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『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』
『シチュエーションズ 「以後」をめぐって』などの
著書で知られる、批評家・佐々木敦氏の
『未知との遭遇』が
今年のセンター試験の国語で出題されました。
抜粋された部分は
・自分が考えたことをすでに考えた誰かが
必ずといっていいほど存在すること
・ネット以前には、ある事象の背後に「歴史」や「物語」
を感じることが普通(「近代」という大きな物語)でああったのが、
ネット以後は、「物語」の認識が容易になった結果、
「物語」の圧縮・編集が容易に行われてしまい、
ある事象を見る際に、時間軸が捨象されて
1個の塊として認識されやすくなったこと
・この「歴史」の崩壊の結果、ある作家や作品に対する
価値判断を正当づけていた背景知識・沿革(&それへの啓蒙)
が蔑ろにされ、意図的なパクリが弊害として現れていること
が書かれた部分です。
私も、昔、この本を読んだことがありますが、
啓蒙、という近代固有の概念が否定されていくツールとして
インターネットを持ちだす、という記述は印象に残っていました。
高校生の場合、否定の対象となっている
「啓蒙」という概念が理解できないのでは?
という疑問もありますが、
大学入試が一段落したら、この『未知との遭遇』を
しっかりと書籍として読んで欲しいものです。
あと、出題者が〔注〕として
「リテラシー」「クリシェ」「ホーリスティック」という
横文字に加えて
・ツイッター
・パクリ
・ゼロ年代
といった言葉も入れていたことから、
出題者が、高校生の中でも
ネット文化にあまり染まっていない人がいる、
という認識であることが分かります。
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