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Podastの人気番組「バイリンガルニュース」
で取り上げられていたネタで、
インターネットの動画広告の閲覧や
クリック課金型の広告へのクリックのうち、
相当の割合(25〜50%)が人間ではなく、
ウイルスプログラムやボットによる不正操作の結果
であって、広告主は、毎月何億円の単位で
騙されている、という調査結果が
White Ops社から発表されたそうです。
詳しくは、White Ops社のサイトで紹介されていますが、
日本語で内容を紹介してくれている人
(Web担 編集長の安田英久氏)がいたので、
普通の方はこちらをご覧ください。
TVCMや駅看板、車内の中吊り等とは違って、
広告効果に応じて費用を支払っている、
という安心感の下、順調に市場が拡大している
ネット広告ですが、どんな世界にも
システムの隙間をついて金儲けしている人はいるもので、
このニュースから連想したのは、昔、ダイヤルQ2と偽造テレカを
組み合わせて、大儲けした詐欺グループの話です。
ダイヤルQ2、と聞いても、何だそれ?
という世代も多くなりつつありますが、
NTTが90年代初頭に開発した意図は、
ニュース提供や電話を介した人生相談を行って、
その「情報」の価値に応じて、電話料金とは別に
その情報の対価を払ってもらい、その支払いは
電話料金と一緒に回収することによって、
中小事業者や個人であっても、債権回収のリスクを負わずに
情報そのものを販売できるようにする、
という先進的なものでした。
しかし、新技術・サービスとエロはすぐに結びつき、
わいせつな音声や女性との会話を提供する業者が
爆発的に増え、援助交際の温床になったり、
子供が長時間利用して、家計に大きな損害を与えたり
(ソーシャルゲームにおける、ガチャ騒動のようなもの)、
という社会問題が発生し、
さらに、同時期に普及してしまった偽造テレホンカードを
安価に大量購入したダイヤルQ2業者が、
公衆電話機にその偽造テレカを入れて、自分たちの番号に掛ける
という組み合わせのイノベーションによって大儲けしました。
ネット広告とボットとの関係は、
金が払われている先が、必ずしもボットの作り手ではなく、
多くはプラットフォームの運営会社であったり、
ネット広告の仲介企業だったりする点で、
ダイヤルQ2の事案とはちょっと違います。
ただ、いわゆるユーチューバ―の中で
閲覧数の何割かが人間ではなく、ボットによるものだった
と暴露されるケースも出てくると思いますし、
その際に、ユーチューバ―自身がボット作成・流布に
関与していた場合には、詐欺事案に限りなく近くなります。
もちろん、ボットだけで有名になることは不可能なのでしょう。
ただ、人間だけだったら2万ビューだったものを、
ボットの力で5万ビューに水増しし、
その結果、既存メディアであるテレビや雑誌が取り上げて、
さらに閲覧数が増えて、という流れだった場合、
流行を作っているのは誰か、落ち着いて考えてみるべきだと思います。
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