての惑星が空のどの場所に見えているかをパソコンの画面に表示してくれます。 このようなソフトをプラネタリウムソフトと言いますが、スコープテック用のスーパースターは初心者でも使いやすく、そして市販されるスーパースターではもっともお求めやすい価格になっています。 WINDOWS98以上であれば、最新のWINDOWS10でも使えます。 この「土星」を実際の夜空でどのように見つければ良いのでしょうか。その方法を説明します。 1startup.jpg ↑スーパースターのアイコンをダブルクリックすると、まず最初に起動画面が表示されます。そうしたら枠内をクリックしてください。 3open.jpg ↑すると上のような画面が開きます。現在の南の方向の空のようすが表示されます。 この画面の場合は2015年8月30日午前10時59分の南の空のようすが表示されています。 2location.jpg 再び、星座早見タブをクリックし戻ります。 次は観測年月日時の設定です。左側中段の年月日時分をクリックしてみてください。数字の上部をクリックすると時間がすすみ、数字の下部をクリックすると時間が戻ります。 ここでは、「2015年8月30日 19時00分」と設定しました。 4time19_00.jpg ↑南の空には、夏の星座の代表格である「さそり座」と「いて座」が並んで見えているのが分かりますね。 そして、さそり座の右側(西側)には、望遠鏡での観測対象として、もっとも人気のある「土星」が見えているのが分かります。 この「土星」を実際の夜空でどのように見つければ良いのでしょうか。 その方法を説明しましょう。 この時必ず必要なものがあります。コンパス(方位磁石)です。最近のスマートフォンには内蔵されているものもあります。その場合は付属のアプリで「コンパス」を使いましょう。 表示されている星図を見ましょう。土星に一番近い方位表示は、「南」ですね。南側の見通しの良いベランダや、南側ができるだけ開けている場所が良いでしょう。まずはコンパスで南がどちらの方向かしっかりと把握しましょう。 もう一度星図を見ますと、星図にはマス目がありますね。土星がこのマス目でいくつずれた場所にあるか、数えてみましょう。真南から右方向(西側)へマス目3つと1/3位。地平線からの高さマス目で3つのところに土星がある事が分かります。 このマス目一つは角度にして10度ですから、角度で表すと、真南から右方向に約33度、地平線から30度位のところに土星がある事が分かります。 このマス目ひとつ(角度にして10度)を身体の一部を使い測る方法があります。手の平を握り、じゃんけんのグーにします。腕をいっぱいに伸ばして、自分の目からみたグー(げんこつ)の横幅が10度になります。 図版写真 腕を伸ばして10度水平 腕を伸ばして垂直10度 このようにコンパスが指し示す「南」からゲンコツを右方向に3つ重ね、さらに地平線(地平線が見えない時は目から水平方向に差し出した手の平の上に)ゲンコツを縦に三つ重ねた方向に目的の土星を見つける事ができるでしょう。 ここまでできれば、第一段階の「望遠鏡で見たい天体が空のどこに見えているかを把握すること。実際の星空でその天体を見つける方法」を習得した事になります。 この方法は、星座を見つけるのにも役立ちます。スーパースターに表示されている星座を構成する恒星や星の並びを見つけるのにとても便利な方法です。星座早見盤を使って星座を探すのはとても難しいものですが、この方法を使えば次々とあなたが知らない星座を星空から見つけ出す事ができるでしょう。 |


