星空を楽しむ

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今年度最終回となる、第70回乙女高原星空観望会が行われました。

乙女高原星空観望会の詳細はこちらを>>クリック

山梨市牧丘町柳平で行われている乙女高原星空観望会。冬の12月から2月を除く、年に9回から10回行われている星空観望会です。最近は山梨市の協力で、山荘と道を挟んで反対側にある休校中の小学校分校の教室を利用して、反射望遠鏡の研磨教室が行われるようになりました。このような星空観望会は他に類を見ないこともあり、
山梨テレビや雑誌『星ナビなどからのメディアの取材も入るようになりました。
今回は11月25日金曜日から11月27日日曜日まで開催された乙女高原星空観望会ですが、これまでも何度か乙女高原星空観望会に参加してくれている、私の親しい友人でもある自動車ジャーナリストのマリオ高野氏が、星空観望と取材を兼ねて今回の観望会にいらっしゃいました。
乙女高原星空観望会と絡めた取材ということで、カメラマンの
ダン・アオキさん、SUBARUが参戦しているGT選手権のレースクイーン・霧島聖子さんもご一緒でした。
取材も兼ねて望遠鏡を覗きに来たということでしたので、星や宇宙の話をさせていただいて、それから説明した天体、星雲星団、
金星を見たり、実際の星空で冬の星座を幾つかご案内しました。

霧島さんはもともと星に興味をお持ちで、双眼鏡や望遠鏡を使うのが初めてにもかかわらず、望遠鏡で二重星団やアンドロメダ銀河を見た後に、双眼鏡ですぐにそれらを視界に捉えて周囲を驚かせていました。
とても勘が良い方なのだなと思いました。

また皆が寒い寒いを連発しているにも関わらず、我々より薄着で氷点下5度の中を長時間に渡り一言も寒いという言葉を発する事なく、周囲を気遣いながら撮影されていたのには驚きました。厳しい選抜を経て、トップチームの一角であるスバルのレースクイーンというものが、単に容姿だけでなく、そうした周りに対する気遣いまで至るところは厳しい審査をくぐり抜けて来た人なのだなと感じた次第です。

もう何から何までびっくりでした!


左から霧島聖子さん、大沼(本人)、金峰山荘の水上オーナー、マリオ高野さん。
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富士重工(スバル)がディーラーを通じて販売するスバル純正の天体望遠鏡『メローペ80A』。
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サービス精神旺盛な自動車ジャーナリストのマリオ高野さん(^^)
土曜日の夕食は、水上オーナーのぶどう畑を荒らしていたイノシシをくくり罠で仕留めた「しし鍋」でした!
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今年の乙女高原星空観望会は、地球規模の気候変動の影響をもろに受け、例年になく星空が雲や雨に遮られることも多かったのですが、この金曜日はほぼ一晩中晴天に恵まれ素晴らしい星空を満喫できました。

取材の撮影も順調に進んだようで、誌面が楽しみなところです。発行されましたらまたこのブログでご紹介するので楽しみにお待ち下さい。

名前の通り、これまで観望が主体の乙女高原星空観望会でしたが、最近は天体写真を始める参加者もいます。モザイク合成を始めた方もいらっしゃいます。

それではまず今回の乙女高原星空観望会で撮影された写真をいくつか見てみましょう。今回は夜が更けるほど透明度が高くなり、大変美しい写真が沢山撮れたようです。


スバル星団 青山さん撮影
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オリオン星雲 青山さん撮影
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馬頭星雲 青山さん撮影
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西空に傾いた天の川〜中央左側にアンドロメダ銀河が小さい写っています。天の川に浮かぶ二重星団も! 田中さん撮影。
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オリオン座三つ星周辺のガス星雲の広がり。見事ですね。 長瀬さん撮影
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2016年度の乙女高原星空観望会もとうとう終わりましたが、来年は3月下旬から始まります。今年も沢山の新規参加者もあり、回によっては満員御礼となってしまい参加できない人もいらっしゃいました。来年も沢山の新規参加者があるよう運営一同さまざまな企画をこの冬に考えたいと考えております。


(株)スコープテック 代表取締役社長 大沼 崇

11月の星空情報

⚫おうし座南流星群(11月上旬)
オレンジ色の字でおうし座南と表示しているところから放射状に流れ星が飛びます。数は一時間に5個程度と少ないですが、活動期間は長く、10月終わりごろから11月中頃まで、極大日の11月6日とさほど、変わらない流れ星が飛びます。ながれは比較的ゆっくりで、比較的明るいものが多いようです。今年は、月明かりの邪魔もなく、好条件で観察できます。

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大きな満月!スーパームーン(11月14日)
月は地球の周りを公転する衛星ですが、その軌道は真円ではなく楕円軌道です。月が一番地球に近づくと、35万6400キロで、もっとも遠い時で40万6700km(ちなみに地球一周は4万km)と結構距離が変化します。当然地球に近い時の満月と遠い時の満月の見える大きさは結構違います。
10円玉と500円玉を机の上に出してみてください。地球から遠い時の満月を10円玉の大きさとすると、地球から近い時の満月は500円玉の大きさになります。
11月14日の月と地球の距離は、35万6509kmですから、地球と月の距離がぐっと近づいた時の満月ということで、大きな満月、スーパームーンという事になります。


⚫アルデバラン食(11月16日午前2時過ぎ)
(観測時間間違えないようにしてください!11月16日午前2時過ぎとは、11月15日の深夜0時の2時間後です。翌日17日の午前2時と勘違いしないようにご注意ください)

11月16日午前2時過ぎから、ほぼ全国で晴れればアルデバランが満月過ぎの月に隠されます。このような現象を星食といいます。このアルデバラン食ですが午前2時には、月は南西の空高い位置(地平線からの仰角65度)に見えていますが、その月の近くを見ると明るい星が見えます。それがおうし座の1等星アルデバランです。
月の背後に完全に隠れて見えなくなるのが、福岡で午前2時8分ごろ、東京で午前2時23分30秒ごろ、札幌で午前2時18分30秒ごろになります。隠されていたアルデバランが月の反対側から出てくるのが、福岡で午前3時9分ごろ、東京で午前3時27分30秒ごろ、札幌で午前3時28分40秒ごろになります。

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午前2時に双眼鏡(視野7度)で見るとこんな感じに見えます。
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ラプトル50に接眼レンズはK20mm30倍で天頂プリズムを付けずに観察すると、像が逆さまに見える(倒立像)なので月の右下から潜入します。潜入3分前の午前2時20分頃の様子です。
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こちらもやはりラプトル50に接眼レンズはK20mm30倍で天頂プリズムを付けずに観察した場合の出現の様子です。少し欠けている部分から出てきます。午前3時28分ごろの様子です。月の上の方からアルデバランが出現しているのがわかります。

月の位置が高いので、見やすくするために天頂ミラーや天頂プリズム付けて観察する場合は、これらのシミュレーション画像と見え方が違うので、良く月の模様を見比べてどこにアルデバランが潜入し出現するのか考えてみてください。天頂プリズムや天頂ミラーで観察すると見える月の像は、上下は肉眼で見たままで左右が反転した正立鏡像になります。


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このアルデバラン食ですが、いくらアルデバランが1等星の明るさがあるとはいっても、満月過ぎのまばゆいばかりに明るい月に近づくため、その光芒にじゃまされるので潜入時間ぎりぎりに見ても特に肉眼では見えにくくなります。少なくとも潜入時間の1時間前くらい前に位置を確認しておいた方が良いと思います。1時間前であれば肉眼でも月とアルデバランが並んでいるようすが確認できることでしょう。

あと注目頂きたいのが、月が移動する速度です。満ち欠けを繰り返しながら星空を移動していく月のスピードを感じる事ができると思います。アルデバラン食の前日や翌日に空を見上げ、月とアルデバランの位置関係を確認してみましょう。
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ついに弊社初の天体望遠鏡カタログが完成した!

創業から10年となるが、弊社製品にはカタログが存在しなかったのだ。自社で工場は持たないが、製品を企画し、工場と一緒になって真剣に入門用の天体望遠鏡作りをしているという自負もあり、販売店として取り上げられる事もある弊社ではあるが、自分自身は「スコープテック」という自社ブランドを持つメーカーであると考えている。

カタログの無いメーカー。普通は考えられないが、弊社の天体望遠鏡の販売は、95%以上がネットショップでのダイレクト通販という事もあり、これまでカタログの必要性は感じていながらも必須では無かったのだ。

しかしながら、近年、科学館のミュージアムショップやセレクトショップでの販売などが徐々に増えてきている。また、星空観望会などで弊社の天体望遠鏡が使われる機会が増え、観望会のスタッフが参加者に望遠鏡の相談を受けた時に、弊社の望遠鏡を薦めたいがその時に渡すパンフレットなどは無いのか、という問い合わせを受ける事が多くなり、カタログの必要性が増してきていた。

色々と思案しながら、A3二つ折り4ページという限られたスペースでカタログを作成する事になった。この中に、作り手の想いと弊社製品の特徴、スペック、入門機に対しての弊社の考えをまとめ上げなければならない。

なにしろ弊社としては初のカタログである。外部にデザインやイラストを外注し、商品撮影もプロのカメラマンに委託した。力を入れて足かけ3ヶ月を戦い抜いて製作をした。
本来なら8ページあると綺麗なレイアウトができるのだが、大部数を印刷し広く頒布することを考えるとコストを抑えなければならない。4ページであるが、表紙には製品の紹介はできない。表紙は、イメージのラフと弊社の顧客層(ファミリー、こどもたち、入門機)を伝え、柔らかいデザインでとお願いした。

まずはコンテンツの割り振り。
pとpはラプトルシリーズとアトラスシリーズの4機種を紹介。それぞれのシリーズと機種の特徴を明確に書き出した。こどもが望遠鏡を欲しいと言い出して何を選べば良いのか困惑するご両親や、初めて天体望遠鏡を買う初心者が、カタログを見ればただちに最適な望遠鏡が選べるように配慮して説明文を作成した。

4pは、2pや3pで出てくる専門用語を解説するとともに、入門用の天体望遠鏡を選ぶ際のチェックポイントを図版をいれて解説した。
日本製の入門用望遠鏡自体が少ないこともあり、このチェックポイントを全てクリアできるような望遠鏡は量販店やホームセンターにはほとんど無いはずだ。また、多く出回っている外国製の入門用望遠鏡でも全てのチェックポイントをクリアするのは相当厳しい。

そして
最後は、スコープテックの天体望遠鏡に対する理念と覚悟を余すところなく伝える事を目標として製作した。

とても饒舌だが、情熱的なカタログができたと我ながら思う。ぜひお手に取って頂き、沢山の人に見て頂きたいと考えている。


*カタログ送付ご希望の方へ重要なお願い*

ご希望の方は弊社のメールアドレスに、下記のタイトルと項目を記入の上メールをお送り下さい。お守り頂けない場合はカタログをお送りできません。
くれぐれもお電話でカタログ送付を依頼するのはお止め下さい。弊社の電話は、弊社製品を御愛用頂いているお客様の質問電話と受注電話という役割が重要なので、その点ご理解下さい。

カタログを観望会などで頒布して頂ける方は、別途ご案内しますので、備考欄に「観望会での頒布を希望するので連絡下さい」と記入して下さい。。ご希望部数が多い場合、発送まで時間が掛かる場合がございます。悪しからずご了承下さい。


宛先 webmaster@scopetown.jp


メールタイトル:「カタログ送付希望」

郵便番号

 
ご住所:

お名前:

お電話番号:

備考欄:



注意 *同業他社のカタログ請求はご遠慮ください
今まで、弊社は弊社の商品写真やウェブサイト、商標、アイディア盗用など、安易なコピーに直面してきました。それらの件に関しては弁護士に依頼し、法的手続きを取らせて頂いた事もあります。行動は慎重にお願いします。
けしてカタログのアイディア盗用や文章流用、コピーなどなさらぬようお願いいたします。

10月の星空みどころ

はじめに
9月に入ってから、秋雨前線の活動が活発になり、全国的に晴れの日が大変少なかったですね。私の住む横浜でも、星空を見られたのは僅かで、ほとんどが雨か曇りにはばまれ、天体観測がまともにできた日は全くありませんでした。そんな雨の日は、天文や星空を好きな人なら何をしているのでしょうか。周りに聞いてみると、星や天文の本を読んでいたという方もいれば、以前に撮った天体写真の整理や画像加工をしていたという方もいらっしゃいました。中には暇に任せてもう年末に出す年賀状の図版を作ってしまったという気の早い方もいらっしゃいました(笑)
この長雨ですが趣味でやっている畑にも甚大な被害が出ています。実りはじめていた小豆(あずき)の半分は、サヤが乾かずカビてしまい、収量は半減。キュウリは病気で全滅。ナスなども実りが悪い状態です。スーパーで野菜が高騰していますが、自分の畑からもまともに野菜が取れない状態です。10月は、天候が安定し、素晴らしい秋晴れが続く事を期待したいものです。
さて、今回の星空情報メールから、少し情報の順番の入れ替えをしています。天文現象カレンダーと星空情報を前にもってくることにしました。


10月の天文現象カレンダー

10月9日(日)上弦の月 夕方に見える半月です。月のクレーターがとても良く見えます。
10月10日(月)体育の日
10月16日(日)満月 天王星(明るさ5.7等)が衝(太陽と180度反対方向に位置し、地球に近づく)

10月22日(土)オリオン座流星群が極大

10月23日(日)下弦の月 明け方の半月です。クレーターがとても良く見えます!上弦の半月とは光の当たり方が逆なので、望遠鏡で覗いて見ましょう。深夜に東の空から昇ってきます。

10月25日(月) 準惑星ケレスが衝(明るさ7.4等)(太陽と180度反対方向に位置し、地球に近づく)くじら座にいます。肉眼では無理ですが、双眼鏡でも見える明るさです。周囲にある同じような明るさの星と準惑星ケレスを見分けるのは難しいですが、16日に同じく衝を迎えた天王星とともに挑戦してみてはいかがでしょうか。どちらの星も、アストロアーツの星空シミュレーションソフト ステラナビゲータ10などで、きっちり場所を押さえてから低倍率にして視界を広くした天体望遠鏡や少し大きめの6から10倍の倍率で探してみてください。なんども言いますがかなり大変ですが、見つけた時の感激は大きいです。(上級者向け)


10月30日(日)夕方の西空低空で金星と土星が約3度の角度まで近づいて見えます。

10月31日(月)新月 前後数日は、一晩中月明かりに邪魔されることなく星空観察や星空撮影が行える天体観測ウィークです。

10月の星空情報
10月は新月が月初の1日と月末の31日なので、その前後数日が、月明かりに邪魔されないで星空を観察するのに向いている期間です。16日が満月なので、その前後前後数日は、月明かりの影響を受けやすい星雲や星団の観察には不向きです。月明かりの影響を受けにくい天体は、惑星や重星の観察に向いています。

毎年10月中旬過ぎから月末に掛けて活動するオリオン座流星群ですが、今年は残念ながら一番流星が流れる21日(土)が夜空を照らす月明かりの影響であまり良く見えないかもしれません。しかし、活動期間の長いオリオン座流星群を少しでも良い条件で観察したいのであれば、月の明かりの影響が少なくなる25日(火)以降が良いでしょう。
10月に見える惑星は、土星が観測シーズン最終盤となり、夕方の西空の低空に、まだ夕焼けが残る早めの時間であれば観察が可能です。また金星は夕方の西空で徐々に高度を上げつつあります。先月のメールマガジンでも金星の案内をしましたが、見やすくなるのは11月半ば過ぎですが、10月のうちに一度望遠鏡で見ておいてください。ちいさな丸い形に見えますが、年末から年始、三月にかけて大きく見えるようになり、また深く欠けていくようすを観察するまでに、今のちいささと形を実際に見ておけば、地球との距離が近づいている事をはっきり理解できると思うのです。



⚫︎秋の星座図版
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⚫︎フォーマルハウト 図版
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双眼鏡や望遠鏡で見やすい大型の散開星団を紹介したいと思います。

散開星団は、同じ星雲(分子雲)から生まれた星の集団で、観測しやすく見栄えもするため天体望遠鏡や双眼鏡での観測対象として大変人気があります。大きく明るいものは、都会の空でも観察できますが、やはり美しい星空の下で月明かりがない時に観察すると都会で見るのとは違い、ずっと美しく見えます。数十から数百もの星がひとかたまりになっている。その粗密は星団によってちがいます。
また星団によって美しく観察出来る倍率や観測に適した機材が異なります。

ペルセウス座の二重星団、ペルセウス座のMel.20と、おうし座のプレアデス星団を見ていきましょう。どれも比較的大型の散開星団なのですが、もっとも美しく観察できる機材が異なります。ペルセウス座の二重星団は数十倍の倍率で天体望遠鏡がオススメです。二重星団は双眼鏡でも観察が出来ますが、双眼鏡で観察すると天の川の数え切れない程の数の星の中に埋もれている様子が観察でき、それはそれで素晴らしい眺めですが、望遠鏡で観察すると星団本体の姿がきわだちとても綺麗です。15センチを超える大きな望遠鏡でじっくり観察すると星団を構成する星のなかに赤みを帯びた星が点在し、まるで宝石箱の中を覗いているようです。
Mel.20は、望遠鏡でははみ出してしまい綺麗には見えません。5倍から10倍程度の双眼鏡が一番美しく見えます。この星団も構成している星の色にバリエーションがあり、ひとつひとつの星が明るい事もあって、双眼鏡でも色がはっきりわかり、とても素晴らしい眺めですね。
最後に有名なプレアデス星団(日本名すばる星団)ですが、これは望遠鏡では20から30倍の超低倍率でないと、望遠鏡の視野からはみ出してしまいます。5倍から10倍の倍率の双眼鏡か、超低倍率の望遠鏡が美しくみえます。この星団は、構成する星の色がそろって青色なのも特徴ですね。


⚫︎散開星団のマップ 10月初旬 21時ごろ  10月下旬 19時ごろの東の空
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すべての星図は、アストロアーツ ステラナビゲーターVer.10にて生成しています。
ステラナビゲーターに関して詳しくはこちら>クリック
※ すべての星図は、一度クリックすると同サイズの星図が表示され、さらにその星図をクリックすると原寸大に拡大され見やすくなります。

今年太陽の近くに居て、ほとんど目立たなかった金星が、日の入り後の西空で徐々に高度をあげています。晴れて雲の少ない時に西の地平線が開けて見える場所であれば、夕焼け色の残るまだ明るい低空で強い光を放つ金星を肉眼で探すのは比較的簡単です。

望遠鏡で覗くと、太陽の向こう側からまだ顔を覗かせたばかりなので、金星の全面が輝いて見え、9月の初旬はまだその形は満月のように丸く見えます。

下の図は日没後30分の金星の位置と形の変化を9月から来年の3月までプロットしたものです。
11月ごろから、どんどん欠けてきて三日月のような形になり、その上、どんどん大きく見えるようになっているのが分かりますね。望遠鏡で是非定期的に観察してみてください。

金星の位置と満ち欠けのようす
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さてみなさんは、アンドロメダ銀河を見たことがありますか?私たち地球が属する太陽系は、銀河系の中にあり、太陽は銀河系に2000億個存在する恒星のひとつ(自分で輝く星)なのですが、アンドロメダ銀河は、一兆個の恒星の大集団です。銀河系よりふたまわりも大きいとても大きな渦巻き銀河です。
アンドロメダ銀河は、私たちの銀河から230万光年も先にある巨大銀河なのです。光のスピード(一秒間に地球を7周半する)で230万年も掛かる大変な遠距離にあるのですが、これでも、銀河系のお隣の銀河という近い存在です。銀河系の直径が10万光年ですから、その23倍もの距離になります。
当然、230万年も掛かって地球に届いた光ですから、今望遠鏡で観察すると、230万年も前のアンドロメダ銀河を観察していることになります!
少し頭がクラクラしてしまうような話ですね!

このアンドロメダ銀河は、地球から観察するのは一番簡単な銀河です。星空が美しい海や山であれば、場所さえ把握していれば、双眼鏡や望遠鏡使わないで肉眼でもなんとか見る事ができます。どのように見えるかというと『ぼやけた星』のように見えます。

アンドロメダ銀河を見つけるのに一番良いのは、6倍から8倍で対物レンズの直径が30mm以上の双眼鏡を使うのがオススメです。または手元に望遠鏡があれば、一番低い倍率の接眼レンズをセットしてください。

アンドロメダ座の場所を知らない人は、下の星図を参考に、有名な夏の大三角をまず見つけて頂いて、秋の星座の目印となる、秋の四辺形を見つけてください。

秋の星座の代表格であるアンドロメダ座とペガスス座が形作る大きな秋の四辺形を見つければ、次はアンドロメダ座を見つけてください。


ガイドマップ空全体
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アンドロメダ座を見つけたら、次は下の星図を見てください。秋の四辺形の角の星から、ひとつふたつと星をたどり、右折(?)して一つ、二つ目の星のすぐ脇を良くみると、ぼんやりとした光のかたまりがみえませんか?それが1兆個の恒星の大集団アンドロメダ銀河になります。

銀河系の外の世界ですよ!
できれば、星空が綺麗な場所で見て頂きたいですが、市街地でも良く目を慣らし、街灯が直接目に入ってこないところであれば、双眼鏡や弊社の一番ちいさな望遠鏡のラプトル50でも、その淡い輝きを見ることができます。

双眼鏡や口径5センチから10センチほどの望遠鏡ですと、楕円形の淡い光の輝きとして見えます。口径が15センチ以上の望遠鏡を天の川の見えるような、美しい星空の下に持っていけば、渦巻き銀河らしい姿が見えてきます。チャンスがあったら是非大きな望遠鏡でも覗いて見てください

ガイドマップ詳細
イメージ 3

望遠鏡を肉眼で覗いても、結構渦巻き状の姿を捉えるのが難しいアンドロメダ銀河ですが、写真で撮ると比較的簡単にその形を写し取ることができます。焦点距離100mm以上の望遠レンズで撮影すると、ISO感度3200以上に設定し、数分露出すれば結構綺麗に写ります。ベストな焦点距離は400mm位ですね。x


アンドロメダ銀河 撮影 Shigeo Tanakaさんが乙女高原星空観望会で撮影
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さて、アンドロメダ銀河の話題から、今度は太陽系に再び戻ります。
太陽から一番近い軌道を公転周期たった88日という、短い時間で太陽の周りを一周してしまいます。地球が365日(すなわち一年)かけて太陽の周りを一周する間に、水星は4周以上していることになります。

ですから先ほど紹介した金星より地球との位置関係がはやく変わるので、下の図版を見て分かるように、わずか24日の間に大きく形と位置を変えます。また太陽にまとわりついたような軌道なので太陽から大きく離れる事がなく、夕焼けや朝焼けのまだ明るいうちに観測しなければならず、金星に比べると見つけるのがとても大変です。金星程には明るくなりませんしね!

この水星ですが9月下旬から10月上旬にかけて、明け方の東の空低く観測ができます。空気が澄んで地平線付近に雲がない時があったら是非観測にチャレンジしてみてください!なにしろ天文学者のコペルニクスも生涯見た事がないという逸話が残るほど観測しにくい惑星ですから、チャレンジのしがいがありますよ。

9月20日から2日ごとの水星の位置と満ち欠けのようす(日の出20分前)
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ところでご存知の方もいらっしゃると思いますが、株式会社スコープテックは、毎月星空情報メールを発行しています。
下記より、メールアドレスを登録して頂ければ、翌月より星空情報メールが送られてきます。楽天メールのように、バカみたいな数のメールを出す事もありません。月に一通だけです。突発的な天文現象を速報でお伝えする時は、2から3回出すときもありますが....
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大沼 崇
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