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高倍率のズーム双眼鏡には決して手を出してはいけません。
ちまたで氾濫するズームの双眼鏡ですが、なぜこの様なインチキ商品(いや商品と言うのもおこがましい)が大手を振ってそこら中で売られているのか。またメーカーはなぜこの様なまともに見えない商品を生産し、消費者を愚弄し商売するのか理解に苦しみます。株式会社K社が販売するルシー○135倍ミニズーム双眼鏡を例に取りましょう。この双眼鏡の対物レンズの口径は28mmです。倍率は25倍から135倍のズームです。本来手持ちで使う双眼鏡は、せいぜい12倍が限度で、それ以上の倍率になると手ぶれでまともに対象物を見ることが出来ません。○シード双眼鏡の最低倍率の25倍で使用してもまともに物は見えません。最高倍率ではどうでしょうか?135倍です。これは光学理論を無視した倍率です。高性能な天体望遠鏡でも、口径mmx2が実用上の最高倍率とされています。口径28mmの望遠鏡があったとしますと、56倍が最高倍率となります。双眼鏡のレンズは、望遠鏡の対物レンズと違い焦点距離が短く、低倍率での使用を前提としているので口径X2倍の高倍率に堪えられる精度のものは存在しません。135倍ということは、口径ミリに対する実に4.8倍という無茶苦茶な倍率です。

 さらに言うとこれらの双眼鏡でまともに左右の光軸が合っているものを見たことがありません。双眼鏡の構造として、そんなに高い倍率まで左右の鏡筒の光軸が平行に保たれる構造には成っていないわけです。ですから、このような非常識な高倍率の双眼鏡を作るメーカーは、ズーム双眼鏡を買うのは、双眼鏡の事を知らない初心者であるから、双眼鏡が本来どんな商品かを知らない。高倍率であれば、なにも知らない初心者は、それが性能が高いと勘違いし、自分のところの商品を買ってくれる。何社かがこのような競争を繰り返しエスカレートして出てきたのが、この様な非常識な高倍率の双眼鏡なのです。初心者は良く見えなくても、比較の対象がありませんからメーカーにクレームをする事も無いでしょう。双眼鏡とは良く見えないものなんだ。でほとんどの方は終わってしまうのです。そこまで分かってメーカーは、消費者を欺く商品を生産しています。

 天体望遠鏡も同じです。高倍率ズーム双眼鏡を販売するメーカーのほとんどは、非常識な高倍率の望遠鏡を販売しています。彼らは、すべて分かっていてこの様な製品とか商品とは言えないものを販売しています。こういうやり方を悪徳商法といいます。

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大沼 崇
大沼 崇
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