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― 数年前 ―
辺りの景色が見渡せる小高い丘に一人の青年が立っていた。
年は二十歳前後だろうか。特に用もなく、周辺を歩いていたといった様子である。
辺りをざっと眺めた後、彼はふと眼下に見える小さな村を見た。
初めはただ眺めていただけだったが、その村がやけに荒れていたこと、そして村人らしき人々が復興作業を行なっていたことを見ている内に青年はあることに気がつき、複雑そうな表情をした。
「まだ疵が癒えていない…か」
複雑そうな表情のまま、誰に聞かせるわけでもなく、青年は独り言を呟いた。
この村はかつて彼が住んでいた場所、彼が“人”として行ってはならない場所、そして―最愛の母親を目の前で喪った場所だった。
今でこそ彼が母親を思い出す回数は以前に比べれば減っていたのだが、それでも時折、街中で親子を見かけたりする際は―特にそれが母と息子だった場合には―母を思い出していた。
今度の場合は親子を見かけた訳ではないが、やはりかつての自分の故郷ということもあって自然と思い出したのだろう。
「俺は…母さんを守ることができなかったな」
自分らしくないと思いつつも青年は再度呟いた。
あの日母親を連れて逃げなかったこと、誰にも助けを求めなかったことなど、不可抗力とはいえ、当時、彼は深い自責の念に囚われることがあったようだ。現在では「過ぎてしまったこと」として頭の隅に追いやるようにしているらしいが。
――今のあの村ってどんな様子なんだろう…
そう思った彼は気がつけば村に向かって歩き始めていた。しかし、
――俺だっていうことが…バレないといいんだが…な
何せ、最終的に自分の故郷を壊滅的状況に追い込んだのは他の誰でもなく、自分自身なのである。
そんな自分が、のこのこと出て行っていいものなのかと考えてしまい、村まであと少しというところで青年の足は途中で止まってしまった。
進むべきかどうか悩む彼の許へ、誰かが後ろから声を掛けてきた。
「君…誰?」
青年が驚いて振り向いた所、そこには銀髪で緑の瞳の少年が立っていた。
「えーっと、初めて見る顔…だよね?」
どう答えるべきか迷う彼に少年は更に続けてきた。
「あ、よかったら名前、教えてよ?」
「…名乗るほどの者じゃないさ。お前はここに住んでるのか?」
そういうわけじゃないけど…と答えた少年は、続けて自分のことを話してきた。
本当はこの村の住人ではなく実は親の顔も知らないこと、少し前までは孤児院にいたこと、結局はそこを抜け出してさまよい歩いていた所、荒廃していたこの村に辿り着き、復興作業を手伝う内に郊外に住むようになって現在に至っていることなどを話してきた。
「どうりでお前のことを知らなかった訳だな」
「えっ?今なんて?」
「…ッ!!」
「もしかして俺が来る前、ここに住んでた…とか?」
慌てて青年は口元を押さえたが、既に知られたくなかったことを見ず知らずの少年に知られてしまったことを悟った。そして、言い逃れが出来ないと感じた彼は苦し紛れに続けた。
「かつて…な。そして、この場所を壊滅的に荒廃させたのも………この俺、だ」
「それじゃあ…その…前、村人に聞いたんだけど…母親を亡くした後…その…虐殺染みたことをやったのって…」
「俺だ」
「―ッ!?」
あまりにも唐突な言葉。少年は驚きを隠せない状態だった。
青年が一言問う。
「お前、俺が怖いか?」
「…いや」
「何故だ?」
「…俺も誰にも言ってないんだけど…俺も昔、殺っちゃったことがあるから…ね」
「何…だと」
今度は青年が驚く番だった。
なんとも中途半端な所でお久しぶりですww
という訳でグリム過去編の続編。本当は今回で終わらせるつもりでしたが、思いのほかに長くなってしまいましたー。
でも次で終わりますよ!えぇ!
今回出てきた銀髪少年…説明は不要ですね。大丈夫ですね。大丈夫だと信じよう。←
それではまた次回作にて!構想は頭に入ってるので、早いとは思いますが何せ時間がry
7月なんか嫌いだぁあああああああ!!(学校的な意味で
あ、あと毎回SSはワードコピペで貼り付けなんですけど、今回何かパソがツンなのかブログがツンなのかわかりませんが、コピペが思うように行かない部分があったので読みにくかったら申し訳ありません。(何かね…文字の大きさが他のと比べると微妙に違うんだ。
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おおおおお!
2人が出会ったね〜(^^)!!
グリム君とザイル君のこの後が気になるわ〜!!
どんなカンジで終わるか、も気になるけど、それ以上に2人がどんな話をするのかが気になるキニナル!!
うおおおお!ぽち!!
2010/7/2(金) 午後 11:04
ちょ!!w続きすごい気になるな〜〜><
グリム君なにげうっかり喋ってしまうとこに萌えた・・・!←
コピー貼りつけでバグる?時ってあるよね。わかります(=W=)
次回も待ってるぜ!!
ポチ★
2010/7/2(金) 午後 11:58
二人の出会い!!
アサりんじゃないけどうっかりしゃべってるところに、なにか二人の縁みたいなものを感じますな^^
村人じゃなかったにしてもそんなこと誰にでもしゃべれることじゃないもんね♪
次回楽しみにしてま〜す
コピーってバグるときがあるんだ!!
更新はマイペースで♪ゆっくりだと私もじっくり読めるからすごくいいよ〜〜♪
ぽち☆
2010/7/4(日) 午前 11:51 [ まり ]
そーちゃん+++
出会ったねー!
しかしこの段階ではまたすぐ別れるのでそこんとこヨロシク!(何をだ!?
2人の会話楽しみにしててやってねー…今書いてるからww(おーい!
2010/7/4(日) 午後 11:40 [ 舞理@SS ]
アサコ+++
マジかー!
萌えたとかwwwwいやホラ、人間誰にでもうっかりってあるじゃないかwwww←
バグってる?のかどうかわからないけど何かイヤだよねー(´Д`)
次回…っていつだろうww(おまえ。
2010/7/4(日) 午後 11:41 [ 舞理@SS ]
マリー+++
出会いは偶然〜みたいな感じを目指したけどやっぱり何か縁っぽいのを感じるね〜…
見ず知らずの人間に自分のプライベートを漏らすとかまず実生活じゃありえないしねww
次回は気長に待っててー><;;
コピペで上手く行かなかったのって今回が初だからびっくりしちゃった!
次はちゃのできるといいんだけどなー…(´・ω・`)ショボーン
2010/7/4(日) 午後 11:44 [ 舞理@SS ]