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 あらかじめ言っておきますが、このレビューはネタバレありです。

 主人公のジェイク・サリー(サム・ワーシントン)は、戦争で下半身不随となった元海兵隊員で、衛星パンドラで行われる作戦「アバタープロジェクト」の特殊任務につく隊員に選ばれます。パンドラは深いジャングルがつづく未開の地で、そこには「ナヴィ」と呼ばれる先住民族が暮らしていました。この村の地下には、1kgで20億ドルもの価値がある「アンオブタニウム」の鉱脈が広がっており、これが地球人(スカイピープル)のねらいだったのです。しかしこの星は二酸化炭素の濃度が高く、地球人は酸素マスクなしでは活動できない環境でした。しかも高い知能を持つナヴィたちは戦闘能力にもすぐれ、ジェイクの双子の兄も、彼らとの戦いで死んだのでした。

特別映像:ストーリー編



 そこで地球人とナヴィとのDNAを掛け合わせ、遺伝子操作をして生まれたのがアバターという人造生命体です。ナヴィと同じように身長3mほどあり、青く、部分的に光る皮膚と長い髪、そして尻尾を持つ人種です。ただしアバターは、本人とリンクさせる機械を作動させることでしか動くことができない、いわばマリオネットと同じなのでした。ある種の機械で本人と、その分身とをリンクさせて操作する映画に「マトリックス」がありましたけど、あれは非現実世界とつながる機械でした。「アバター」の場合は、本人がリンクする機械の中に入って横たわり、実在する分身アバターを神経伝達で操作するのです。

 ジェイクの使命とは、スパイとしてナヴィたちの間に溶け込み、アンオブタニウムの鉱脈へ部隊を導くための現地情報を得ることでした。すでにアバターとなってパンドラに入り、学校を開いてナヴィたちに英語教育を行ったこともある植物学者グレース・オーガスティン博士(シガーニー・ウィーバー)とともにエアクラフトに乗り込んだジェイクは、いよいよパンドラの未知の世界へ足を踏み入れます。

 深いジャングルの中は、夜には美しい光を放つ夜光性の植物が生え、猛獣やサイに似た巨大な動物が群れをなし、空にはドラゴンが飛びかっていました。ジェイクは途中で、オマティカヤ族の族長の娘ネイティリ(ゾーイ・サルダナ)に出会い、 捕らわれの身となりますが、彼女の母で一族を導くシャーマンでもあるモアトが、神のお告げによりジェイクを受け入れます。

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 最初は、スパイとしてアンオブタニウムの鉱脈へ部隊を導くための情報を流していたジェイクでしたが、プロジェクトが思うように進まないことに業を煮やした指揮官のマイルズ・クオリッチ大佐は部隊へ、ついにパンドラへの攻撃を命令します。ジェイクは、ナヴィたちの生活に溶け込んでいくにつれ、パンドラの美しい自然、固い絆と信頼関係で結ばれたナヴィたちの純粋な心に打たれ、いつしか勇敢な女性戦士でもあるネイティリにも心ひかれていました。ジェイクは悩み苦しんだ末、ナヴィたちを守る戦いに身を投じます。

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 陸からは巨大ブルトーザーとAMPスーツと呼ばれる重装備、そして歩兵部隊が進み、空からはエアクラフトの編隊が次々にミサイルを投下。弓矢と槍という原始的な武器で抗戦するナヴィは、撤退を余儀なくされます。「あなたは、みんな知っていたんでしょう !!! 」ジェイクがスパイだったと知ったネイティリは嘆き悲しみます。最新の兵器を持つ地球人と、原始的な武器で抗戦する先住民のナヴィたち。どう見ても勝ち目はない。さあいったい、どうするのか…。

 彼らが聖地として崇める場所には、魂の木と呼ばれる夜光性の木があって、そこへナヴィの長い髪の先にあるフィーラーという神経線維をつなぐと、パンドラを守る神や亡くなった先祖とアクセスできるのでした。こうした神経線維ネットワークを「エイワ」といって、パンドラに生きる植物も動物も、すべてこのネットワークで結ばれている存在なのです。地球人たちが攻め込んで、なすすべもなくなったナヴィたちは、聖地の魂の木に集まって祈りをささげます。そしてついに、奇跡は起こったのでした。

 それはジェイクの勇敢な戦いぶりと、ナヴィたちの深い信頼関係と絆が、最新兵器に勝った瞬間でした。レビューは次回にもつづきます。

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すごくよくわかる解説で、
読んでいたらひきこまれましたよ〜〜
続きが気になります!^^

ぽち!

2010/1/22(金) 午後 6:24 leoma 返信する

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leomaさん、こんばんは
長いレビューを読んでいただき、本当にありがとうございました(^.^)
名作映画のレビューって、書いている側も、のめりこんでしまうものですね(#^.^#)
続きも頑張って書きます♪
ポチいつもありがとうございます!(^^)!

2010/1/22(金) 午後 10:28 songokwu 返信する

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物質から・精神性へ・・
いよいよハリウッドも・・ですね。
☆☆ぽち!!。

2010/1/23(土) 午後 2:38 otori (オトリ) 返信する

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otoriさん、こんばんは
おっしゃる通り、ハリウッドも「物質から精神性へ」の過渡期を迎えていて、
「アバター」が、その方向性をはっきり示した作品だと思います。
ポチありがとうございます!(^^)!

2010/1/23(土) 午後 11:31 songokwu 返信する

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