反町雄彦のリーガルダンク!

資格取得やスキルアップを目指す人に役立つ情報をお届け!

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全248ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

EU離脱を巡る国民投票

今日23日は日本では71年前、沖縄戦の
アメリカからの総攻撃が終わった日として
慰霊の式典が行われ、
改めて平和を願う機会となっています。

国際的には、イギリスがEUから離脱するか否か
の国民投票が行われる日として注目されています。
為替や株式への影響に戦々恐々としている人だったり、
イギリスにのみ本社を置いている日本企業であったり、
日本にも少なからず影響が予想されます。

今月号の文藝春秋を読むと、
EU離脱の問題は、移民に雇用を奪われるという経済問題や、
ブリュッセルの官僚機構による規制を受けたくない
という自由主義・主権の問題というよりも、
大陸諸国とは一線を画して、巨大な国が現れないよう
パワーバランスを図ってきた大英帝国のアイデンティティ、
国民のプライドの問題であると分析されています。

エスタブリッシュから見れば、残留に決まっているし、
多様性や共生という現代的価値から見ても
当然にEUとの協調路線になるべきところ、
国民投票をせざるを得ない状況に保守党が追い込まれ、
直近の調査とブックメイカーの賭け率では
残留派が優勢とはいえ、
大阪都構想の住民投票のようなもので、
離脱派=現状を変えたい側からすれば、
圧倒的に負けない限り、仮に残留派が勝っても
蒸し返しをいつでも出来る政治的資本を持つ形になります。

その意味で、残留派としては圧勝する他なく、
その可能性はかなり低いと言えます。
為替市場ではすでに円高基調、
ユーロ・ポンド安になっているのも、
こういう見立てを反映したものです。

アメリカ大統領選のトランプ氏躍進と同じ、
既成の政治勢力への不信感が
ここでも登場しています。
明日の記事では、投票結果を踏まえて
感想を書きます。

この記事に

開く コメント(2)

アメリカでは来月から、日本では10月に公開される
スタートレックの映画最新作BEYONDにて
第1作・第2作に続いて
ロシア出身のパヴェル・チェコフ役を演じていた
アントン・イェルチン氏が27歳の若さで亡くなった
とのニュースがYahoo!ニュースのトップにも出ていて、
かなり驚きました。
自宅から自動車で出ようとしたところ、
坂道をバックしてしまって、門柱との間に挟まれたことが
死因のようです。
設定上も、また実際にもレギュラー出演陣で最も若く、
陽気で、お調子者キャラが似合っていたのに、
こんなに若くして亡くなってしまうなんて、本当に驚きです。

J.J.エイブラハムがリブート(再起動)する前の、
オリジナルのTOS、そいて映画作品でチェコフ役を演じていた
ウォルター・ケーニッヒという役者は79歳で、
まだ存命だそうなので、本当に人の一生は分からないな、と
改めて感じます。

さて、紹介するのは東浩紀氏と宮台真司氏の対談本です。
2009年9月と、2010年2月という、
まだ東日本大震災が起きていない時期に行われた対談で
中身は専ら、子供の教育をどうしていくか、
これと関連して、学校や地域コミュニティの問題が出てきます。

東氏は、教育に関して、かなり一貫とした態度を持っていて、
今年の6月6日付けのAERA(看板学部のサバイバル、という特集)
でも同じことを書いていましたが、
要は、大学は「保険」であって、高校生の頃に明確な目的・将来像を
持っている人は無理に行かなくてもよいところ、
という話が、この対談本でも書かれていました。

東氏がAERAに書いていた言葉を引用すると
「大学そのものに意味はない。
やりたいことが明確で自分の才能が信じられれば
行かなくてもいい。
でも、才能があるケースは少ないので、
どちらかといえば行った方がいいことが多い」
という程度の存在です。

対談本の方では、学歴や資格について、もっと否定的に書いていて、
曰く
学歴・資格はどこに行っても通用するが、
その分、薄っぺらな数字でしかなく、
その数字は、本来の(固有の)才能が花開かなかったときの保険
(リスクヘッジ)の道具でしかない。
最近の世の中は不安ベースの社会になっているせいか、
リスクヘッジが重視されすぎていて、
保険のための選択が第一にきていることが様々な歪みの原因、
といった話です。

東氏の発想の底流にあるのは、
人生は1度きりしかない、という当たり前の話で、
金融商品であればポートフォリオを組んで、
方向性の違う多種多様なものを複数選択できるが、
自分が選ぶ職業、結婚相手(しない場合も含めて)という大きな選択から、
また、今日食べる食事という小さい話まで
人生で選び取るものは1度きりで、複数の平均値・期待値を取れるものではない、
という話です。
東氏の言葉を借りると、
「人生は、それぞれの人間の固有のもので、定式化できないところに豊かさがある。
それがなかった場合に、仕方なく呼び出すものとして学歴・資格がある。
学歴は何かを達成するためのステップではない。
逆に、何かを達成できなかったときに、仕方なくしがみつく緊急避難先」
という表現になります。

その他、上野千鶴子さんの「おひとりさま」志向への批判や、
コミュニケーション能力やグループワークをする力が最近の学生に
欠けているという話題からツイッターの可能性(島宇宙を繋げる機能)へのジャンプなど
対談ならではの脱線・発展を楽しめるので、
少し古い本ですが、お勧めです。

学区的共同体の再構築、という節で紹介されている藤原和博氏の試みは、
今度の7月例会で取り上げてみようか、と企み中。

この記事に

開く コメント(1)

18歳投票権

昨日、東京青年会議所主催の例会(シンポジウム)で
18歳投票権をテーマとしました。
若者(大学生)を集めるために、第1部では、
漫才コンビのナイツを呼んだり、
ミスキャンパスを解答者としたクイズを行ったりしました。
さらに、男性の地下アイドルを呼んで
例会前にはハグイベント、例会終了後にはミニライブ、と
色々と工夫をしました。
第2部の公開討論会(自民党、公明党、民進党、共産党の
青年局長など比較的若手の国会議員が参加)に残ってくれた大学生が
少なかったのは残念ですが、18歳選挙権となって初めての国政選挙が
・7月10日の参院選であること、
・参議院は首相を決める院ではない(=政権選択の選挙ではない)が、
 長期的課題(例えば、安全保障・平和憲法や、社会保障改革など)について
 各政党の政策をチェックする機能があること
は何となくでも伝わったのではないか、と思います。

政権選択の選挙ではないからこそ、
民進党と共産党で統一候補、というのも
やりやすかったのだと思います。

ちなみに、公開討論会では、
・被選挙権年齢も将来的に引き下げるか否か
・返済不要の、給付型奨学金を拡充するか否か
・憲法9条を改正するか否か(国防軍の明記など)
・若い世代が年金をもらえるか不安を感じることがないよう
 社会保障制度改革
の4つをテーマとしました。

1番目・2番目は、優先順位はともかく、どの政党も、
被選挙権年齢も引き下げて、奨学金を増やしていく、
という方向性なので、正直、あまり対立点は見えませんでした。

そして、4番目は、総論では、
「高齢者の中で資産・収入がある人には
給付をストップして、負担してもらって、
年齢を問わず、困窮者への給付を継続する」
という方向性で一致していますが、実行段階では
様々な問題が生じるはずで、
この手の制度改革を討論会のテーマとするのは難しいな、
とも感じました。

当然、一番盛り上がったのは、安保法制や9条2項を巡る議論でしたが、
これはこれで大学生に直結する話ではなく、
やはり参院選で関心を持って、というのは難しいなと思う今日この頃です。
18歳・19歳の投票率を高める、という意味では、
都知事選挙が7月に実施される、という方が効果が高いでしょう。
不幸中の幸い、とも言えそうです。

この記事に

開く コメント(1)

風度と書いて「ふうど」と読みます。
漢字変換で出てこない位、マイナーな言葉ですが、
童門冬二氏が5月28日付けの週刊東洋経済での連載で
紹介していました。
古い歴史文書に散見される言葉で、
武将について、「あの人”なら”ついていこう」とか
「あの人”らしい”振る舞いだ」といったキャラを指す
と説明されています。
人格、と言ってもよいですが、この風度は、
年齢を重ねるごとに変わっていくものだし、
立場・職位が上がれば全く違ってくるものなので、
キャラ、と言った方がイメージが沸きやすいと思います。

童門氏は、論語の中の
「民はこれに由らしむべし、これを知らしむべからず」
という言葉を紹介した上で、風度について書いています。

「民はこれに由らしむべし、これを知らしむべからず」
の解釈として、多くの人は、
「人民は法律や君主の命令に従わせるだけで十分で、
その趣旨・理由を説明する必要はない」
と理解していると思いますが、この解釈だと、
民主主義の前提となる情報公開を否定したものとして
前近代的、と批判される考え方になってしまいます。

しかし、漢語で「べし(可し)」というのは
〜すべき、という意味のときもあれば、
〜はできる、という意味もあります。
論語の専門家は、
「人民を法律・命令に従わせることはできても(容易だが)、
その法律・命令の趣旨を理解させることは難しい」
と説いている人が多いそうです。
そして、趣旨を理解してもらうには、
為政者や教師が、「この人の言うことなら間違いない」と
周囲に思わせるような風度を身に付けるべき、
というのが孔子の意図だった、とされます。

5月下旬は、舛添知事のスキャンダルが噴出し始めていた時期で、
童門氏が、そのタイミングで、この風度の話を書いたのは
舛添氏の辞職が決まった今から振り返って見ても、示唆的であったな、
と思う今日この頃です。

童門氏曰く、本当の生涯学習というのは、
「あの人の言うことなら信頼できる・協力しよう」
と周囲に思わせるオーラを発散できる風度の鍛錬
を目的とする、とのことです。
私の理解では、人生の主目的は風度の鍛錬、と言えます。

この記事に

開く コメント(1)

今週は、経済ニュースも多かったですが、
まずは、11日に文部科学省から発表された
法科大学院関連のニュースを2つ、紹介します。

1つは、法科大学院の志願者が、
2016年度入試(4月入学を選抜するための試験なので、
実際には2015年に実施されたものを指す)で、
(延べ)志願者が初の1万人割れ、8274人となった
というニュース。
そもそも、適性試験受験生はずっと前に1万人割れしており、
実受験者数は3621人(2015年の適性試験受験者数)です。
延べ志願者は、1人が複数の法科大学院を受験するか否か
で決まる数字です。
学部生の場合、自分の大学への持ちあがりで合格が決まれば
他を受験することは少ないでしょうし、
社会人受験生が減少すれば、延べ志願者が減ることは当然ではありますが、
8000人台、というのは受験業界としてもショックなすうじです。

入学者の総数も昨年より344人減って、1857人。
定員に占める割合=充足率も7割を下回り、68%。
充足率が100%以上だったのは、一橋大と甲南大の2校のみ、という状況でした。

そして、法科大学院関連で、もう1つ、11日付けで発表がありました。
これも、読売が先行して報道して、SNSではだいぶ話題になっていましたが、
適性試験の利用を法科大学院が任意に選べるようにするべき、
との報告書が、文部科学省内の委員会に提出されたそうです。

早ければ2018年度から、とのことなので、
来年秋からの適性試験対策が不要になってしまう人が出てきます。
大学院側で、適性試験を使うか否かを早めに発表してもらう必要があります。
2019年春入学の募集要項が出るのは、普通は2018年春以降
となりますが、適性試験を使うか否か、だけはその半年前には
明らかにしてもらう必要があります。

ブランド大学(社会人受験生にも人気がある大学)が
適性試験の利用を任意にする、と早めに発表してしまえば、
他の大学院も一気に追随することが見込まれます。

この記事に

開く コメント(1)

全248ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.


みんなの更新記事