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とあるプレゼントの抽選のシーンで・・・。
イベントの舞台の中心には、二人の人が、一袋ずつプレゼントを持っていました。
希望する大人もたくさんいる中で、まず、一人の人は、「小さいお子さんに。」
と言いました。(おそらく、幼稚園前後くらいの。)
けれど、手を挙げたのは、確かにお子さんだけど、それよりも年齢がかなり上の
お子さん。その人は丁寧に断った後、小さいお子さんにプレゼントを渡しました。
そしてもう一人の人が、どんな人にプレゼントを渡すのかを聞かれた時でした。
その人は、すぐに「あの子に。」と、さっき手を挙げていた子を呼びました。
その時、その子はどんな気持ちだったでしょう。
さぞかしびっくりしたでしょう。
プレゼントをもらえたよろこびなんて、おそらくずっとあとで、こんな人もいるのだ
なっていうおどろきでいっぱいになったと思います。
それにしても、次のプレゼンターさんのとっさの判断・・・。
短い時間の中で、その子の残念な気持ちを想像しつつ、行動に移すその優しさ
のスピードの速さ。たちまち、見ている者も和やかな気持ちに包まれました。 ふいに包まれた優しさは、大人になっても忘れないと思います。その子もいつか、
ちょっと残念な気持ちになった子に遭遇した時、同じようにそんな優しさを伝える
かもしれません・・・。
一瞬の出来事ではありましたが、その優しさは、あたたかく、やわらかい余韻を
一日のかたすみに残してくれました。
Photo by SSA
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