いつまでがんばれるかな? きっといつまでも、いつも心に太陽と月を

運命に逆らえばそれに引きずりまわされる、運命を受け入れるとそれは導いてくれる

パーシー・ビッシュ・シェリー

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  古代の国エジプトから来た旅人はいう
  胴体のない巨大な石の足が二本
  砂漠の中に立っている その近くには
  半ば砂にうずもれた首がころがり
  顔をしかめ 唇をゆがめ 高慢に嘲笑している
  これを彫った彫師たちにはよく見えていたのだ
  それらの表情は命のない石に刻み込まれ
  本人が滅びた後も生き続けているのだ

  台座には記されている
  「我が名はオジマンディアス 王の中の王
  全能の神よ我が業をみよ そして絶望せよ」
  ほかには何も残っていない 
  この巨大な遺跡のまわりには
  果てしない砂漠が広がっているだけだ
 
 
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詩は生前の王の傲慢な表情が、彫師たちによって正確にとらえられ、王が滅びた後でも、石に閉じ込められて今日まで残ったと、その皮肉な運命を物語っている。王の傲慢さは、神に対して「絶望せよ」と呼びかけているところに象徴的に現わされている。

この詩は、19世紀を通じて、シェリーの詩の中でも最も有名なものだった。今日から見れば、シェリーの詩を代表しているとはとてもいえないが、再評価される前のシェリーは、こうしたエキゾチックな作品を書いたマイナーな詩人と見られていたのである。

美の賛歌:

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  見えない力の不可思議な影が
我らの間に漂っている
花々をめぐる風のように
ゆらゆらとこの世界を訪問する
松林に注ぐ月光のように
あちこちと定めなく
人々のもとを訪れる
たそがれの光のように  
  星明りに照らされた雲のように
たゆたう音の余韻のように
優美というより神秘が似合う
得体の知れぬ影のように
美の精よ、お前はどこへ去ったのだ
お前は触れるものすべてを
美しい色に染め上げてくれた
何故我らを見捨てて消え去ったのだ
このほの暗くうつろな涙の谷を?
かの渓流の上には
もはや虹が輝くことはないのか
かつて輝いていたものも色あせたままなのか  
  恐れや夢 生と死が
地上の明るみをぼやけさせるのは何故だ
人は何故 愛と憎しみ
希望と挫折を繰り返さねばならぬのだ
これらの問いに至高の声が
賢者や詩人に答えることはなかった
だから悪魔 亡霊 などという言葉が
彼らの口からついて出るのだ
かすかな呪文を唱えたところで
見るもの聞くもののすべてから
疑惑や無常さが消え去りはしない
美の精の光のみが 不安な夢を癒してくれる  
  山々を抱き包む霧のように
風にただよう音楽のように
真夜中の小川に映る月明かりのように

愛や希望や自信は ふとしたはずみに
雲のように去来する
人間は不死に 万能になる
美の精よ お前はおぼろげながらも
人間の心によりどころをもたらすのだ  共感のメッセンジャーよ
愛するものの目に見え隠れするものよ
お前は炎にとって闇がそうあるように
人間の心を引き立てる使者だ
我らを訪れたまま去らないでくれ
暗い現実が墓場と化さないように
生きることが辛くならないように
少年の頃 私は聖霊を求めて懺悔の部屋や
洞窟や廃墟を探し回り 
星明りの森をさまよい 求め続けた
死んだ聖人たちとの魂の交流を
小さい頃に教えられた尊い名を叫びながら
だが私の声は届かず 得るところは何もなかった
あの人生の一時期
あたたかい風がすべてのものを生き生きとさせ 
  鳥が歌い 花々がはじけるとき
深い物思いに沈んだ私に
突然美の精霊が影をさした
私は叫び 恍惚のうちにこぶしを握った
それ以来私は自分の力を美に捧げた
その誓いは今も固い
高鳴る心とすばしこい目で
悠久の美の幻影たちを
声なき墓場から呼び起こしては
幻想的な臥所から喜びに満ちて
夜のしじまを眺め渡した
どんな喜びも希望がなければ
無邪気に喜ぶことはできない 
  世界が暗黒から解放されることもない
美こそが おお愛すべき不可思議なものよ
言葉では現せぬものをもたらしうる

かくて私の日々は厳かで穏やかなものとなり
人生の真昼を過ぎた今 調和に包まれている
今は秋 空は晴れやかに輝き 
  夏の間は見えなかったものが今は見える
存在しなかったものが存在する
美の精よ 自然の真の姿を
たよりない私のために現してくれ
生きていく私のために平安を与えてくれ
何よりもお前を賛美する私のために
美しさのあらゆる形を示してくれ
晴れやかな妖精よ 私に呪文をかけてくれ  
  自分をつつしみ 他人を愛することができるように


音楽は、
思い出の中に震えている
匂いは、スミレの花が萎れた後も
感覚の中に生きている葉は、バラがしなびてしまった後も
愛する人のベッドを飾る
思いは、あなたが死んでしまった後も
愛の余韻となってただよう


音楽は、
イメージ 1
思い出の中に震えている
匂いは、スミレの花が萎れた後も
感覚の中に生きている葉は、バラがしなびてしまった後も
愛する人のベッドを飾る
思いは、あなたが死んでしまった後も
愛の余韻となってただよう


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