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新宿での立ち稽古も終わり(通しも4,5回はやったなぁ・・・)
上野の東京文化会館に入り
オケ合わせも終了しました!!!
色々悩んで色々考えてここまできました。
自分になりのサロメが少しずつ創り上げられてきてるかな。
ずっと疑問だった従来のサロメ像。
たまたま手にした本に書いてあった
「サロメは皆が思っているような女ではない!」
という一言がずーっとひっかかってたのですが
今回の演出の中で自分になりに解決できたようにも思えます。
人間は色んな感情や思考が常日頃から頭や心の中で渦巻いて
生きています。色んな欲望や妄想が浮かんでは消えています。
1色で表せないのが人間です、どの生物もそうですが。
そういう正に「生きている」人間であるサロメを今回は演じたいと思います。
妖艶とかヴェールを脱ぐとか裸になるとか生首が好きとか
そんな表面的なことにどうか捕らわれずに劇場にいらしてください。
サロメは単純に首が欲しくてヴェールを脱ぐ踊りをしたわけではありません。
サロメは単純にヨカナ−ンを殺したかったわけではありません。
どこまでもヨカナーンを求めすぎただけなのです。
生まれて初めて真に人を愛してしまっただけなのです。
この悲劇を生んだのは彼女が育った環境にあっただけなのです。
彼女が生きてた社会が悲劇を生ませたのです。
そんな悲恋であり悲劇の物語を
今回の演出はサロメの視点から描き出しているように思います。
今回の幕開き見える舞台の様子は
サロメの目に映る現実です。
周りにいる大人たちの行動は
サロメの目に映る大人たちの行動です。
自分の周りにいる大人(親も含め)たちに育てられていますが
サロメは自分に与えられるものが、どこかおかしい、間違っていることを
本能的に察しています。
だからサロメは今ある環境から抜け出す出口を探しています。
出口を見つけるヒントを探しています。
大人たちに反抗することで出口を探します。
その姿が大人たちからすると、いわゆる不良に見えるわけです。
サロメは反抗しながらも探しています。
すると声が聞こえます。
その声の主は、自らの意志で社会と己を遮断しようと努力している人間です。
サロメは興味を引かれます。顔を見て話がしたくなります。
自分が考えていることに対する意見が聞きたい、
自分が探してる、まだ具体的に見えない何かについてのヒントを教えて欲しい。
この人はきっと知っている!と確信し、
・・・それが生まれつつある恋心と知らず、
サロメは彼、すなわちヨカナーンに触れようとします。
しかし、汚れた世界に育った汚れた者の娘、として拒絶される。
呪われてしまえ!とまで言われてしまう。
生命力溢れる若いサロメです。
その侮辱に対する怒りは悲しみとはならず、新たな力となって
彼女の中で燃え上がります。
こうなると女を強い、ひたすらヨカナーン一直線。
サロメの5感全てがヨカナーンに向き続けます。
そしてとうとう口に言葉となって出てしまうのです、
「ヨカナーンの首を」
サロメはヨカナーンを恨んでたり、だから殺す、とか
そういうことは考えていません。
彼の目にまっすぐ見つめられ、彼の耳がしっかり自分の言葉を聞き、
その頬が自分に向けて微笑み、
そしてその口から自分が最も求める言葉を与えてくれる、
そんな彼の顔を見たかった、自分の欲しい答えを出す口が欲しかっただけなのです。
自分を受け入れ、自分の手を取ってくれる彼が欲しかったのです。
つまり
自分を本当の意味で愛し、その印として「口づけ」を求めたのです。
彼女の求める口づけは恋人同士のものというよりも
己を清め正しい道しるべを見えるようにしてくれる聖人のものだとも私は思います。
神を敬う気持ちって人を愛する気持ちと同じと思うのは間違いでしょうか??
ともかく、今回の演出はサロメの少女の夢が叶うものだと思っています。
ネタばれ?まぁある程度はもう情報として出てるからいいでしょう。
・・・おっと、勢いで書いて(打って)たら長くなりましたが
本番を控えた自分が、自分に重ねるサロメってこんな感じ、
と思って打ち続けてみました次第です。
てなわけで
私はサロメという少女が大好きです。
彼女は自己をしっかりもった生命力に満ちた娘です。
一途にまっすぐに生きる娘です。
自らにまとわり付いてくる様々な障害と戦い、抜け出そうと努力する娘です。
精一杯歌い演じたいと思います。
私のサロメは23日と26日、
東京文化会館でお会いしましょう★
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Break a Leg



2011/2/17(木) 午前 6:47 [ のぶひる ]
大隈様 いよいよですね!!
本日の朝日夕刊にも指揮者のゾルテス氏の記事が出ていました。
がんばって下さいね。
2011/2/17(木) 午後 10:18 [ いち ]
初めまして。既に感動しています。心の奥底に何かが触れてくれました。23日伺わせて頂きます。大隅さんを通して息吹が宿るサロメに出会えることを心から楽しみにしております。Shlomit to you all.
2011/2/18(金) 午前 0:53 [ Lily ]
読んでて感動してしまいました。
26日におうかがいします。
楽しみにしています!!!
2011/2/20(日) 午後 9:30 [ さな ]
大隅智佳子 様
そのような解釈もあるのですね。ハッ、としました。
26日当日、楽しみにお伺い致します。
素晴らしい音楽・舞台を期待しています。
2011/2/21(月) 午前 8:14 [ まさヤン ]
いよいよ 待ちに待った サロメですね!
頑張ってネ
応援しています!
2011/2/23(水) 午前 7:31 [ ナイト ]
大隅様 素晴らしい、26日も観に行きます
2011/2/24(木) 午前 10:19 [ mit*320** ]
一昨年の丸ビル年末ガラでお世話になりました、丸の内合唱団です。タイトルロールの大健闘には、ただただBrava!の一語。まるで新作のように鮮烈な舞台!終盤の「生けるヨカナーン(?)」に向けたサロメの真情に溢れる告白が、コンヴィチュニー氏の企み通り、この悲劇を真摯な恋愛劇に創り変えたのだな…としみじみ感じられました。今週末も、Toi, toi, toi♪
2011/2/24(木) 午後 6:28 [ 鈴木一夫 ]
書き込みありがとうございます!
ご来場ありがとうございます!
私の私らしいサロメを楽しんで頂ければと思います。
26日もしっかり歌いたいと思います!!
2011/2/25(金) 午前 1:34 [ CHIKAKO OHSUMI ]