いつまでがんばれるかな? きっといつまでも、いつも心に太陽と月を

運命に逆らえばそれに引きずりまわされる、運命を受け入れるとそれは導いてくれる

アルチュール・ランボー

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「言葉の錬金術」


  鳥たちや獣たち村の娘たちから遠く離れ
  ハシバミの林に囲まれた潅木の傍らで
  俺はひざまついて渇きを癒した
  暖かいグリーンに包まれた霧の午後
  オワーズの流れの中に俺が汲み取ったものは何か
  声なき楡 花なき芝 覆いかぶさった空
  ワインの実から俺が摘みとったものは何か
  汗をもよおす黄金のリキュル
  俺の姿は安宿の看板のように見えただろう
  すると空が掻き曇り嵐は夕べまで吹き荒れた
  国々も 湖も 極地も黒く覆われた
  夜空の下の列柱 鉄道の駅も

  森の水は処女なる砂に流れ込み池をなした
  風が空から舞い降りて池に氷の塊を投げる
  俺は俄かに猟師になったみたいに
  水を飲む気持も消え失せたのだった
  
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ランボーとヴェルレーヌ

永遠


  見つかったぞ
  何が? 永遠が
  太陽と
  融合した海が
  用心深い心よ
  懺悔しよう
  虚無の夜と
  灼熱の昼を
  人間どもの
  くだらぬことから
  身を放ち
  自由に飛んでいけ

  お前自身のうちから
  サテンのような残り火よ
  義務は生ずるのだ
  誰にいわれるでもなく

  ここには希望はない
  立ち上がる望みもない
  智恵も不屈の精神も
  ただの責め苦に過ぎぬ


  見つかったぞ
  何が? 永遠が
  太陽と
  融合した海が
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  四角い芝に区切られた街の広場
植木も花壇も整然とした広場には
日曜ともなればブルジョワどもが集まってくる
暑い癖して涼しげ顔の俗物ども
花壇の真ん中には軍楽隊の若い衆
横笛でワルツを吹きながら帽子をいじくってら
見物人の最前列でのさばっている親父ときたら
音楽を聴くより安物を見せびらかすのに忙しそう
鼻眼鏡の旦那たちは軍楽の調子っぱずれを一々批判
町の役人たちはデブの女房を連れておつきあいだ
そのうち象使いどもがあらわれた
奴らの衣装ときたら広告塔のようなけばけばしさだ
でっかいケツでベンチを占領した
布袋腹の服にはボタンがきらりと光っている
やおらパイプに口をつけるとタバコの灰がこぼれ落ちた
親父がいうにはこれは密輸品の上物だそうだ
芝生に沿ってチンピラどもが練り歩く
こいつらトロンボーンの音に恋心を煽られたか
がらにもなく大人しくバラの香をかいだりして
子守娘の気を引こうとまず赤ん坊を手なずけにかかった
俺はといえば格好は学生みたいにだらしないながら
マロニエの木陰で 行きかう女たちを物色する
女たちはそんな俺を笑いながら振り向くが
その目には淫乱な欲望がいっぱいだ
俺は言葉を発することなく
後れ毛のまとわり付いた女たちのうなじを眺めた
また胸の膨らみの内側や薄っぺらな衣装を見ては
丸い肩の曲線につながる背中のあたりを思い浮かべた
俺は更に視線を落として女たちの足に目をやる
熱でほてった女たちの裸体を透視する
そんな俺を変だと思うのは無理もないが
俺の欲望は女たちの唇の味までありありと感ずるのだ






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        夏の青い黄昏時に 俺は小道を歩いていこう 
草を踏んで 麦の穂に刺されながら
足で味わう道の感触 夢見るようだ
そよ風を額に受け止め 歩いていこう
一言も発せず 何物をも思わず
無限の愛が沸き起こるのを感じとろう
遠くへ 更に遠くへ ジプシーのように
まるで女が一緒みたいに 心弾ませ歩いていこう



 星が眠る静かな暗い流れに沿って
百合のような白いオフェリアが流れてゆく
ゆるやかに 長いヴェールにつつまれながら
遠くの森からは鹿を追う笛の音が聞こえてくる
百年以上もの間 可愛そうなオフェリアは
暗い流れにたゆたってきた 白い幽霊のように
百年以上もの間 狂ってしまったオフェリアは
夕べのそよ風に向かって語り続けた

風がオフェリアの胸をなで 花の冠をほどく
水につかったヴェールは沈みつつ流れる
柳の枝がオフェリアの肩に寄り添って泣く
イグサはオフェリアの広い額にもたれかかる


青ざめて 雪のように美しいオフェリアよ!
お前は死んで 小川の流れに連れ去られる
ノルウェーの山々から風が吹き下りてきて
小さな声で お前に自由を語る
風の息吹がお前の髪にまとわりつき
お前の夢見る心に遠い世界の声を聞かせる
お前の心は自然の歌に耳を傾け
木々のうなり 夜のため息を聞き取るのだ

怒り狂った海の 大きな叫び声が
お前の小さな無垢の心を撃ち砕いたのだ
四月の朝 青ざめた騎士 哀れな道化が
声もなく お前の前にひざまついたのだ
天よ 愛よ 自由よ! 何たる夢 何たる狂気!
雪が火にとけるように お前はハムレットに溶けたのだ
幻想がお前の言葉をとらえ
お前の青い目は恐ろしい無限におののいた


詩人は歌う 詩人は歌う 星の光の下で
オフェリアが夜な夜な花を探していると
長いヴェールに包まれた白百合のようなオフェリアを
ハムレットは今も水の上に見守っていると
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長いヴェールに包まれた白百合のようなオフェリアを
ハムレットは今も水の上に見守っていると




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