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夢を見ました。亡くなった身内が私を呼ぶ声がしたのです。
気になったので、お花を持って、お墓を訪ねました。
すると、離れて暮らす両親が、いつもこまめに綺麗にしてくれているお墓のお花
が、珍しくカラカラに乾いていました。忙しく、いつもよりも来るのが遅れているの
かもしれません。
休日の真昼。墓石に手を当てると、火傷するくらいの熱さでした。
お墓の周辺に生えていた草を抜き、お墓に水をかけて、お花を添えました。
そして、お線香をたて、目の前で手を合わせました。
「いつも見守ってくれてありがとう。ゆっくり休んでください。」
そして、お墓を離れました。
帰宅後、窓を開けると、白く背の高い雲がもくもく育ち、灰色に変化していました。
仕事で見れなかったTVの録画をみようとしてしばらくすると、
大きな雷の音がしました。
窓の外を見ると、さっき見た雲はますます高さを増し、灰色になっていました。
再び、大きな雷の音がしました。
雷が極度に苦手な私は、急いでTVの電源を切りました。
辺りはまだ晴れているのに、大きな雷の音が響いてきます。
「これは相当大きな雷に違いない。」
私は辺りの窓を閉め、怖くなり、小さくなっていました。
小さい頃、近くの田んぼの小屋に雷が落ちる瞬間を見たことがあるので、余計に
怖く感じるのです。
雷の音は益々近づいてきました。辺りも曇り出してきました。
「いよいよ本格的にくるのか・・・。」
そう思って暫くしてからのことでした。
雷の音が消えたのです。
私は恐る恐る窓を開け、隙間から外をのぞきました。
すると、灰色の空の真ん中に、虹がみえたのです。
嘘のようでした・・・。
その瞬間、無意識に「あ・・・!」という声が私から出ました。
そして、勝手に涙がじわじわと湧いてきて、涙目になってきました。
不思議な体験でした。
その後、急に頭の中に浮んできたのです。
「これは、身内からのメッセージなのだ・・・」
私が雷が大の苦手だと知っている身内が、雷を軽くしてくれたのだと。
そして、目の前の虹は、「今日は、来てくれてありがとう。」のメッセージである
と・・・。
何年か前にも、よく似たことがありました。
朝、朝起きるといつもよりも激しい大雨が降っていて、
「困ったなぁ。」と思っていると、出勤時、雨が小雨になったのです。
駅に行くまでの間の小雨でした。駅について暫くすると、また、さっきまでの大雨に
戻ったのです。不思議でした・・・。
亡くなった身内には、生前、思い切り優しくしてもらいました。
押しつけでない優しさ。
さりげない優しさ。本当に優しかった・・・。
今でも、頼りない私を見守ってくれているんだな・・・。
そして、生前と同様、さりげなく、私を守ってくれているんだな・・・。
ありがとう・・・ありがとう・・・ありがとう・・・
虹を見た瞬間のあの気持ち。なんとも言えない気持ちでした。
生きる心って、永遠にあるんだと思う。
生きる心って、ずっと信じていると、信じ合っている人と繋がって、優しい偶然を呼
んでくれるんだと思う。
無意識の「あ・・・!」という声から、勝手に湧いてきた不思議な涙・・・。
きっとそうだ・・・。永遠にあるんだ・・・。
ここに生きていることも、そうでないことも関係のない、
境界のない時空にひろがっているんだ・・・。
ありがとうね・・・ありがとうね・・・。いつも、いつも。
これからも、ずっと信じてる・・・。
( sora ) Photo by SSA
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