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債務上限引き上げで議会が
妥協できなければ、
アメリカ国債が債務不履行になって
世界の金融市場に大混乱を引き起こす
危険性もある、という脅しが効いたのか、
水曜の夜に、議会の妥協が成立し、
木曜から政府機能が回復しました。
上の画像は、17日付けのUSA Todayの記事
Winners and losers?
The early line after an epic battle
に掲載されていたものです。
(⇒リンク先はこちら)
ローマ時代の末期に、
民衆が「パンとサーカス」を与えられ、
政治への関心を失った、という話が有名ですが、
物理的な力によるBattleを見る代わりに、
「政治」の駆け引きが一種のショーのように
扱われている(日本の「政局」報道も同じ)ことに
怖さを感じます。
shutdownは終わりましたが、
ここサンフランシスコ周辺では
BARTという鉄道システムが
金曜からストライキに突入しました。
BARTはサンフランシスコ近郊の都市
(OaklandやBerkeley)を結ぶ鉄道で、
1日に約40万人の通勤客が利用しています。
40万人という数字は
それほど大きくない
(東京で言うと、高田馬場駅の乗降客が
1日に40万人だそうです)ですが、
サンフランシスコの弱いところは
北と東からの流入が橋を通る他なく、
BARTがストップしてしまうと、
自動車やバスの増加によって
かなりの交通渋滞が発生してしまう点です。
報道を見る限り、経営陣はかなりの
譲歩をしていて、
組合側の金銭面の要求
・今後4年間トータルで18.4%(年率5%弱)の昇給
←経営陣は4年間で12%の昇給を提案
・年金への積立ては、給料の4%にとどめる
・医療保険の保険料の負担は現状の月間92ドルから
119ドルへ ←経営陣は144ドルを提案
上記3点をすべて受け入れた、と言われています。
合意できなかった理由は、
上記の金銭面での妥協が成立した後に、
経営陣から、就業規則上のある条項を変更したい旨の
申し出があり、それが組合としては
どうしても飲めないものであった、と報道されています。
その条項とは、ある労働者が病欠等で
休みを取った、その同じ週に、
管理職が、従前のシフトとは異なる
時間帯に働くよう指示すると、
1週間のトータルの就業時間が
40時間以内であっても、
従前のシフトとは異なる時間帯に働いた分は
残業扱いとなって割増賃金が支払われる
という内容のもので、
実際に、これを使っている労働者は少ないようですが、
何割かは確信犯的に使っている
(アメリカで、鉄道の本数が少ないのは、
皆が自動車を使っていて、本数を増やしても
採算確保が難しいという理由もありますが、
もっと根本的に、労働者が急に休んだりすることが多く、
一定のバッファーを確保しようとすると、
本数は最小限にならざるを得ない)、ということで
仮に、この条項を「是正」できれば、
かなりの経費圧縮が見込めるので、
経営陣としては昇給や年金負担について
大きく譲歩した分、この条項については譲れない、
という話になって、結局、スト突入となりました。
Government Shutdownにせよ
Bart strikeにせよ、
その背景には、権威に対する社会
(大衆)の信頼が失われていることがあると
感じますが、その説明は長くなりそうなので、
この記事は、ここまで、で終わります。
続きはいつの日か。
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