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戦後70年談話

村山首相の談話が短い中に
侵略、植民地支配、痛切な反省、
心からのおわび、を盛り込んでいたのに対し、
安倍首相の談話は新聞の1面すべてを
使い切る程に長いものとなりました。
⇒全文はこちら

談話を読み上げる際の記者会見で
「政治は歴史から未来への知恵を
学ばなければならない」
「政治は歴史に謙虚でなければならない。
政治的、外交的意図によって歴史が
ゆがめられるようなことは決してあってはならない」
と述べておられます。
前者は1985年の西独のワイツゼッカー大統領の
演説に通じるもので、
後者は、中国・韓国への警鐘であるとともに
国内向けのメッセージでもあります。

アジア太平洋の各地から600万人を
超える引き揚げ者が無事に帰還できたこと、
中国残留孤児も3000人近くが
日本に帰ることができたこと、
米国、英国、オランダ、オーストリアの
元捕虜の方々が日本を訪れ、互いの戦死者のために
慰霊を長年続けてくれていること、を指摘して

「戦争の苦痛をなめ尽くした中国人の皆さんや
日本軍によって耐え難い苦痛を受けた元捕虜の皆さんが
それほど寛容であるためには、
どれほどの心の葛藤があり、いかほどの努力が必要であったか。
そのことに私たちは、思いを致さなければなりません。」

という一節は非常に素晴らしいと感じました。
寛容であること、はリベラルの基本であり、
談話の最後に登場する「積極的平和主義」の前提となる
自由、民主主義、人権といった基本的価値の根本にも、
寛容の精神があることを改めて意識したいと思います。

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反町 雄彦
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