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先週まで、
Berkeleyの授業の昼間のイベントとして
インターネット産業の歴史に関する
ドキュメンタリー・ビデオ
(Youtubeでも見れますが、
こちらのページで4話まとめて
掲載されています)
を見ていて、その感想をエッセイで書いていたので、
この記事でも紹介します。
<Browser Wars>
Netscapeという最初のWEBブラウザが
作られたのが、1995年でした。
この年、ちょうど大学に入学した私は
PCルーム(電子計算機室、といった名前だった気がしますが
でインターネットを使っていて、
Nのマークをよく見ていた記憶があります。
Microsoftとの戦いを劇画的に描き過ぎている
印象はありますが、
技術者が、全く新しいサービスをWEB上で提供
↓
一気に広まって、皆が使い始める
↓
上場。設立者やベンチャーキャピタルが多額の資金を得る
というパターンを分かりやすく示したこと、
そして、
マイクロソフト社(というか、ビル・ゲイツ)が
Netscapeを妨害する目的で
OSとブラウザ(InternetExprorer)を
抱き合わせ販売したことが
独占禁止法違反に問われ、
法廷で違反が認定されたことによって、
その後、ネットベンチャーが革新的技術で
IT関係の消費者を一気に獲得していった場合に
大企業がPCメーカー等を巻き込んで
その技術を封じ込めるような手法は採れなくなった
という2つの意味で、
Netscapeは時代を象徴する技術・会社であったな、
と感じました。
<Search>
私が大学生だった頃は、
ネットで何かを調べようとしても、
ページには文字情報が羅列されているだけで、
時々、個人のページで色々と情報を整理してくれている人を
見つけても、しばらく経つと更新が止まっていたりして、
情報源としては使いにくかった覚えがあります。
もちろん、Wikipediaは存在しませんでしたし、
Yahoo!はポータルサイトで情報検索しやすくする、
という非常に大学生らしいアイディアから
始まった会社、と言えます。
このドキュメンタリーでも、最初の頃のトップページの
イメージが登場しますが、
日本語のサイトで、1994年から最近までの
Yahoo!(アメリカ版)のトップページの変遷を
まとめていたので、こちらも見てもらうと、
そもそもの発想がよく分かると思います。
これに対して、Googleはもう少し学術的で、
ネット上に膨大にある情報を
あるキーワードと関連づける場合に
その関連性はどのようにランキング化できるか、
という発想から始まっています。
このドキュメンタリーを見る限り、
世界中の情報を整理し、
世界中の人々がアクセスできて
使えるようにすること
という理念のうち、最初の
「情報の整理」という部分は
当初からあったのでしょうが、
それをどう活用するか、という話は
後から出てきたように感じます。
ベンチャーキャピタルがGoogleに
価値を見出した理由は、
AdWords(リスティング広告)の仕組みによって
1つ1つの言葉に「広告料金」を設定でき、
何百万人、何千万人を対象とした
巨大なツールをネット上に作り上げることができる
と認識したため、です。
そして、その資金があって初めて、
検索技術の更なる向上
(そもそもネット上の膨大な情報を
一時保管しておくサーバーが必要)、
新たなサービス(地図とかメーリングとか)の
開発・運営が可能であった、
ということを忘れてはならないな、と実感したビデオでした。
<Bubble>
この動画は、ニコニコ動画で
日本語吹き替えのものがあるようですので、
興味がある方はそちらで探してみてもよいでしょう。
この回では、ムーアの法則と
メトカーフの法則(ネットワークの価値は
参加者の数が増えることによって
乗数的に高まっていく)、
さらに、公開暗号鍵方式の説明など
ネット技術の背景的説明が多いので、
そういった話が好きな人は楽しめると思います。
こういった背景があったからこそ、
アマゾンは利益よりも規模の拡大を目指す、
すなわち、値下げを繰り返し、
物流面への投資によって
配送を速くし、顧客の獲得、
さらに認知度・継続率を向上させる、
という、従来とは全く異なる戦略を
採ることができた、と言えます。
アマゾンもe-Bayも、大きくなっていく過程が
ちょうど2000年のネットバブルの時期に
当たっていて、株価の乱高下によって
本業の業績とは無関係に資金が逃げて行ったり、
という苦難を経験しているようですが、
ドキュメンタリーの最後で紹介されるように、
このネットバブルによる資金の流入があったからこそ、
アメリカ国内で急速にネット回線が充実し、
また、アメリカと日本を結ぶ光ケーブルの敷設など
国際的なネットワーク網の整備も促進されました。
<People Power>
この回まで来ると、
ネットが当たり前の存在になった後で、
従来の巨大産業(特に、音楽や
メディアなどの情報産業)がネットによって
脅かされていく、という構図が登場します。
ナップスターは個人が持つ音楽ファイルを
無料で交換することを可能にし、
YoutubeはMTVなどが独占的に提供していた
PV(音楽ビデオ)を気軽に見れるようにしました。
さらに、My Space、Facebookの登場により
人々は、メディア以外から
情報を獲得する方法を手に入れました。
私自身も、今は新聞を読んでいないので、
・Yahoo!のトップサイト
(アメリカ版はかなり見にくいですが)
及び
・Facebook上でリンクが貼られるもの
が主な情報の入手源になっています。
People Powerという題は
インターネットの可能性と危険性を
示す言葉として最もよく合っているな、と感じました。
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