言葉の鳥

今までありがとうございました。どうぞ、お元気で。

こころノート

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
イメージ 1


昼下がりの出来事でした。丁度、駐車場から会社の裏手の階段に向かって歩いていた時、階段の入り口の奥の方から「しんどいっ!しんどいっ!」って大きく息を乱した声が聞こえてきました。驚いて、こわごわと近くまで来てみると、それは運送業者さんでした。

頭に白いタオルを巻いて、汗が流れてくるのを止め、真夏と同じ仕様の白いノースリーブ。そして両手には、軍手をはめていました。もしかしたら、このお仕事につかれてから間もないのかもしれません。

フーフーと激しく息を切らしながら車からの大量の荷物を下ろし、台車に積み替えていた途中でした。こんな時間帯に、こんな裏手の階段を利用する人はいないと思ったのかもしれません。その方は、誰もいないと思って、しんどいと声をあげていたのです。「しまったな・・・。」と、見てはいけないような場面をみてしまった私はちょっと目線をそらしそうになりました。

運送業者さんの方にとって、この裏手の階段は大変な場所です。表の緩やかな階段からいくには、関係者以外立ち入り禁止の場所を通過しなくてはならないため、使用できないのです。ですからみんな運送業者さんは、この裏手の階段を利用し、搬送受付の場所にいくことになるのです。

何よりもこの階段は急斜面。慣れた方でも、車から重い荷物を持ち上げ、階段の上り口まで何度も台車に乗せては運び、そしていったん降ろして、階段まで一つ一つ荷物を持ち上げ、用意している上の台車に積み直しては搬送受付に持っていくという作業になりますから、息も切れそうになるくらい、汗だくになってしまいます。

誰もいないと思って「しんどいっ!しんどいっ!」って大きな叫んでいた時、私の姿を目にしたその方は、少し伏し目がちに「ありがとうございます。」と頭をさげた私に、声を出すのも辛そうに頭をさげてくれました。そして「すみません。」と階段ののぼり口にピタリとくっけていた台車を下げてくれました。

そして、その瞬間・・・。

暑かったからだと思うのですが、偶然だと思うのですが、その方は、くたびれた片方の軍手をはずし、その素手を「どうぞ・・・。」と階段の方に向かって指し示してくれたのです。

息も切れがちなその時、しんどくてままならない時、さりげなくこんな行為ができるなんて、この方は何て礼儀正しく、優しい人なんだろうと思いました。なんだか、階段をのぼるのが申し訳ないと思うくらい、恐縮してしまいました。

「お先です。ありがとうございます。」とできる限り、頭を深々と下げたつもりなのですが・・・。どうか、ありがとうという気持ちが伝わっていますように・・・。

声にならなくても伝わる優しさに出会えてよかったと思いました。手を指し示すだけで伝わってくる人の優しさを、間近に感じることができてとても嬉しかったです。あたたかい一瞬をどうもありがとう・・・。


                                         Photo by SSA 

イメージ 1


知っている方の中で、スポーツを教えていらっしゃる方がいます。何人もの生徒さんを教えています。その方のおっしゃる言葉で心に残ったことがあります。単純なことなんですが、「続けることが一番大切なんです。」ということでした。そのような言葉はこの方に限らず、何人もの違う分野のお仕事の方からも聞く機会がありましたが、この方がいう言葉に目を見張ってしまったのは「早く賞をとった人ばかりが、常にすごいとは限らない。最終的には、賞をとらなくても、ずっと続けている人の方が、もっとすごいんです。」という言葉でした。

早く賞をとった人は、実力を認められて賞をもらうということなので、確かに、とてもすごいことなのですが、それだけで満足してしまうことも多いそうです。その後、練習回数が少なくなったり、次からのプレッシャーに耐えられなくなり、辞めてしまわれる方もいるそうです。一番重要なのは、そこから先なんだそうです。

その方は、学生時代からずっと今のスポーツを続けてられるそうですが、クラブでは後輩いびりのようないじめにあって、大変苦しい思いをされたそうです。卒業後、おそらく、殆どの方が別の方向に就職をして、そのスポーツとの関わりをたってしまったと思われる中、その方は仕事をしながらも、そのスポーツを続け、そして、見事に人を教える立場の資格を取得されたのです。

苦しい目を乗り越えた方の思いは、自らのような悔しい目をメンバーにさせたくないという思いに続き、みんなを包む抱擁力にもつながっているようです。チームは、先輩や後輩という垣根を超えて仲良く、いい雰囲気が漂っていました。

「自分なんてだめだ・・・」と落ち込んでいる人には「続けていることのすごさ。」を称えるそうです。

・・・今、あなたが続けてきた経験は、膨大な時間。たとえ、どんなに偉い賞をとった人が、今すぐにあなたのような経験をしようとしても、追いつくことはできません。あなたが今を続けている限り、その時間は常にあなたに蓄積され続け、どんなに立派な人が、あなたのその膨大な経験を、追い越そうとしても追い越すことはできません。それはどれだけすごいことなのでしょう!一つの賞を超えたすごいものが、既にあなたの手の中にあるのです。その膨大な経験は、姿かたちは違ったとしても、あなたの暮らしている時間の中に、いつかきっと、幸福な時間を与えてくれるでしょう・・・。

その方の思いを、私なりの文章という形にすると、上記のような感じになります。

実際に、まわりから注目されていなかった生徒さんが、何年もかかって、大きな賞をとったりすることもあるそうです。苦労して成し得た心の強さ。好きなことを続けていれば、いつか必ず何かいいことが起こるという経験は、更にその生徒さんの人生に大きくプラスになると思いました。

このような考えは、スポーツの世界に限らず、実際の生活の中にも生かせることができると思いました。落ち込んだ時、今自身が一番続けられていることを思い、自身を励ましてあげたいと思いました。

私なりに一生懸命生き続けてきた毎日。私は、この思いをこれからも続けていきたいです。振り返れば、確かにいいことがありました。とてつもなくかなしかった時、もう駄目だと思った時、温かい人と出会うことができました。私はこの思いをこれからも信じ続けていきたいです・・・。





                                                                               Photo by SSA 

イメージ 1



好きなことを楽しんでいる時、自然に笑顔が零れます。

このひとときは何気ないひとときですが、何よりも至福のひとときであると思います。


とある日、とつぜんに大切な家族を失ってしまった時、長い間、心から笑うことができませんでした。

とある日、とつぜんに皮膚病を患った時、笑い顔がきもいと言われ、笑いたくても自然に笑えなくて、笑うことを封印していたことがありました。

時間をかけて、やっと普通に笑うことができるようになった時、笑うことの喜びをかみしめることができました。


好きなスポーツ中継を観て、逆転勝利に思い切り手を叩き、心から笑える喜び。

好きなお笑い番組を見て、おなかを抱えながら、心から笑える喜び。

好きな音楽や風景のそば、ゆっくりとした時間の中で静かに、心から笑える喜び。

気の知れた人たちと、一緒に食事をしながら、心から笑える喜び。


ひとりでも、たくさんの人の中でも、笑えることって、とってもうれしいことですね・・・。

笑えなかった昔のこと思った後に、今、笑えることを思うと、なんだか涙ぐんでしまいます。


一生懸命、何かをがんばった後っていつも、結果はマルでもペケでも、やり遂げたっていう気持ちに包まれました。そして、自然に笑顔が零れました。


うれしいって笑える時には、笑いたい。


だから、これからも生きていくよ・・・。

でこぼこだらけの毎日だけど、自分なりに、一生懸命生きていくよ・・・。




                                                       
                                                                                                                                        Photo by SSA






イメージ 1



以前の現場で、静かな人がいました。何も言わず、ただ黙々と仕事をこなしていました。目立つこともなく、特にほめられもせず、特に苦にもされずという感じでした。

ある日、隣の現場に新しい人が入ってきてから、静かな彼女の現場の雰囲気も変わりました。新しく入った彼女は、見た目の華やかな顔つきと、よくしゃべる性格。すぐに仕事にも慣れ、周りからも、一目を置かれるようになりました。

ある程度仕事ができるようになった頃から、彼女の我の強さが出始めるようになり、周辺とギスギスすることも。そのころから、静かな人に話を聞いてもらうことも多かったようです。

しかしながら、華やかな彼女にとって、中々、人目を引く行為を取ることができなかったことが続いたのか、今度は、静かな彼女に「あなたは、とばっちりがなくていいわよね。なにもしゃべらなくてもいいから楽よね。」と、みんなの前でいうようになりました。

彼女が何も言い返さないことをいいことに、連続休暇を取り海外へ。そして周りの人には、「風邪をこじらせてしまって・・・。」と、芝居をしたそうです。口止め料と言われ、彼女は二人っきりになった時、みんなと一緒のおみやげの他に、ブランドの口紅をほおり投げられたそうです。

静かな彼女は、慣れない彼女の仕事の代行を、周りから「早く慣れた人が帰ってくれないかな〜。」「○○さんのほうがいいよなぁ〜。」などと言われながらも、コツコツと仕事をしていました。

ようやく静かな彼女は、元の現場の仕事のみに戻れましたが、彼女の代行できる範囲以外の仕事が山積みに。
そして華やかな彼女は、静かな彼女に向かって「あなたの現場は、仕事の量が少なくて暇でいいわよね。こっちは忙しすぎて困るわ〜。」などと言ってきたそうです。

日々、溜まっては積もる、身の中にあるストレスを、さりげなく彼女にぶつけているという感じです。まったくひどい話です。それでも彼女は、コツコツと仕事をしていました。これを察してか、静かな彼女の現場の同僚は「やめないでね。いてくれないと仕事が回らなくなるから。」と声をかけることも。

そうこうするうちに、彼女は職場を去っていきました。以前から、今やっている仕事に関係することで、やってみたいことがあるとのこと。彼女はみんなから、会社とは別に、現場だけの仲間で、そして友達だけの、数回もの送別会をしてもらい、去っていきました。

すぐ後、偶然なのか華やかな彼女も、転身していきました。現場を離れ新しく開業する上司に引き抜かれ、そのオフィスで中心となって、働いてくれと言われたとのこと。しかしながら、経営が思わしくなく、言い争いの末、すぐに退職しました。そしてまた、別の上司に頼み込み、部門は違うものの、堂々と元の会社に帰ってきたのです。

静かな彼女の去ったあとの職場は、現場の人が心配した通り、仕事のテンポがガタガタになってしまいました。後から人が入ってきても、すぐに辞め、そして何人かの人が立て続けにやめていきました。もともと彼女の入る前には、口げんかの絶えない職場だったそうですが、彼女が入ってきてから、何も言わないけれども、空気がやわらかくなったと聞いたことがあります。その静かな役割を果たしていた彼女はもういません。

彼女の抱えていた仕事は、想像以上だったのです。それだけではなく、現場の同僚に対する気配りもでした。何も言わず、黙々とこなしていたので、少し離れた現場の人からは、楽に見えたのかもしれません。彼女はある意味、縁の下の力持ち的なリーダーシップをとり続けていたのです。縁の下の力持ちをうしなったオフィスでは、人の移動ばかりで、しばらく落ち着きませんでした。彼女は、華やかな彼女には、色々な嫌な言葉を吐かれていましたが、現場の同僚の人たちに、「あなたがいてくれて助かる・・・。」と、理解してもらっていたことが何よりもの幸せだったと思います。

彼女が優しい人だったので、もしかしたら、みんなを心配させないために、やりたいことがあると職場を去ったのかもと思うこともありました。彼女は、心無い言葉を突き付けられたことを、何一つ言いませんでした。そして、次の職場でのことを前向きに考え、静かに去っていきました。

いなくなってから知るその人の存在の大きさ。あの頃、根っこのような強さを持つ彼女から、静かな人間には、静かな役割というものがあると、その現場の人だけではなく、周辺の幾人もの人が感じたと思います。その後、彼女の転職は無事成功とのこと。そうでないと悲しすぎます・・・。こころの神様はいるのですね。彼女の明日に心からおめでとうを言いたいです。たくさん、たくさん、これでもかというくらいに・・・。


   
                           
                                 

                Photo by SSA    (  写真素材足成  様 本ブログ内での略語掲載 (S S A )   )
                                                    
                                  ☆お世話になっています。ありがとうございます。



イメージ 1




よく晴れた一日でした。窓からの陽ざしが、見るからに夏の光の明るさでした。

仕事をしていて思うのですが、同じように仕事ができる同士の二人の上司のことなのですが、あきらかに周囲の反応が違います。どちらかが特にどっぷりと暗いだとか、超無口だとか、そんなわけでもないのです。ごく普通の明るさの二人でした。

遠くから見ているだけではわからなかったのですが、実際に会ってみると、はっきりと感じました。二人の違い、それは、まなざし率でした。片一方の上司は、他から話しかけられる時、いつもタッチタイピングしながら、手を休めることなく、PCの画面をみながら、相手と会話していました。

「タイピングスピードすごいね。」という人も中にはいますが、どちらかと言えば、忙しい時に、話しかけられて迷惑だという雰囲気を与えられるという人が多いようです。しかし、一方の上司は、どんな忙しい時も、いったん手を止め、その人の顔を見て話をしてくれます。しかも、笑顔付きで。

タイピング中の時だけでなく、狭い廊下をすれ違う時も、一方の上司は、自分より偉い地位の人だけ、目を合わせて挨拶していきますが、もう一方の上司は、顔を見て誰にでも軽く会釈しながら通り過ぎます。そして、気分のいい時も、そうでない時も。

一番、それが決定的になる時は、上司が他の部下の人に頼みごとをする時です。一方の上司は顔を見る暇もなく、机に「頼んでおきます。」と、ポンと机に置いていきますが、もう一方の上司は、やはり顔を見てから同じように置いていきます。

同じことをするにも、人の顔を見てきちんと話してくれる人には、とても安心感があると思いました。それは案外できそうで、忙しい時にはなかなかできていなかったりすることも多いと思います。


まなざし率・・・。


これが低くなりすぎると、相手に、存在を軽く見られていると感じさせたり、無視されているという不快感も与えそうです。実際、ラインをしながら、同時に、人の雑談に入ってしゃべっていた一人が、雑談の輪の中の一人から、どっちと話してるのかはっきりしろと怒らせたりして、喧嘩になりそうになった例もあるようです。

案外、口にしないだけで、みんな考えていることは、同じなんだなと思いました。単純なことだけど、人の顔を見て話すっていうことが、どれほどの信頼を相手に呼ぶのか。それを考えさせてくれる一場面でした。

窓の外は、今日も眩しい夏の陽ざしです。そういえば昔、よく、おばあちゃんが「今日も、お日さんが見てくれてる・・・。」って言ってたけど、なんだか、まなざし率のお話につながるような気がします。


しんどいことがあっても「誰かがみてくれている。誰も見てくれていないって思ってても、お日さんが見てくれてるからね。」そう言ってたことを思い出します。

窓からのまなざし率も多い今日の日。人のまなざしは、小さい太陽みたいにもなれるんだなって、ひそかに思う午後でした。


                                                                                  Photo by SSA  



.
sora
sora
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
友だち(7)
  • ノアだょv^^v
  • アリザーデ萌菜
  • 亀有の亀吉
  • まゆみウイラー
  • ヤナ・ヤヌー
友だち一覧

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
実質2000円で特産品がお手元に
11/30までキャンペーン実施中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事