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さて・・・こちらの理論編も忘れてしまっては何ですし。久しぶりにやらねば。
お題はウェイン・ショーターのWild Flowerでございます。
やはり曲者、バッパー宜しくコーダル(コードトーンで攻める)でも格好が悪いし、スケールもどう攻めてよいのか。
それはテンションの存在が鍵となります。リアルブックで確認しますと、+9やら+11やら-9susやら、やたら奇妙なテンションが書かれています。コレがメロディーに巧妙に組み込まれているのです。実際、ワタシもメロディーを参考にコードの特徴を捉えるようにしているのですが、まだまだショーターならではのトリック?があったりして。なかなか自分で消化するには手強い相手です。
コードトーンで基本のハーモニー(響き)があることを前提に、メロディー楽器であるサックスはどう音選びをしてアドリブに繋げたらよいのでしょうか・・・。
てなわけで、テンションから攻めて、伏線から脈絡を探す作業をしましょう。
こんな感じでテンションを絡めてみます。これは実際に譜面上でも出てくるパターンです。
・マイナー7th系コード→13th、11th、9thで吹き伸ばし多用。
何となくエリントンに通ずる浮遊感。
例えば、Gm7。13th、11th、9thはそれぞれE、C、A。Aマイナートライアドの構成音です。
そこで、敢えて、Gm7とあるところをAmと解釈してフレージングをするのです。
・メジャー7th系コード→+11th、+5th
いわゆるオルタードですな。これで綱渡り感を出してみる。
通常、イオニアンスケールが多用されるところですが、+11を加える事によってリディアンスケールに化けます。
例えばE♭△7(+11)。スケールを取り上げるとE♭-F-G-A(コレが+11)-B♭-C-D。
カギはテンション+11thであるAの音です。
そして、そこからペンタトニック・5音を取り上げて見ます。2つ目の音(ここではF)から取り出す2ペンタを作りましょう。
すると・・・F-G-A-C-D・・・Fメジャーのペンタトニックになります。さらに3音ピックアップしてF-A-Cとすると、Fメジャートライアド。+11thを加える事によって、伏線としてのFメジャートライアドを作り、新しい響きを作っているのです。
・7th系コード→+9th、13th
+9thと13thを加えることによって、コンディミスケールの解釈を。
例えばC7。基本スケールに二つのテンションを入れると・・・C-D♭-E♭(+9th)-E-F♯-G-A(13th)-B♭。そこからD♭-E-Aと取り出してAメジャートライアド。C7をA△と解釈してアドリブをしてみるのです。
元のコードからテンション中心の解釈をすることで、伏線としての別コードが出現するということです。この伏線をフレージングで使うと・・・何となくショーターな気分を味わえるとか何とか。
・・・そんな感じで1コーラス分、地道に解釈した譜面は次回に出すこととしませう。
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