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レオナルド・ダ・ヴィンチの小部屋 〜最後の晩餐へご招待
『次はあなたの番です』 後半の展開が楽しみだ。新キャラもでるようで。

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レオナルド・ダ・ヴィンチの幻の絵画「サルバトール・ムンディ(救世主)」がNYで発見されてて、11月にはロンドンのナショナルギャラリーで展示されるとのこと。
 
イメージ 1
 
なんと!2億ドル(約160億円)の価値だそうです。
 
2年前にフジテレビが「ラロックの聖母」という絵を発見したとかで、これぞレオナルド・ダ・ヴィンチの作品だ!本物なら600億円はくだらない、などと話題を集めてお台場合衆国で展示までして、その後2年間フジテレビは「ラロックの聖母」に関して何の追跡番組もしない。あれはいかにも眉唾ものだった。
 
しかし今回の「サルバトール・ムンディ」に関しては、レオナルド・ダ・ヴィンチ作だと信じられます。
 
別のニュースによれば、描かれた時期は、モナリザとほぼ同時期の1490年代後半から1500年頃と推定とのこと。ダ・ヴィンチ・コードもありです。
 
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵を解くにあたって重要視しているポイントは以下の3つです。
①人物の視線
②人物のポーズ、特に手の動き
③弟子や他の画家の絵との比較
 

今回の『サルバトール・ムンディ』ですが、3つのポイントでみてみましょう。

イメージ 2①人物の視線
 まっすぐにこちらに視線をむけており、絵を見る者に何かを語りかけているようです。
 
②人物のポーズ、特に手の動き
 ダ・ヴィンチがよく用いる、天を指す人差し指は1本指です。
 こちらは、2本指ですね。
 天を指す人差し指とは全く異なるものであり、これは「祝福」を与えるポーズです。
 
左手に水晶玉を持っています。
この絵を解く鍵は、この水晶玉しかないでしょう。 
 
 
 
 
 
③弟子や他の画家の絵との比較
イメージ 3
ヴィットーレカルパッチョ Vittore Carpaccio  1480-1490頃の作品と推定 イタリア
『Redentore benedicente tra quattro apostoli 』
                   https://it.wikipedia.org/wiki/Redentore_benedicente_tra_quattro_apostoli
 
タイトルはちがいますが、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵とポーズがそっくりですね。
ただ、カルパッチョの絵は、手にしているのは球体であっても、透明な水晶ではないです。
球体の上には十字架がついています。
さらにイエスの周りには、マタイ・マルコ・ルカ・ヨハネの4人の福音記者が描かれています。
(新約聖書の中でイエスの生涯を記しているのは、マタイによる福音書・マルコによる福音書・ルカによる福音書・ヨハネによる福音書という4つの福音書だけです。彼ら4人は福音記者とも言います。)
 
イメージ 4左の絵は、参考絵画です。
マタイ・マルコ・ユカ・ヨハネの4人の福音記者はキリスト教美術において、
マタイ=人(天使)、ヨハネ=鷲、
マルコ=獅子、ルカ=雄牛、
と象徴的に描かれることがあります。
 
人(天使)、鷲、獅子、雄牛は、新約聖書内のヨハネの黙示録の第4章6−8節に登場する生き物です。
 
4人の福音記者が一緒に描かれる時は、
4つの福音書を想起するとともに、ヨハネの黙示録を想起するものでもあるのです。
 
イメージ 5
レオナルド・ダ・ヴィンチとの絵と並べてみましょう。
服装もちがうけど、大きな違いは4人の福音記者がいるのと、持っている球体が異なること。球体は世界を表現しているようにみえます。
 
次に「水晶」が、聖書の中でどこに出てくるか調べてみましょう。
 
●以下で旧約・新約の聖書の言葉を検索することができます。
【訳名選択】は、新共同訳でも口語訳でもどちらでもいいです。
【検索キーワード】で、 水晶 と入力して、 すぐ下の 「送信する」で、 
「水晶」にヒットする記述が5つ、出ます。
 

出エジプト記・ヨブ記・哀歌・エゼキエル書というのは、旧約聖書で、イエスが誕生する以前の話であるので除外します。
 
新約聖書でヒットしたのは、残る「ヨハネの黙示録」だけ。
4つの福音書には水晶はヒットしませんでした。
 
ただしヨハネの黙示録は、十字架にかかったイエスは登場しません。
ヨハネの黙示録は預言書的な書であり、イエスは登場しないのですが、イエスの再臨を暗示させているものです。ヨハネの黙示録の中に登場する、『小羊』または『鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者』が、それにあたります。
 
ヒットした文章をもう少し詳しくみてみましょう。

「水晶」でヒットしたヨハネの黙示録のうち、1番目の4章6−7節 
『また、玉座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。この玉座の中央とその周りに四つの生き物がいたが、前にも後ろにも一面に目があった。
第一の生き物は獅子のようであり、第二の生き物は若い雄牛のようで、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空を飛ぶのようであった。』 
 
2番目のヒットは、紫水晶なので、外します。
 
3番目のヒット、22章の1−2節
『天使はまた、神と小羊の玉座から流れ出て、水晶のように輝く命の水の川をわたしに見せた。川は、都の大通りの中央を流れ、その両岸には命の木があって、年に十二回実を結び、毎月実をみのらせる。そして、その木の葉は諸国の民の病を治す。 』
 
水晶というキーワードから導き出されたのは、ヨハネの黙示録
その中でも、玉座・命の水といったイエスに関わる単語にかかっています。
また、4つの生き物もいますね。
 
これらから推察するに、
レオナルド・ダ・ヴィンチの『サルバトール・ムンディ』は、単なるイエス・キリストではなく、
ヨハネの黙示録で『小羊』又は『鉄のつえをもってすべての国民を治めるべき者』と表現されている
復活・再臨のイエスを描いたものとの結論です。
 

イメージ 6
 
「ここに上ってきなさい。
そうしたら、これから後に
起こるべきことを見せてあげよう。」
 (ヨハネ黙示録4章1節口語訳より抜粋)
 

 「目は魂の窓である」
レオナルド・ダ・ヴィンチの名言より

 

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    傑作 転載させていただきます。

    [ 夢之介 ]

    2011/7/13(水) 午後 4:39

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    勉強になりました。
    ありがとうございます。

    [ j1bkk ]

    2011/7/13(水) 午後 8:28

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    はじめまして。とてもお勉強になりました。私のblogにこの記事のURLを書かせていただきます!

    [ pearl ]

    2011/7/14(木) 午前 0:50

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    夢之介さん、ありがとうございます♪

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2011/7/14(木) 午前 6:26

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    j1bkkさん、はじめまして。
    今後ともよろしくお願いします。

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2011/7/14(木) 午前 6:28

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    pealさん、はじめまして。
    ご紹介いただき、感謝です♪

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2011/7/14(木) 午前 6:28

    返信する
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    UFOにくわしい坂本廣志さんのやふーぶろぐに、よく水晶が出て来るのを思い出しました。彼の話しによると宇宙全体ではダイアモンドはガラスほどの価値だそうで、じゃあ、何が地球の価値あるものだと宇宙人は認識しているのですかと尋ねるとたべもののヴァリエーション
    だそうです。
    指のサインが何なのか手話に詳しい人だと理解出来るのかな?
    それともスウェデンボルグの言うこれが天使同士の会話?

    NAZCO

    2011/7/14(木) 午前 7:26

    返信する
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    はじめまして。とてもお勉強になりました。
    あの左右対称じゃない顔をみると、
    どうも右が女性、左が男性に見えてなりません。
    人名でなく「救世主」という題名なんで
    右がマリア、左がイエスの最強コンビで語りかけようと
    したのではないかと、勝手な想像です。すいません。

    [ big_crunch ]

    2011/7/14(木) 午後 11:30

    返信する
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    NAZCOさん、
    宇宙人がいるかどうかは判りませんが、地球の価値あるものが食べ物のバリエーションっていうのは、うなずける発想ですね。

    二本の指のサインですが、あれは
    ICXC(ギリシア語でイイスス・ハリスス→イエス・キリスト)を
    意味します。
    祝福をする時の指の形になります。宗教画ではよくある指のポーズです。

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2011/7/14(木) 午後 11:40

    返信する
  • big crunchさん、はじめまして。
    とても素晴らしい想像力だと思います。

    レオナルド・ダ・ヴィンチの絵は、ある人物に別の人物を兼任して描く手法を用いて、暗号を残しています。

    「最期の晩餐」では、トマスに洗礼者ヨハネのを兼任させ、ヨハネの姿にマグダラを兼任させたとか、
    http://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/47189762.html
    http://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/47224598.html

    「聖アンナと聖母子」で、聖アンナにイエスを兼任させたとか。
    http://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/49904928.html

    男性であるけど女性にも見える「洗礼者ヨハネ」
    http://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/52192201.html

    この「救世主」も、男性像に女性像が重ねられている可能性は大です。

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2011/7/15(金) 午前 0:01

    返信する
  • 「サルバトール・ムンディ」が競売にかけられるというニュースによって、こちらの記事へのアクセスが本日は増えているようです。

    『最後の晩餐』や『モナリザ』などの解説記事は、以下の記事にリンク先をまとめています。お時間があればぜひ、以下の記事にもお越しください♪

    https://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/69193283.html

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2017/10/11(水) 午後 5:05

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    贋作にこんなにお金を使うとは

    [ as*no*1 ]

    2017/11/17(金) 午前 1:11

    返信する
  • 科学的な分析はされて、何かしらの根拠があってダヴィンチ作としているかと。
    ダヴィンチ一人で描いたか、共同作か、はたまた贋作か?

    最高額の508億ってのは、ダヴィンチの名前ゆえで、ほんと凄い金額で誰が買ったのか気になります。

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2017/11/17(金) 午前 7:17

    返信する
  • 胸元もモナリザのようで、女性にも男性にも見えますよね‥‥テレビでパッとみて?となっていたので、この記事に出会いコメントを読んでスッキリしました。ありがとうございます。

    [ chiborin ]

    2017/11/18(土) 午前 9:37

    返信する
  • chiborinさん、当ブログに訪問くださり、こちらこそありがとうございます♪

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2017/11/18(土) 午前 10:34

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    今、2018年のテーマとなる出来事をブログに書こうと思っていて

    主軸として『サルバトール・ムンディ』がオークションで美術品として最高額で落札された事を書こうと思ったのですが、聖書や宗教画の知識が乏しいため、ネットで調べていて

    こちらのブログを拝読させて頂き、なるほど、と目から鱗!

    深い知識と明晰な言葉に出合い感動しました。どうかこれかも、様々な絵画に光をあててください。楽しみにしています。

    なお、わたしの拙いブログではありますが、近々こちらの記事をご紹介させて頂ければと思いコメントいたしました。ぜひ、宜しくお願いします。 削除

    [ C−さん ]

    2017/11/30(木) 午前 9:31

    返信する
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    C−さん、コメントありがとうございます♪

    11/16にサルバトールムンディのオークションの報道がされてから累計12,000人近くの人がこちらの記事にアクセスしてくださってますが、コメントを残してくれる人はほんとわずかで、へこんでおりました。
    C−さんのお言葉に元気が出ました。ありがとうございます。

    当方のブログ記事を紹介してくださるのは、とても嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。

    アメーバでしたら、「フェルメールの小部屋」の名前でやってますので、もしフェルメールにも関心あればお立ち寄りいただけるとありがたいです♪

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2017/11/30(木) 午後 0:34

    返信する
  • フェルメールもそうですが、寡作な画家の真作認定は素直に受け入れにくい時があります。
    この作品もダ・ヴィンチにしては生硬でにわかに受け入れ難く思っていました。
    しかしこちらの鮮やかな謎解きを見てこの絵の奥深さを知り得心できました。
    ありがとうございました。

    [ man**gna88 ]

    2017/12/7(木) 午後 4:29

    返信する
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    man**gna88さん、コメントありがとうございます。

    お気持ちは判ります。
    ただ我々一般人には、真作か共同作か、弟子によるものかは、専門家による鑑定を信じるしかないのが実情です。

    ダヴィンチは水晶を持ったサルバトールムンディを描いたと信じていますので、自分は今の絵がそれに一番近いと思ってます。

    サルバトールムンディは、ヨハネ黙示録の「鉄の杖をもってすべての国民を治めるべき者」を描いたとすれば、「モナリザ」との関連性は強くなります。

    「モナリザ」はヨハネ黙示録12章の荒野で男の子(鉄の杖をもってすべての国民を治めるべき者)を産んだ女だからです。

    「モナリザ」に関しては以下のURLに記事を書いてます。お立ち寄りいただければ嬉しいです。

    https://blogs.yahoo.co.jp/sonosono159/69188646.html

    ダ・ヴィンチの小部屋(みのる)

    2017/12/7(木) 午後 6:37

    返信する

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