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印染のいろは|水野染工場
染の「いろは」をご紹介します。染知識、染商品などの情報を随時更新します。

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筒引・顔料引染

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〈武者幟の染色工程〉
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 武者幟は、江戸初期頃から端午の節句に立て始められたと思われます。
生れた男児に無病息災・立身出世を願うために立てられます。
 刷毛で染めるので色に深みがあり、ぼかし(グラデーション)が
きれいに表現出来ます。下絵から縫製まで全て手作業で行うため、
日数が5〜10日程度必要になります。屋外作業もあるので仕上がりまで
天候に左右されます。


1.下絵
  生地に紅などで下絵を描きます。紅とはベニバナから
取れる染料で、水やお湯などで簡単に消えます。

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2.糊置
 下絵を描き終えた生地を伸子(しんし)と張り手(張木)でシワなく
張ります。筒を使い、防染糊を置いていきます。
 防染糊には「もち米」「塩」「石灰」「米糖」などが入っています。

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3.色差し
 糊が乾いた後、刷毛で色を差していきます。色差しの順序はなるべく
薄い色から染め始め、段々と濃い色を染めていきます。
ぼかし(グラデーション)部分は薄い色を染め、乾く前に濃い色を
乗せる事できれいなぼかしが生れます。

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4.ベーキング(色止め)
 色が完全に乾いた後、ベーキング処理を行います。このベーキング
の工程がしっかりと行われていないと水洗作業で染めた部分が
摩擦で落ちてしまう事があります。
 
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5.水洗、乾燥
 ぬるま湯に一晩浸けて、糊を溶かします。ブラシなどで擦りながら
流水で完全に糊を落とし、天日で乾燥させます。糊があった部分は
色が付かず、白色のラインが浮かび上がります。

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6.仕上げ
 幟を華やかにするために金、銀のラメ、そして両家の家紋(または
名前)、二引きを入れ、最後に武者の髭と目を描きます。



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7.縫製
 チチ、フレンチ、ハトメなどを付けて完成です。

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全染研「日本の印染Ⅱ」より

力強さを表すために、筒引きの線も少し強いタッチで引かれた幟は、
鯉のぼりと共に澄み渡る5月の青空に美しく映える事でしょう。



▶次回は【日本の印染Ⅱ】より「反応染料による手捺染①」のいろはです。お楽しみに!

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