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2019年05月

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田奈星空観望会は、横浜市青葉区田奈の水田地帯の行き止まりの農道で、2005年ごろから年12回、ほぼ毎月行われている星空観望会です。定期的に横浜市内で行われている観望会としては、最も規模が大きく参加人数が多い星空観望会になります。
多い時には50名を超える参加者が集まります。19時半ごろからはじまり、自由解散形式の観望会です。
市街地に囲まれた水田なので、乙女高原星空観望会のように天の川が見られる訳ではありませんが、視界もとても開けた場所で、月や惑星、重星の観察を中心にさまざまな天体を参加者が持ち寄る望遠鏡で観察ができます。
犬の散歩やランニング中の近所の方が飛び入りで参加されたり、パトロール中のお巡りさんが立ち寄られたりすることもあり、望遠鏡を覗いた事のない手ぶらの初心者が気軽に参加できる観測会です。

スコープテックの天体望遠鏡もずらりと並びますから、実際に製品をお試し頂くこともできます。

イメージ 1
すらりと並んだスコープテックの天体望遠鏡、誰でも自由に使えて操作の説明も受けられます。

天体写真のスペシャリストが乙女高原星空観望会で撮影した素晴らしい写真を見せてもらえたり、惑星観測のスペシャリストに見えている惑星の見所を説明してもらったり、初心者やはじめての参加者が楽しめる観望会です。様々な分野のスペシャリストが参加しているので、ベテランでも初心者でも楽しめます。


イメージ 2
参加者の9センチマクストフ望遠鏡と私の車です。

先日ここのブログで紹介した、乙女高原星空観望会に参加したけど、最初から泊まりの観望会は敷居が高いなあ!という方は、まず田奈の星空観望会に参加されても良いと思います。

場所や開催日時は、下記のリンク先をごらんくださいね。


ご注意 6月の日程が変わる場合がありますので、最新情報はリンク先でご確認ください!


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参加者が持ち込んだ大きな反射望遠鏡を覗く事もできますよ。


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星空ガイドのスペシャリストの川井慶一氏の巨大な双眼望遠鏡。楽しい星空解説が聞けます。(川井さんが参加した時)

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とてもユニークな天体望遠鏡を持ち込まれる方もいます!

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先日、5500万光年先のM87楕円銀河の中心にある巨大ブラックホール(超大質量ブラックホール)が初めて撮影(正確にはブラックホールシャドウ)されたということで、とても大きなニュースになったのは記憶に新しいと思います。実は、私たちの太陽系が属する「天の川銀河」の中心にも、巨大ブラックホールがあります。距離は2万6千光年と、先に撮影されたブラックホールに比べると、距離は約2000分の1と、とても近い場所にあります。そのブラックホールの名前は、いて座A*(いてざエースター)です。現在、M87銀河の中心のブラックホールを撮影した同じチームが観測と映像化に鋭意取り組んでいるようですから、遅かれ早かれ画像が大々的に発表されていると思います。距離が1/2000と近いですからさぞかし鮮明な画像が得られるだろうと期待してしまいますが、巨大ブラックホールいて座A*の質量は、M87のブラックホールに比べると1/2000しかないそうです。比較すると随分小さな巨大ブラックホールなのです。
(2000倍近いけど、1/2000の大きさという事は、近いけど同じような解像度でしか撮影出来ない…)

ちなみに、いて座A*の質量は太陽の数百万倍、M87の巨大ブラックホールは、太陽の数十億倍の質量があると言われています。

それでは、下の図版をごらんください。まずはfig.1をごらんください。いて座A*と太陽系の位置関係です。いて座A*は、銀河系の中心部、私たちの太陽系は、螺旋状に渦巻く銀河系の腕の中にあります。私たち太陽系から見ると、銀河系の中心方向にいて座A*はあるということになります。fig.2は、銀河系を真横から見た姿です。中央が膨らんでいて、両翼に広がった、お皿を二枚伏せたような形をしているのがわかります。さて肉眼で見える星座を辿り、巨大ブラックホール、いて座A*がどのあたりにあるか見てみましょう。一番上の写真は、乙女高原星空観望会で、広角レンズで撮影したものです。太陽系からみると、銀河系の中心方向は、いて座の方向です。夏の大三角から流れ下る天の川が、いて座付近で一段と太く濃くなっているのが分かります。赤いばつ印で示した所に、巨大ブラックホールいて座A*があります。もちろん肉眼では見えませんが.....。

fig.Aをご覧ください。これは、地球から見える天の川を、一枚の写真に合成したものです。先ほどのfig.2で見た姿とそっくりですね!天の川というのは、まさに銀河系の内部から銀河系を真横から見たものに他ならないのです!

fig.B>fig.Cとどんどん拡大して見ていきます。両方とも私が撮影したものですが、巨大ブラックホールいて座A*は見えません。天の川に漂う黒い雲みたいなものが分かりますね?これは暗黒星雲と呼ばれる、星の元になるガスです。こうしたガスが徐々に集まり、ついには星が生まれてきます。fig.Cの左端にピンク色に輝いている部分がありますが、ガスの中で星が生まれている場所です。中で星が生まれると、暗黒星雲ではなくなり、周りのガスが輝きだします。散光星雲といいます。fig.CのアルファベットのAの文字の下に、星が沢山集まって見えています。散光星雲の中で生まれた星が沢山育ってくると、周りのガスを吹き飛ばします。それが散開星団と呼ばれる若い星の集団です。しばらくすると、一つ一つの星は、散り散りばらばらに、巣立って行くわけです。

fig.Dは、いて座A*をNASAのX線宇宙望遠鏡で撮影したものです。ブラックホールの姿はまだ見えません。
さて超大質量ブラックホールいて座A*は、どんな姿を私たちに見せてくれるでしょうか?先に撮影されたM87のブラックホールとの違いも楽しみですね!

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大沼 崇
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