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Feedback to schools & teacher

早いもので、BerkeleyのExtensionの
授業を受け始めてから、早くも2週間が経ちました。
 
今回は、授業の中身ではなく
学生側から学校・教師への注文(Feedback)
について、です。
 
予備校のマネジメントとして
一番参考になるな、と思ったのは、
授業の最後に、学生にポストイットを渡して
・授業で良かった点(「いいね!」的なもの)
・改善してほしい点
・新しい気付きがあった点
・クラスメイトの中で、評価(Appreciation)したい点
を無記名で書かせて
提出させた(ボードに貼り付けさせた)ことです。
 
前提として、授業内で
チーム作業(何人かでグループを作って
ディスカッションをしたり、
何らかのゲーム・実験をさせたり))が行われることが多い、
という点は日本との大きな違いですが、
上記4点のFeedbackは参考になります。
 
ここで勉強していて最も強く感じたのは
 
インターネット上にある膨大な情報の中から、
如何に有用な「教訓」「知恵」を伝えていくのか
 
という問題意識です。
 
実践的であろうとすると
実際のケースに関するドキュメンタリーや
ニュース記事を扱うことが多くなりますが、
それらの動画を見たり
記事を読むだけでは、単なる「情報通」になっただけです。
それらの情報から、何らか理論付けして、
学生に伝えていく手法を、各教員が競い合っている、
という状況です。
 
ただ、日本でこういう授業を展開しようとした場合に
問題となるのは、
Youtube上の動画なり、
ネット上のフリーのドキュメンタリーを使ったときに、
日本語(翻訳のものも含めて)で見れるものは
数が限られていて、
かつ、日本的な文脈を前提としているものが多いこと
です。
 
30分程度で、どんな国の人が見ても
そこからいくつかの教訓が導き出せる映像で、
日本語で見れるものがネット上に
どれだけあるか、はかなり疑問です。
「編集中」状態にしていた
<暑い夏、厚い本>(改題:暑い夏、熱い・厚い本)
をやっと書きました。
 
さて、2020年の夏季オリンピック、
東京に決まりました。
私が所属する青年会議所では、
オリンピック招致を全面的に応援してましたし、
友人の多くも、膨大な時間を招致活動、
関連イベントに注いでいましたので、
東京になったらよいな、と漠然とは
思っていましたが、反面、
東京で実施して復興支援につながるのか、
仮に首都直下地震が起きたらどうするのか、
といったネガティブなことを考えてしまう自分もいました。
 
以前(1月)、オリンピック招致
というタイトルで記事を書いた際には
東京一極集中をより加速させることへの危惧
について書きました。
 
ただ、今日、インターネットで
開催地決定のIOC総会の生中継を見て、
「TOKYO」と呼ばれたときには
鳥肌が立つほど嬉しかったですし、
 
また、改めて最終プレゼンの全文を
Huffpostのサイトで読むと、
若い世代へ夢と希望を与えること、
そして、お台場を中心とする臨海エリアを
国際的な文化交流・スポーツ振興の場所
とすること、は
オリンピック開催が重要な起爆剤になる、と感じました。
 
開催地決定後の、Facebookの書き込みで
印象的だったのは、
子供を持つ多くの人が、7年後の
子供の年齢を書いて、そのとき、
子供たちにどういう経験をさせられるだろうか、
と書いていたことです。
(海外を渡り歩いているような人は
7年後、どこで、何しているかな、と書いていましたが)
 
私も、東京開催が決まった次の瞬間に考えたのは、
7年後の子供たちの年齢でした。
5分超の長めのプロモーションビデオ
(Youtubeのリンク先はこちら)でも、
子供の存在(なぜか西洋人が多いですが)
が重要な役割を担っています。
 
さて、安倍首相は最終プレゼンで
以下に引用したような話をしています。
これは国際公約に近いものとなります。
海外へ、スポーツ、学校、体育カリキュラムを教える
若者がそんなに多く登場するのか若干不安ですが、
「若者」の範囲を40歳未満にまで広げれば
可能かもしれません。
 
安倍首相は、海外への貢献を前面に訴えましたが、
当然、国内でも、
若い世代が将来に向けて頑張ろう、
と思えるような環境づくり・予算配分
を推進すべきです。
もちろん、東京周辺に住む子供たちだけでなく、
被災地を含む日本全体で
若い世代への支援を真剣に考えて実行する
7年間になるよう、私自身、意識をしていきます。
 
 
<以下、安倍首相の最終プレゼンから抜粋>
1964年東京大会開会式の情景が、まざまざと蘇ります。
いっせいに放たれた、何千という鳩。
紺碧の空高く、5つのジェット機が描いた五輪の輪。
何もかも、わずか10歳だった私の、目を見張らせるものでした。
(反町注:オリンピックが子供たちに世界への関心、
     世界とのつながりを意識させる、という話へつながります)
 
スポーツこそは、世界をつなぐ。そして万人に、
等しい機会を与えるものがスポーツであると、
私たちは学びました。
オリンピックの遺産とは、建築物ばかりをいうのではない。
国家を挙げて推進した、
あれこれのプロジェクトのことだけいうのでもなくて、
それは、グローバルなビジョンをもつことだ、
そして、人間への投資をすることだと、
オリンピックの精神は私たちに教えました。
(反町注:ここは若干の飛躍がありますが、
      この後の「Sports for Tomorrow」へつながります)
 
だからこそ、その翌年です。
日本は、ボランティアの組織を拵えました。
広く、遠くへと、スポーツのメッセージを
送り届ける仕事に乗り出したのです。
以来、3000 人にも及ぶ日本の若者が、
スポーツのインストラクターとして働きます。
赴任した先の国は、80を超える数に上ります。
働きを通じ、100万を超す人々の、心の琴線に触れたのです。
 
敬愛する IOC委員の皆様に申し上げます。
2020年に東京を選ぶとは、オリンピック運動の、
ひとつの新しい、力強い推進力を選ぶことを意味します。
なぜならば、我々が実施しようとしている
「スポーツ・フォー・トゥモロー」という新しいプランのもと、
日本の若者は、もっとたくさん、世界へ出て行くからです。
学校をつくる手助けをするでしょう。
スポーツの道具を、提供するでしょう。
体育のカリキュラムを、生み出すお手伝いをすることでしょう。
 
やがて、オリンピックの聖火が
2020年に東京へやってくるころまでには、
彼らはスポーツの悦びを、100を超す国々で、
1000万を超える人々へ、直接届けているはずなのです。
日本では、大学入試の改革で
センター試験を廃止して
基本的事項の理解だけを試す
SATのような試験を導入する
という話があります。
 
「人間力」を判断する入試にする
という目標に対して、
・そもそも「人間力」とは何だ?
・現状のAO入試と何が違うのか?
・中位層以下がますます勉強しなくなる
という疑問・批判が出ています。
 
3番目について補足説明すると、
センター試験廃止論は
「センター試験で問われる知識が細かすぎる。
重箱の隅を突くような問題で、
本当の理解ではなく、
受験テクニックが問われる試験
になっている」
という偏見が前提になっています。
 
この手の意見を聞くと
旧司法試験の択一に対する批判
(刑法は複雑な事務処理を問う「パズル」で
憲法は判例の微妙な言い回しの知識が問われ、
民法では実務で使わないような条文・判例が
出題されていて、難しすぎる)
を思い出します。
 
しかし、アメリカで、数学、物理の学力低下が
問題になっている背景の1つには、
SATで問われるレベルが簡単すぎて、
高校生が勉強しなくなったこと、が挙げられます。
 
センター試験に対する批判は、
昔、ゆとり教育の審議会などでよく言われた
「数学を学んでも、実社会では役立たない」とか
「日本史の年号とか、世界史の人名とか覚えさせられたが
 その時間を、『世界の古典』を読む時間に使いたかった」
の意見と本質的に同じです。
 
「Communication力やCritical Thinkingが重要」
という話と、
「高校生に暗記の勉強をさせるべきでない」
という意見は、よくセットで登場しますが、
ここでイメージされている「暗記」には
大きな間違いがあります。
 
間違ったイメージというのは、
「暗記」と「理解」を切り離す考え方です。
 
実際に、何か(英単語でも、年号でも、人名でも、
数学・物理の公式でも、化学の元素の特徴でも)
大量に暗記したことがある人は分かると思いますが、
覚えるためには、何らかの関連付けが必要で、
英単語であれば、語源を調べたり、
用法を比較的長い英文の中で見たり、
といった勉強が有効です。
年号も、1つだけを覚えるより、
複数の出来事の因果関係・同時性を意識しつつ
複数の年号を一気に覚えることが可能です。
公式は何度も使うことで自分のものになります
(スポーツの体の動きのようなもの)。
 
ポイントは、大量に暗記、という部分で、
追いつめられるからこそ、
闇雲に暗記するのではなく、
「理解」しつつ暗記するという工夫が生まれます。
受験予備校はその工夫を教えてあげている場所、
と捉えることができます。
 
2011年、震災が起きる少し前、
いくつかの大学入試で、
携帯とインターネット質問箱を使ったカンニングが
発覚して、ちょっとした社会問題になりました。
(ちなみに、受験生は業務妨害罪で逮捕されました)
 
現状の入試制度に批判的な人からは
 
インターネット上に膨大な知識があり、
人類は、自分の脳の外部に無限の記憶装置を
持ったような状況なので、
受験生自身の脳の中にどれだけの知識があって、
制限時間内にどれだけ思い出せるか、
を試すことは無意味だ
 
という意見がありました。
 
この意見に対する私の反論はシンプルで
 
何も知識を持たない人間を
膨大なインターネットの「知の宝庫」
へ向き合わせるのは、
小学1年生を国会図書館へ連れて行って
「ここで何でも調べることができるから、
色々読んでみるとよいよ。
きっと、個性が見つかるよ」
と言うのと同じくらい、馬鹿げた、危険なことです。
膨大な情報量に対峙できるのは、
「知識との向き合い方」を知っている人だけです。
先ほど、暗記の仕方で説明した
情報同士の関連性、共通性を探す
(できれば、予備校から教わるだけでなく、
自分なりにアレンジして工夫するとよい)作業が
「知識との向き合い方」の前提になります。
 
現状のセンター試験の知識レベルは
インターネット上でますます増えつつある知識量、
そして、複雑性を考えれば
まだまだ足りないくらいで、
大学受験前、できれば、高校入学前に
生徒が(強制的に)勉強する知識量は
増やすべき、というのが
デジタル時代への正しい対処法である、と考えています。
 
最後に、タイトルにした
Capability, Ability, and Vitality
の私なりのイメージを書きます
(英語での用法の違いとは必ずしも対応しません)
 
Capability:知識を吸収することで広がる自分の「幅」
 ↓
Ability:コミュニケーション力や論理的思考力など
    分野を問わず実社会で要求される「能力」
 ↓
Vitality:自信をもって、自分らしく生きることができる
     いわゆる「生きる力」
 
この順序で身に付いていく、というのが私の教育論です。
Commencementというのは
大学の卒業式のことで、
アメリカでは
その大学のOBや、何らかの関係がある
有名人が呼ばれて講演をすることが多くあります。
 
一番有名なCommencement speechは
スティーブ・ジョブスがスタンフォード大学で
行った、Stay foolish, Stay hungryで終わる
スピーチだと思いますが、
最近(2013年5月)、アメリカで話題となったのは
オバマ大統領が、Morehouse Collegeで行ったものです。
⇒動画はこちら(YouTube) 
 
このMorehouseは、キング牧師も卒業した学校で
黒人にとって最高峰とも言える大学です。
歴史も古く、南北戦争が終わった2年後、
1867年に、奴隷制から解放された黒人たちを
集めて、教師や宣教師を養成する学校
として始まったのが、その起こりとされています。
 
黒人の男子のみ、しかも、高校時代に
コミュニティでトップクラスの成績やスポーツで
成果を上げた人だけが集まる学校として、
アイビーリーグとは違った意味で
「エリート校」として位置づけられています。
 
演説の全文をWSJのサイトから
見ることもできますので、
ぜひ読んでほしいのですが、
要は、「自己責任論」と「ノブレス・オブリージュ」の2つで、
まだまだ黒人には冷たい社会だが
そのことを言い訳にせず、鍛錬を続けなさい、
という話と
黒人コミュニティで、大学教育を受けることができる人は
まだまだ少ないので、自分が勉強したこと、
そして、これからロースクールやMBA、メディカルスクール等で
更なる専門知識・技能を身に付けたら、
それを自分の利益だけに使うのではなく、
他の人のため、地域、国、世界のために
その知識・技能を活かすようにしなさい、
という話、の2つです。
 
よくある話ではあるのですが、
オバマ氏は、これまで演説の際に、
幅広い聴衆に対して、自分もあなたたちと同じ一員、
アメリカを支えていく国民の1人です、
という「柔らかい」メッセージを送ることが多かったのに、
今回は、
自身も黒人コミュニティの中での成功者である、
小さい頃に色々と苦労があったが
人一倍努力して、頑張ってきた、
という「黒人」としてのアイデンティティを前面に出して
卒業生を鼓舞する「Tough Love」な内容
であったために、そのギャップを称賛する声もある一方、
・最近の学生は、黒人やアジア系であっても
 人種を言い訳に使ったことなんて無い。
・オバマ政権が直面している問題(最近では、
 盗聴問題、他にも、政府債務・歳出抑制の協議など)は
 人種とは一切関係が無い。
・経済は全く好転していないのに、個人の責任だけを
 強調するのはおかしい
といった批判的意見もメディアでは多く出ました。
 
どんなに良い演説でも批判は出るのだと思いますが、
オバマ大統領の場合には、
黒人というアイデンティティをあまり前面に出さないことで
選挙戦を闘ってきた、という過去があるだけに
この手の演説をすると叩かれてしまうのだな、
と感じます。
ただ、そういう文脈を脇に置いて読むと
非常に良い演説で、冒頭はユーモアから入り、
具体的なロールモデルを紹介しつつ、
オバマ氏個人の話も含まれていて、
メッセージが明確に伝わってくる、良い内容です。
 
最後に、Morehouse卒業生(Morehouse Man)のモットーを
紹介して締めたいと思います。
「men who are sensitive to the wrongs, the sufferings,
and the injustices of society ans who are willing to
accept responsibility for collecting those ills」

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