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12月の星空情報メールです。
●今月のハイライト 12月となりました。今月も見どころが沢山あります。 1.今月は、先月からご紹介しているウィルタネン彗星が12月中旬過ぎに地球に最接近し見頃になります。12月中旬過ぎから月明かりに邪魔されますが、年末年始にかけて月明かりに邪魔されずに再び見頃を迎えます。 このウィルタネン彗星ですが、12月10日過ぎから、暗い夜空の下では、肉眼でもぎりぎり見える明るさになります。もちろん双眼鏡、天体望遠鏡でより楽しめます。カメラでの撮影も楽しいでしょう 2. 三大流星群の一つであるふたご座流星群が観測できます。年間の流星群の中で最も沢山の流れ星を飛ばします。肉眼やカメラによる写真撮影で楽しめます。 3.惑星は、明け方、日の出前の東の空で金星が見ごろ、水星も下旬には見ごろを迎えます。 肉眼で見えます。水星は双眼鏡で探すと良いでしょう。一度双眼鏡で位置が分かれば肉眼でも見えます。望遠鏡があるとより楽しめます。
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各図版の著作権は、スコープテックと大沼崇に帰属しますが、教育目的での印刷などによる再配布に制限はありません。
〈目次〉 ★12月の惑星たち ★12月の天文現象カレンダー ★12月の星空情報 ★今月の便利グッズ ★イベント情報 ★12月の惑星たち 水星 水星 12月5日過ぎから年末まで◎12月15日に西方最大離角で観測条件は良い。 金星 ◎ 12月2日に夜明け前の東の空、最大光度で燦然と輝く。 火星 △ 視直径10秒を切りました。口径8センチで表面模様がかろうじて見えます。 木星 × 見かけ上太陽に近く観測が困難。 土星 × 見かけ上太陽に近く観測が困難 天王星 ◎ 宵に南の空に見える 海王星 ◎ 宵に南西の空に見える ★12月の天文現象カレンダー 暖冬傾向の予報がでています。しかし昼間は暖かくても、朝晩は思ったより冷え込むようになります火星は大接近した今夏に比べると暗くなりましたが、まだ宵の南西の空でまだ存在感のある輝きを放っています。また見つけるのは少々困難ですが、天王星と海王星が引き続き見頃です。 12月2日(日)金星が明け方の空で最大高度(-4.7等) 12月4日(火)夜明け前の東の空で月と金星が接近して見えます。(美しい眺め) 12月7日(金)新月 12月13日(木)ウィルタネン彗星が近日点を通過 12月14日(金)から16日(日)第89回乙女高原星空観望会 12月14日(金)ふたご座流星群の流れ星が最も沢山見られる(極大)条件最良 12月15日(土)水星が西方最大離角(地球からみて太陽の西側に最も離れた位置に来る)日の出前観測条件が良い 上弦の月 夕方から夜半前に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます! 12月16日(日)ウィルタネン彗星が地球に最接近(距離0.078天文単位) 12月16日(日)変光星のはくちょう座χ(周期410日)が極大光度 12月18日(火)変光星のくじら座ο(ミラ)(周期332日)が極大光度 12月23日(日)天皇誕生日 満月 12月29日(土)下弦の月 深夜過ぎから明け方に見える半月です。月の観察の好機です。クレーターがとても良く見えます! ) ★11月の星空情報 ☆ウィルタネン(ワータネン)彗星が地球に最接近。 ウィルタネン彗星は1948年1月にウィルタネンが発見した、公転周期約5.4年の短周期彗星です。12月13日に近日点(彗星が太陽から最も近い場所)を通過し、12月16日に地球に最接近します。その接近距離は地球から月までの距離の約30倍と今まで地球に近づいた彗星の中でも屈指の近さを通ることになります。彗星としてはやや小ぶりの彗星ですが、地球に近い位置を通るのでその分明るく見えるというわけで、注目を浴びています。20年以上前に大きな話題になった百武彗星やヘールボップ彗星程にはは明るくならず大彗星ではありませんが、ここ近年に観測されている彗星の中では一番明るく見えると予想されています。 12月太陽との距離が近づくとともに、地球にも近づいて来ますのでどんどん明るくなります。また南中時の地平線からの高度も上がりますから、観測条件もとても良いのです。月明かりが無い時に観測することを考えると満月の前後5日ほどは避けて観察をしましょう。 ぜひ見逃さないで観察を試みてくださいね。 ウィルタネン彗星 ガイドマップ
12月上旬から中旬にかけて、冬の星座の一つであるふたご座の二等星カストル付近から放射状にたくさんの流れ星が飛び出すように見られる『ふたご座流星群』が見られます。特にたくさんの流れ星がみられるのは、月明かりに邪魔されない、12月13日の夜11時過ぎから14日の明け方にかけてと、12月14日の深夜12時過ぎから15日明け方にかけてになります。天気が悪くその2日間で見られないようであれば、12日ごろから15日まではかなり多くの流れ星が見えるはずです。星空が綺麗で視界が開けた場所であれば1時間に60個から時には100個以上の流れ星を見ることができます。その日が悪天候でも、 市街地でも、明るい街灯が直接眼に入らないようにすれば、一時間に数個から十数個の流れ星を見ることができるでしょう。 ※観測のポイント 1.市街地であれば街灯が直接目に入らない場所で 2.上弦の月が夜半に地平線に沈んで月明かりの影響のない夜半過ぎから観測することをおすすめします。 3.可能であれば、星空の綺麗に見える海や山へ遠征して見てください。市街地での観測より10倍近い流れ星を観察できます。
4.流星群の流れ星は、流星群の放射点(下記図版に図示)を中心に四方八方に飛びます。出来るだけ空を広く見て観測するのが、沢山の流れ星を見る秘訣です。
☆金星と水星が、明け方日の出前の東の空で見ごろです。 12月2日、金星は、明け方の日の出前の空で最大光度となりマイナス4.7等級(1等星の約185倍)の素晴らしい明るさで輝きます。天体望遠鏡で見ると、月齢6の月と同じような形で見えるはずです。年末年始にかけて少しずつ地球から遠ざかりなが、半月の形に変わっていくようすを天体望遠鏡で観察できます。
☆二つの有名な脈動変光星が相次いで極大光度になります。 12月16日(日)変光星のはくちょう座χ(周期410日)が極大光度、12月18日(火)変光星のくじら座ο(ミラ)(周期332日)が極大光度になります。 星自体の明るさが変わる星です。脈動変光星とは、星がブクブク膨らんだり、しぼんだりしながら明るさが変わる星です。星としての一生の末期を迎え、中心で核融合反応で生み出されるエネルギーの量が不安定になり膨らんだりしぼんだりします膨らんだ時に暗くなり、しぼんだ時に明るくなります。しぼむと星の内部の圧力が高くなって中心での核融合が活発になるため明るくなります。 くじら座ο(ミラ) 極大光度2.0等級-極小光度10.2等級 平均的には、極大時で3〜4等級 アストロアーツ社のこちらのページも参照ください。 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10297_ph181212 はくちょう座χ 極大光度3.3等級-極小光度14.2等級 平均の極大光度は4.3〜5.1等級 アストロアーツ社のこちらのページも参照ください。 https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/10296_ph181210 ●今月の便利グッズ 星座の中にある、星雲や星団を探すのに便利なものとして、星図があります。恒星や星雲星団といった天体の位置や明るさを記したマップです。 アストロアーツ社の星空シミュレーションソフト「ステラナビゲーター」も広義では、パソコン上で動作する星図と言えます。 書籍として販売されている「星図」もあります。 また、インターネットでダウンロードできる星図もあり、プリントしたり、タブレット端末で表示したりして使えるPDFファイルで無料で頒布されているものもあります。 星図は、星空シミュレーションソフトのように惑星などの天球上を動いていく天体は表示されていませんが、様々な天体が地図と同じように地図記号のように図形で表示されているのでこれはこれでとても便利なものです。例えば重星や連星、変光星なども一目で分かる便利さがあるのです。 また紙にプリントアウトすれば、見た天体にマーキングしたり、さまざまなメモを書き込む事もできます。 下記に代表的な星図をリンクしておきますので使ってみることをおすすめします。 滝星図 http://www.geocities.jp/toshimi_taki/index.htm Mag7 Star Atlas https://ia802605.us.archive.org/25/items/Mag_7_Star_Atlas/Mag_7_Star_Atlas.pdf ★イベント情報 ●2018年 乙女高原星空観望会 第89回 12月14日(金)〜12月16日(日)ウィルタネン彗星とふたご座流星群申し込み締め切りは、12月10日(月)となっています。 観望会の詳細と予約へのリンクは下記サイトをごらんください。 http://otome.sblo.jp/ ●田奈星空観望会 今年の田奈星空観望会は終了しました。来年の日程は近日中に発表いたします。 おわりに メールマガジンご意見などございましたら、下記のメールアドレス宛に感想など頂けると幸いです。 webmaster@scopetown.jp よろしくお願い申し上げます! 2018年11月30日 (株)スコープテック 代表取締役社長 大沼 崇 ############################################################ 株式会社スコープテック 代表取締役社長 大沼崇のフェイスブックアカウント https://www.facebook.com/takashi.onuma.7 天文情報、観望会情報ほか、写真、天気、食べ物、など色々情報を流しています。 ぜひお友達申請もしくはフォローしてみてください。 ・星空と天体観測のブログ http://blogs.yahoo.co.jp/solunarneo さまざまな天文現象のお知らせや解説。自身で撮影した天体写真などや、おすすめの本など紹介しています。星空情報メールでは案内しないマニアックな天文現象も紹介しています! ・乙女高原星空観望会 http://otome.sblo.jp/ 山梨市牧丘町柳平で毎年10回開催している星空観望会のご案内です。天の川の見える最高の環境と豊かな自然に恵まれた場所でくつろぎながらみんなで星を見ませんか?望遠鏡を持たない初心者の方もたくさん参加しています!2018年の日程は上記サイト上でご案内しています。 ・田奈星空観望会 また弊社の近くの田奈でも毎月一回観望会が行われています。どなたでも参加できます。こちらも初心者大歓迎です。望遠鏡を持っていない方もお気軽にどうぞ。 毎回30人以上の方が参加されています。2018の日程は下記リンク先でご確認ください。 http://scopetown.jp/kanbokai.html ############################################################ |
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2018年11月28日
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