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二子玉川に先ごろオープンしたライズショッピングセンターの中央広場にて、4月24日から5月6日までの13日間、縁日(ENNICHI)が行われています。
さまざまなワークショップ、ライブ、そして選りすぐりの小さなこだわりショップが青空市を連日行っています。
南部線武蔵中原駅と武蔵小杉駅の近くにある、 おしゃれな cafe TEMO さんが、この縁日に出店されています。日の出光学の双眼鏡から、弊社の天体望遠鏡、そしてカールツァイス イエナの双眼鏡などなど、ビンテージものの双眼鏡。星グッズなどを販売しています。
そして晴れれば連日、月や惑星の観望会もやっています。これが大注目で長いと20人近い行列が出来ていて、皆さん歓声をあげています。
通常の星空観望会のように告知している訳ではないので、望遠鏡を覗かれる皆さんは、今までほとんど望遠鏡を覗いた事が無い方ばかりです。覗いた先には予想外によく見えている月や惑星が。大きな歓声があがりそれがまた望遠鏡に並ぶ列を長くしています。
自分もできる限り現地に足を運びたいと思っていますが、店の営業との兼ね合いもあり.....というところです。
みなさんも是非足を運んでみてください。
ライブも随時行われていて、とてもにぎやかな雰囲氣です。
これは、靴職人のブースです。手ずくりの見事な革靴が並んでいます。革靴を職人指導のもとで作る教室もやっているそうです!
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星空を楽しむ
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昨年末、金星が西空低くに見え始めましたが、ここ最近は日没後の高度もかなり上がりかなり観測しやすくなっています。年末は、地球から見て太陽を挟んで向こう側に位置していた金星は、月で言うと満月に近い形で、ラプトル50などの小さな望遠鏡で見ると、芥子粒のような小さい丸っこい姿で見えていました。地球からの距離も遠いため、小さくしか見えなかった訳ですが、ここ最近は少し欠けているようすが観察できます。
金星観測は、ここから7月終わりに掛けてがとても面白い時期で、地球との距離もどんどん縮まって来て大きく見えるようになり、太陽と地球の間に入り込むに従って大きく見えるようになると同時に、大きく欠けて三日月のような形に見えるようになります。
400年前、イタリアの天文学者のガリレオは、この金星の満ち欠けする様子を観察し、地動説を確信するに至ったと言われています。
たしかに、地球が宇宙の中心、太陽系の中心であればこのような満ち欠けと見える大きさの変化が起こる事は考えにくく、ガリレオが自身の望遠鏡で観察した金星の満ち欠けを地動説の有力な証拠のひとつとしたのはうなずけることですね。
↓二度クリックすると拡大します。10日ごとの金星の満ち欠けと、日没30分後の見える位置の図版(アストロアーツのステラナビゲーターにて作成しています。)
次の図版三枚は、金星の地球との相対位置と満ち欠けの関係です。地球と太陽の間に深く入り込むに連れ大きく欠けていくのがわかります。
クリックして拡大しないと小さすぎて何の図版か分からないので、よくご覧になってください。
金星は、これからが観察シーズン、形の変化が面白いです。理由を上の説明などを参考に色々と考えを巡らせながら観察してみてくださいね。
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星空観察をするにあたり天気はとても重要です。
まずは晴れないと話になりません。雲を通して星を見る事は出来ないからです。 天気予報での晴れは、雲量が2割以上8割以下の時を言うので、全天の8割が雲に覆われていても晴れということになってしまいます。
ですから、天体観測をするにあたって、テレビの天気予報はそれほど参考にならないのです。
天体観測での気象情報は、雲量がとても重要です。スーパーコンピューターに依る数値予報です。
下記のサイトをごらんください。
左側のメニューで「雨量・雲量」を選び、上のスライドバーで日時を設定できます。
詳細は39時間前まで、広域は264時間後までの演算結果を見ることができます。
近くなるほど、精度があがりますが、山間部では食い違うこともあります。
天文現象の起こる6時間くらいまえに、GPVを確認してから観測地を決めるのも良いと思います。
しかし私たちが星空観望会を行っている、乙女高原は、GPV上で晴れていても、南風が優勢の時は、甲府盆地から湿った空気が上がってくる形になり、雲が上空を覆ってしまうことが多いようです。
ですので、局地的な地形の影響などは、普段からGPVと観測地での相関を知っているとより良い天気判断が出来るようになります。
研究熱心で有ることは、何事に於いても重要だと思います。
明日の晴れを祈っています。
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その他気象情報に関しては、後日書き足します。本日はここまでとします。
4月4日 午前1時
ASTRO GPV
国際気象海洋 卓越天気予報
tenki.jp 星空指数
国土交通省・気象庁 高層気象NCEP200
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皆既月食を何回か観察していると、毎回月面の色や明るさが異なる事に気が付きます。フランスの天文学者のアンドレ・ダンジョン(1890-1967)は月食の明るさを評価するための尺度となるダンジョンスケールを考案しました。
下の図版をごらんください。明るさと色によってL=0 から4までの5段階で表されます。 0 Very dark eclipse. Moon almost invisible, especially at greatest eclipse. とても暗い月食、皆既食のうち、本影にもっとも深く入り込む頃は、肉眼ではほとんど見えない 1 Dark Eclipse, gray or brownish in coloration. Details distinguishable only with difficulty. 暗い月食で、月面は灰色から焦げ茶色で細かい部分を見分けるのはむづかしい 2 Deep red or rust-colored eclipse. Very dark central shadow, while outer edge of umbra is relatively bright. 濃い赤や錆色の月食で、比較的明るい本影の周辺部とくらべ、本影中心部はとても暗い 3 Brick-red eclipse. Umbral shadow usually has a bright or yellow rim. 赤レンガ色の月食で、本影の周辺部分は、明るく黄色い縁取りがある。 4 Very bright copper-red or orange eclipse. Umbral shadow has a bluish, very bright rim. とても明るい月食、明るい赤銅色やオレンジ色の月食。本影の周辺は青みがかった明るい縁取りがある。 ちなみにL値は、本影の中心からの角距離により月面の場所によって異なる値を示すものでもあります。 L値に影響を与えるパラメータはいくつもあります。地球の本影のどの部分を月が通過するかも重要なことですし、火山噴火は火山灰を大気圏に撒き散らし、噴火後数年にわたり赤黒く暗い月食となる原因の一つでもあります。 ピナツボ火山の噴火は1992年12月の暗い皆既月食において、多くの観測者がL=0の最も暗い月食として報告をしました。 また太陽の活動周期が月食の明るさにいくらかの影響を与えているようです。 また国立天文台は、今回の4月の皆既月食で観測とその結果の報告のキャンペーンを行います。 下記に詳細の説明がありますのでぜひごらんください。 専用の用紙で観測報告をしてみてください。 こちらになります>こちらをクリック |
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↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。 それは地球には大気があるためです。上図をご覧ください。太陽の光のうち地球の大気に入った光は大気を通り抜ける時に、空気中に浮いているチリや水蒸気に邪魔されて波長の短い青い光は散乱され、波長の長い赤い光が通り抜けていきます。(本来白っぽい太陽が夕日や朝日のように地平線に近いと赤く見えるのと同じ原理です。)そして大気を通り抜ける時にレンズのように赤い光が屈折して影の中に赤い光が入り込むことによって影の中に入り込んだ月の表面が赤く美しく色付くのです。
↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。
月食は双眼鏡や望遠鏡を使わなくて、肉眼でも観察が出来ます。たくさん星が見える街灯がない海や山ならその色の変化も肉眼で楽しむ事ができるでしょう。口径30mmから50mmで倍率が6倍から10倍程度の双眼鏡(できれば射出瞳径4mm以上)の双眼鏡があれば、赤く染まった月の美しいグラデーションや月の周りにたくさん輝いている小さな星たちの瞬きを見る事ができるでしょう。
天体望遠鏡なら、出来るだけ倍率を落ちして、丸い視野の中にすっぽり月が入る十数倍から数十倍程度の低い倍率がオススメです。
これらの光学機器で見ると口径50mmの小さな望遠鏡や双眼鏡でも、肉眼の数十倍にもなる光を集める能力で赤く染まった月面のグラーデーションがとても美しく見えるのです。特に今回は地球の影の淵をかすめる月食なので、影の淵の方は青い光を含んでいる場合があり、赤から青いグラデーションが見えるかもしれません。
これはブルーバンド、ブルーフリンジ、ターコイズフリンジと呼ばれる現象で、前回の2014年10月8日の月食でも観察されています。
弊社の双眼鏡販売コーナーはこちらをクリック>双眼鏡ショップ
弊社の天体望遠鏡販売コーナーはこちらをクリック>望遠鏡ショップ
ブルーバンド、ブルーフリンジ、ターコイズフリンジですが、下の写真は昨年の10月8日の皆既月食の際に撮影されたものです。本影の中は赤い波長の光が優勢ですが、本影のもっとも外側の光は青い波長の光が優勢でこのような現象が起こるようです。大気の上層の部分にオゾンがリッチなオゾン層があり、この部分を透過した光は、最初説明したのとは逆に赤い光が散乱し青い光を透過することから起こる現象のようです。ちなみにターコイズとはトルコ石の事で、フリンジとは縁取りの事です。本影の一番最外周の青い光の縁取りということになりますね。トルコ石は美しい青色をしているのでこのように名付けたようです。
またこの現象は、肉眼では以前から観察されていたものの、フィルムを使っていた時代にはなかなか撮影することができませんでした。 調べたところによると、撮影の際にデジタルカメラのホワイトバランスの設定をAWB(オートホワイトバランス)にすると写りやすいようです。もしくはRAWで撮影しても良いようです。ホワイトバランスを太陽光にすると写りにくいようです。 ↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。
下の図版は、皆既月食の時の月の周辺にある星の位置の図版です。アストロアーツのステラナビゲーターで作成したものです。月が完全に本影の中に入っている状態の時口径15センチから20センチほどの望遠鏡で見えると思われる星をプロットしてあります。星の下の数値は星の明るさ(等級)です。631は6.31等 1166は11.66等ということになります。空の条件にもよりますが、双眼鏡であれば9等くらいまでの星が見えると思います。普段満月のまわりは、ここまで暗い星は見えません。満月の強烈なあかりにじゃまされてしまうからです。
星空の中にぽっかり浮かぶ赤い満月はとても幻想的なながめになります。見逃さないようにしてください。 図版中の一番小さな円は、地球の本影です。その周りを取り囲む少し大きな円は半影です。そして一番大きな黄色い線の円は、視野にして約7度の円で標準的な双眼鏡の視界の広さはこのくらいになります。 ↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。 こちらは月の周辺の拡大です。望遠鏡で見るときはこちらをお使いください。同心円は、小さい方が本影、大きい方が半影です。その二つの円と同心円でない黄色い線の円は、視野が1度の視野円で50倍くらいの望遠鏡の標準的な視界の大きさになります。 ↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。 月食中に月が背後の星を隠す星食が起こります。20時33分に潜入(月に隠され)し、20時58分に出現(月のふちから再び出てきます)します。明るさが11.66等の暗い恒星なので観察には、口径20センチくらいの比較的大型の望遠鏡が必要になります。 ↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。 ↓※二度クリックすると拡大します。拡大してごらんください。 こちらの動画は米国のNASAによる前回の月食の説明動画です。全編英語ですが分かりやすく作られているので、英語分からなくても楽しめます。ぜひご覧になってください。 今回、ほかに月食に関して二つの解説記事があります。 こちらもご覧ください。 クリックしてごらんください。 皆既月食まであと一ヶ月切りました!月食の時間など 光と色の共演、皆既月食を暗い夜空で鑑賞しましょう。 |





