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印染のいろは|水野染工場
染の「いろは」をご紹介します。染知識、染商品などの情報を随時更新します。

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顔料捺染

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〈プリント工程〉
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1.捺染液を作る
 顔料は、接着剤的役割を果たす合成樹脂液(バインダー)と攪拌して
捺染液を作り、紗を張った版に、その攪拌液を流し込み、スキージと
呼ばれる「へら」を使用して捺染(プリント)します。


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2.紗を張る
 シルクスクリーンに用いられる「紗」もポリエステル系の素材が多く、
メッシュの線数は用途によって様々ですが、概ね100〜180メッシュを
使用します。
 一般的な張りの方の他に、枠に対して紗を斜めに張る「バイヤス」と
呼ばれる張り方もあります。ダイヤ型に張る事でエッジ(際)を
目立たせる目的があります。


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3.版を作る
 版製作はほとんどの工場が、カッティングプロッタを使用しての
カットを行っていますが、手作り感の高い手彫りも行われています。
 版紙はニス原紙や三層シート、写真製版の場合はアンバーフィルムを
使用します。ここでは写真製版の工程を例に上げます。前処理として
「感光剤」を紗に塗布する必要があります。塗布後乾燥させ、アンバー
フィルムで作成した版を感光機の上に敷き、前処理した紗を載せます。
その上にシートを被せ、版と紗を密着させます。ケミカルランプで
感光させますが、感光時間は機械や感光材により様々(概ね30秒〜
2分程度)です。感光後、感光していない部分を洗い場で高圧洗浄機
を使って落とします。
それを乾燥させて版の完成となります。(現在はアンバーフィルムを
使用せず、塗布した版に直接製版する「ダイレクト製版機」と呼ばれる
機械もあります。)


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高圧洗浄。


4.捺染台に生地を置く
 捺染台は接着剤を散布し、その上に生地を置きます。幟の場合は
「生地張り機」を使用すると簡単に長尺物の生地を張る事ができます。
 接着剤を使用する事で版に生地が付かず、安定した捺染を行う事が
できます。

 
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5.捺染
 紗枠はしっかり捺染台の「レール」にポイントを合わせ、捺染時に
ずれないよう押さえます。捺染中の版は長時間、外気に晒すと
目詰まりの原因となるので「目詰まり防止スプレー」や「噴霧器」を
使用・設置している所もあります。
 多色の場合は濃色→淡色の順で捺染します。例として「赤・黒・黄色」
の3色(3版)の場合、「黒→赤→黄色」の順で捺染し、またスキージ
のゴムの硬さは「1版目/硬」→「最終版/柔」と徐々に硬さを落として
いきます。


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6.ベーキング
 捺染後は自然乾燥後、ベーキング(熱)処理を行う事で生地と
顔料を強固に固着させます。


7.縫製
 チチを付けて完成となります。

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全染研「日本の印染Ⅱ」より




▶次回は【日本の印染Ⅱ】より「昇華転写捺染」のいろはです。お楽しみに!

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