今週は、ノーベル賞の受賞者発表
という世界的なニュースがあり、
また、廃炉、除染といった既存施設の後始末と、
将来のエネルギー政策の2つが争点となる
福島県知事選挙(26日投票)が告示され、
といった出来事が多くありました。
少し振り返りをしていきます。
まず、6日月曜。刑法の中でもレアキャラである
私戦予備及び陰謀の罪(93条)の疑いで
強制捜査が行われました。
北海道大学に通う学生が、「シリアに渡航し、
イスラム国に加わり戦闘員として働くつもり」として
事情聴取を受けるとともに、関係先が家宅捜索されました。
なお、私戦とは、外国に対して私的に戦闘行為をすること
であり、今回の場合、シリアという主権国家に対する戦闘行為
として認定されました。
フランスを中心に、欧米諸国から若者が
過激なイスラム主義を信奉してイスラム国に加わっている現状があり、
今後、イスラム国が仮に崩壊しても、
これらの若者が母国に帰国して、テロ行為に走る危険性もあり、
国連安全保障理事会は、テロ目的の外国渡航者や
支援者を処罰するための法整備を加盟国に義務づける決議をしていました。
ドラマ・小説でよく登場する公安部が具体的に動いていたそうです。
ちなみに、元同志社大学教授で、イスラム法学者の中田考氏が
支援者として家宅捜索の対象となった後、
その中田氏のインタビュー記事がネット上に出たのは
中田氏は、「イスラム国には、日本を含め、多くの人々が
今後も参加し続けるだろう」と話しており、
年間3万人もの自殺者が出る日本より、
イスラム国で暮らす方が幸せだ、という趣旨の発言もされています。
「なぜ、このタイミングなのか」という質問に対して
以下のように回答されていたのが印象的でした。
非常に簡単に言ってしまえば、世界がおかしいから。
イスラムの世界もおかしいし、世界全体がおかしい。
イラクとシリアはイスラムの世界においても、
世界レベルでみても、ほぼ最悪の残虐な政権。
イラクは単に野蛮で、シリアはもっと計算された冷酷な野蛮さ。
人を殺すことも、嘘をつくことも平気な人たち。
そういうところを倒すには、それに対抗できるような、
ある意味での強さみたいなものがなければならない。
この手の騒動で、対象者本人が登場するのは、
ネットメディアが主流になってきたからこそ、だと思います。
似た流れで紹介すると、
週刊文春が、AV女優の経歴を持つ女性が
日経新聞の記者になっていた、という記事を掲載して
話題になっていたところ、その女性(鈴木涼美氏)が、
Livedoorニュースのサイトに寄稿していました。
「AV女優」「日経」「父親が哲学者」という
<混ぜるな危険>的要素を絡めた記事が
話題を集めることは当然、とした上で、
①彼女の本業は、社会学者・文筆業であり、
東大大学院時代にAV業界周辺へフィールドワークをして
修士論文を書き上げ、さらに、昨年には
その論文を加筆・修正した『「AV女優」の社会学』(青土社)
という本も発刊していて、日経を辞めたのは
AV出演が問題になったから、ではなく、
執筆との両立が難しくなったから、と説明し
②別の問題として、論文を書き上げる過程で
自身でもAV出演をして、研究対象に近い立場に
自身を置いた事実をぼやかして論文執筆をした、
自身の心理を分析しています。
彼女の書籍そのものは、Amazonレビューで
日本語が下手、と酷評されていて、
確かに、この寄稿も日本語の言い回しがおかしかったり、
持って回った言い方で分かりにくい点もありますが、
ネット上で読む分には、面白い内容でした。
さて、7日火曜は、ノーベル物理学賞の発表があり、
この話は先日、このブログでも書きました。
翌、8日は、皆既月食を日本国内で見ることができました。
月食は、太陽・地球・月の順に一直線に並んで
地球の影に月が入ることによって発生するので、
月が見える場所・時間帯であればどこでも観測できるので、
それほど珍しいものではない
(日食は、月の影によって太陽を隠す必要があるので、
日食を観測できるのは、地上に落とされた
ですが、今回は、食になる時間が長く、
赤黒い月を見ることができる、ということで話題になりました。
残念ながら、私が見ようとしたときは雲に隠れて
見ることができませんでしたが、ネット上で画像検索すると
大量に出てくるので、それで我慢しています。
なお、太陽の光が地球近くを通る際に、その光が大気で屈折、
その結果、波長の長い赤い光だけが月に届くために
赤くなる、と説明されています。
光の波長、という話は、中学生の時点で科学好きになるか否か
の分岐点だったりするので、そういう点でも懐かしく感じました。
そして、9日には、冒頭で述べたように
福島県知事選挙が告示されました。
自民・公明も民主も相乗りで内堀氏を支援しているので、
番狂わせは無さそうですが、
2日(告示日前)にJC主催で行われた
公開討論会(6名の立候補「予定者」が出演)は
ぜひ多くの方に見て欲しいです。
最近、太陽光発電の電気買い取りについて
電力会社が拒否し始めていて、
先日、九州電力が買い取り中断を発表して、
その説明会に大勢の人が詰めかけたり、といった
ニュースもありました(⇒時事ドットコムの報道は
こちら)。
太陽光発電が利権化している、という話は
以前からありましたが、今回の知事選挙で
そういった経済の話ばかりが前面に出てしまわないか
ウォッチしていきます。
最後に、10日金曜は、ノーベル平和賞を
パキスタンのマララ・ユスフザイさんと、
インドのカイラシュ・サティアルティ氏が受賞しました。
マララさんは、昨年7月に国連で行った演説が有名で、
その当時、私もアメリカにいたので、ブログでも
紹介しましたが、イスラム武装勢力に銃撃されながらも
女性の教育権を訴えて活動されています。
サティアルティ氏は、児童労働に反対する運動を展開しており、
今まで、約8万人(!)もの奴隷的労働を強いられていた児童を
解放してきたそうです。
イスラム国に参加しようとする日本人の若者(26歳・男性)への
強制捜査に始まり、イスラム武装勢力の妨害にめげずに
教育の重要性を訴える17歳の女性の平和賞受賞で終わる、
という週でした。