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今日から1週間ほど、
観光ガイド的な記事になります。
まずは、サンフランシスコの市庁舎、
City HallのTourについて。
先週金曜、授業がなかったので、
平日の、10時・12時・14時の3回、
開催されているツアーの、10時の回に行ってみました。
平日だったため、参加者は私1人でしたが、
その分、ガイドの方が比較的ゆっくりと話してくれました。
さて、サンフランシスコは、人口が82万人
(中国系を中心に人口が増加しています)で
通常はいくつかの都市を含んで
Countyが形成されるところ、
サンフランシスコ市は、単独でCountyになっています
(日本で言う政令指定都市のようなイメージ)。
ツアーと言っても、普通に公開されている
展示スペースと、吹き抜けのホールについて
詳しい説明をしてくれる、という感じですが、
唯一、Board of Supervisorsの議会は
普通には入ることができません。
Supervisorsと聞くと諮問委員会のように思えますが、
立法を行う議員のことです。
上が、その議会の写真です。
この写真をヒントに考えてみて欲しいのですが、
Supervisorsの人数は何人でしょうか?
ちなみに、八王子は人口60万人弱で
市議会議員は40人です。
答えは、11人です。
議員を支えるスタッフがかなり充実しているので、
単純に議員の人数だけを比較して、
日本の地方議会は無駄遣い、といった議論をするのは
早計ですが、この少ない人数で大丈夫なの要因の1つは、
徹底的に情報公開し、
かつ、住民が気軽に要望・陳情を出せる体制にあります。
(例えば、議会・委員会のアジェンダがWEBで公開されています。)
上の写真も議会内ですが、
このプロジェクターは、議会へ要望を出したい人が
持参してきた資料を映し出すためのものです。
Speaker Cardという登録用紙は
事前に提出する必要がありますが、
市民からの発言の機会がかなりオープンに
確保されています(希望すれば、通訳も付きます)。
とはいえ、人数が少ないのは
ハッピーなことばかりではなく、
党派対立が厳しくなった場合に
議論が個人の感情論に発展してしまう可能性も高くなり、
少し古い話ですが、1978年には、
議会内のSupervisor同士の対立が原因で、
あるSupervisor(White氏)が
市庁舎内で、市長と、別のSupervisorを銃殺する
という痛ましい事件も起きています。
この事件は、銃殺自体はもちろん、
その後の訴訟も様々な反響を生じさせました。
(以下、Wilipediaの記事を参考にしていますが、
ツアーガイドの方から聞いた話も
ほぼ同内容だったので、おそらく正しいです)
簡潔に紹介すると、
White氏は、終身刑や死刑になる1級殺人
で起訴されたものの、
弁護人たちが、彼の行為は
非健康的な食事等による、精神疾患が原因であり、
心神耗弱状態であったとして
比較的軽い罪での有罪判決(陪審制での評決)を
勝ち取りました。
この評決は、市民の怒りを招き、
暴動にも発展し、さらに、心神耗弱に関する
カリフォルニア州の法律の改正にまで至ったそうです。
ある新聞によれば、White氏は
「サンフランシスコの歴史上、最も嫌われた人物」
と評されたそうです。
また、この事件をきっかけに、
Supervisorの選出方法も、
従来の地区ごとに選出する方式
(地域の利害を反映して対立が激しくなりがち)
から、市全体を1つの選挙区とする方式へ
変わったそうです。
White氏は5年ほどの刑期を終え、
社会復帰をしますが、この状況で通常の
生活を送れるはずもなく、
出所後に自殺してしまいます。
何から何まで悲劇的であり、
銃による政治家の暗殺、刑事裁判での不当な評決
という2点セットは非常にアメリカらしい事件と言えます。
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