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今週の日経ビジネスでは、
メイン特集=シリーズ日本が危ない、の一環で
「家の寿命が20年程度で、中古住宅市場が成立せず、
国富が500兆円近く失われている」という話
には、あまり心惹かれず、周辺部分の
①編集者の視点
②小田嶋隆氏のコラム
③読者ハガキ(往復書簡)
の3つが面白かったです。
まず、①編集者の視点では、最後の方で
先週号の「敗軍の将、兵を語る」で
衆議院議員を辞職した宮崎謙介氏の
育休に対する思いを取り上げました。
取材・編集は週刊文春の報道の前でしたが、
読者からタイミングが悪いとのお叱りも受けました。
同氏の資質を見抜けず、痛恨です。
との記載がありました。
ここで初めて認識できたのですが、
編集部としては、
この「敗軍の将〜」に登場してもらう場合、
一分の理がある、それなりの言い分がある人に
発言の機会を与えよう、という一種の温情があるようです。
ちなみに、2/15号の「敗軍の将、兵を語る」に
登場した宮崎氏は、
私の妻は地方議員時代を含めれば8年間、
政治家をやっていますが、一貫して
女性の社会進出と男性の育児参画を
提唱してきていました。
しかし、この永田町の反応を受け、
夫婦ともに「何も進んでいなかった」と
愕然としているところです。
と述べていました。
今回の騒動は、男性が育児休暇を取得しようとするのを
否定的に見る立場を勢いづかせたので、
まさに、この発言には、
お前みたいな奴がいるから、男性の育児参画が
後退するんだよ、という突っ込みがされてしまうわけで、
温情を与えよう、という観点からは痛恨と言えます。
ただ、多くの読者は、lこの「敗軍の将〜」を
見せ物的に読んでいると思われるので、
その点では、十分にヒットだった、と感じます。
次に、②コラムでは、
沖縄北方担当の島尻大臣が
千島歯舞諸島居住者連盟という団体名を
読み上げようとした際に
「歯舞(はぼまい)」を読めなかった、という問題(※)、
議員宿舎に未成年の男娼を呼びつけた議員、
衆議院の本会議を病欠した直後に
(愛人関係にある)秘書と旅行に出かけて議員、
そして、宮崎議員の不倫騒動などを取り上げて、
これらの議員が異分野から公募で
自ら手を上げて議員になったのに、
この程度の質であるのは、
政治家志望の人材がいかに払拭しているか、
を示しており、
外の世界からの人材よりも
世襲議員の方が平均値としては出来が良いのは
国民が政治家を軽んじてしまって、
尊敬しなくなったから、と述べています。
※ この問題は意外と大きい話になっていて、
19日の閣議で、「読み方を知らなかったわけではなく、
(普段は千島連盟という略称が使われることが多い)
同団体の正式名称を言おうとして詰まったにすぎない、
との答弁書が閣議決定されたそうです。
この意見には全面的に賛成ですが、
ただ、国会議員の失言や不適切な行動を
メディアが追いかけるのは権力監視の面からも
重要ですし、これだけの人数がいれば、
変な人も入ってきてしまうのは当然、とも言えるので、
解決は非常に難しいです。
最後、③は、AI脅威論に対して、
AIは表計算ソフトのような道具にすぎないので、
道具をうまく使って、我々は創造的な時間を手にすればよい、
という読者投稿が紹介されていました。
ただ、Excelやパワーポイント、さらには
メール、インターネットが登場したせいで、
従来であれば、数人がかりで行っていた
資料作成やプレゼン準備が1人で、しかも、
短時間でできるようになってしまったことを考えると、
AIという便利な道具の発達は、
ホワイトカワーの二極化をより進めるはずであり、
ここまで素朴な意見を述べることができる
52歳の会社員、というのがどういう風に日々の仕事を
しているのか、疑問に感じてしまいました。
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