S S S!

年内はイラストに専念せざるを得ないっつーか12月になったら消えるかもorz

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少年から思わぬ言葉とその後の詳細を聞いた彼は反応に困っていた。
まさか、初めて会った少年からそんな事実を聞かされるとは思っていなかった。
 
「俺のこと、怖い?」
 
人通り話し終えた少年が寂しそうな笑顔で尋ねてきた。
 
「怖くはない…な」
 
続けて青年が答える。
 
「…ありがとう」
 
束の間の沈黙。
暫くして再び少年が尋ねてきた。しかし、先ほどと違って今度は初めて会った時と同じ、明るい声だった。
 
「そういえばさ、今日これからどうするの?泊まる所とかあるの?」
「聞いてどうするつもりだ」
「いやっ、もう夕方だし…よかったらうちにおいでよ。といっても郊外だけどね」
「お前…!?」
「嫌?」
「嫌とかそういう問題ではなくて…」
 
村を見捨てた俺が再びこの場に立ち入っていいはずがないだろ、と言おうとして思いとどまった。出会ってまだわずかな時間しか経っていないが、この少年の性格からして恐らく「そんなの関係ないよ!」と言いそうな気がしたからである。
そしてしばらく考えた結果、
 
「とにかく今日は行かない」
 
と、それだけ言った。
理由を聞かれやしないか…と心配したがどうやら大丈夫だったようだ。恐らく少年は少年なりに彼の心を理解したのだろう。少年は何か言いたげな様子だったが、それよりも先に青年の方が言葉を発した。
 
「行かないけど…そうだな。今日はあの辺りにいるよ」
 
そう言って彼が指差したのは、数時間前まで自身がいた丘の上だった。
あそこなら木に登って寝ることも一応できるしね、と言って彼はその場を立ち去った。
去って行くその後姿を見て少年は――
 
「気が向いたら俺の家においでよー!待ってるからー!」
 
と叫んだ。
青年の耳にもそれは聞こえていたが、あえて振り向かず、手も振らず―そして走り出した。
もし振り返ったりしたら、「行かない」という決心が崩れそうだったからである。
 
そして――
 
 
―数時間後―
 
あれからどれくらい時間経ったのだろうか。青年は最初に自分の故郷を見下ろした丘に戻っていた。
気がつくと彼は一眠りをしていたようで、周囲を見回すとすっかり真っ暗だった。
軽く伸びをした後に「帰ろうかな」と思い、何気なくちらっと村を見遣った。
自分がいた頃と変わらない夜の風景。多少荒廃してしまってはいるけれど、以前と変わらない、明かりがまばらに灯って、それぞれの家がそれぞれの時間をすごしている――
 
――はずだった。
 
見た目こそ以前と変わってはいなかったが、彼は明確な違和感を感じ取っていた。
 
――何かが…おかしくねぇか?
 
そう思った瞬間、爆発音と誰かの叫び声がほぼ同時に聞こえた。
 
――まさか!?また夜盗に襲撃されたっていうのか!?
 
彼の予感は当たっており、数分もしないうちに村は数年前ち同じように、再び地獄図と変化していた。
かつては被害者だった自分が今はこうして遠くから眺める立場になっている。
助けに行くべきか否か、彼は迷ったが仮に行ったとして、誰かに自分の姿を認められ更にそれが以前己の故郷を壊滅状態に追いやった張本人だとバレてしまったら―恐らく、問答無用で今回の騒動の中心が自分だと決め付けられてしまう―そう考えた。
そして、一瞬だけ夕方に出会ったあの少年のことを思い出して躊躇ったが、結局彼は村も少年も見捨ててその場から去ることに決めた。
 
――あいつには悪いけどな
 
その後、村や少年がどうなったのか彼は知らない。
知らないどころか、もしかしたら興味もなくなってしまったのかもしれない。
 
しかし、6〜7年後、彼は思いもよらぬ形で“その後”を知ることとなる。
 


 
えー…遅くなったお詫び含め、次の回で色々解説させて頂きますね。(滝汗)
感想とかもその時に頂けるとありがたい…です!はい!
 
とりあえず激遅更新で申し訳ありませんでしたorz

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