反町雄彦のリーガルダンク!

資格取得やスキルアップを目指す人に役立つ情報をお届け!

教育問題全般

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索
『ニッポンの思想』『ニッポンの音楽』
『シチュエーションズ 「以後」をめぐって』などの
著書で知られる、批評家・佐々木敦氏の
『未知との遭遇』が
今年のセンター試験の国語で出題されました。
 
抜粋された部分は
・自分が考えたことをすでに考えた誰かが
 必ずといっていいほど存在すること
・ネット以前には、ある事象の背後に「歴史」や「物語」
 を感じることが普通(「近代」という大きな物語)でああったのが、
 ネット以後は、「物語」の認識が容易になった結果、
 「物語」の圧縮・編集が容易に行われてしまい、
 ある事象を見る際に、時間軸が捨象されて
 1個の塊として認識されやすくなったこと
・この「歴史」の崩壊の結果、ある作家や作品に対する
 価値判断を正当づけていた背景知識・沿革(&それへの啓蒙)
 が蔑ろにされ、意図的なパクリが弊害として現れていること
が書かれた部分です。
 
私も、昔、この本を読んだことがありますが、
啓蒙、という近代固有の概念が否定されていくツールとして
インターネットを持ちだす、という記述は印象に残っていました。
 
高校生の場合、否定の対象となっている
「啓蒙」という概念が理解できないのでは?
という疑問もありますが、
大学入試が一段落したら、この『未知との遭遇』を
しっかりと書籍として読んで欲しいものです。
 
あと、出題者が〔注〕として
「リテラシー」「クリシェ」「ホーリスティック」という
横文字に加えて
・ツイッター
・パクリ
・ゼロ年代
といった言葉も入れていたことから、
出題者が、高校生の中でも
ネット文化にあまり染まっていない人がいる、
という認識であることが分かります。
LECのWEB学習のシステムを
運営してもらっている会社が
年始の挨拶に来られた際に、
教育分野におけるICT技術の現状について
プレゼンしてもらったので、備忘録的に感想を。
 
アダプティブ・ラーニング(適応学習)とは、
学習者それぞれの理解度に応じて
提供する教材、演習問題をカスタマイズする、
という考え方です(WIREDの参考記事はこちら)。
 
紙の教材でも単元別・レベル別を細かくしていけば、
ある程度のアダプティブは可能でしたが、
ICT技術による学びの発展、という文脈では、
・カスタマイズを、プログラムによって自動的に行える
・理解度を教師と生徒・学習者の両方がリアルタイムで共有できる
・教師による指導と、生徒自身の気付きの両方が相互に影響し合う
・従来は、変わっていくのは「学ぶ内容(コンテンツ)」だけだったが、
 テキストで読む代わりに動画を見たり、
 問題集を解く代わりにアプリで手を動かして学んだり、
 といった「学び方(HOW)」が学習者ごとにカスタマイズされる
という3点で進化しているそうです。
 
ただ、私としては、
①理解度を測定する際に、問題を解かせて
 弱点分野を発見する前に、学習者の性格診断、
 学習習慣、毎日の生活リズムなどのパーソナリティ分析を
 行っておかないと、HOWのカスタマイズは意味がない。
 
②教材の提供方法の種類を増やした結果、
 学習者が、勉強に行き詰った際に、
 「自分に本当に合っている学習方法は別にあるのでは?」
 という疑問を持ってしまって、本来であれば
 あともう少し継続すれば成果が出るのにもかかわらず
 別のやり方に移行してしまって、いつまで経っても身につかない、
 という目移り状況が生まれてしまう恐れがある。
 
③小学生〜高校生までは、学習者のICTへの慣れが
 ほぼ同等レベルなので、文科省や総務省がトップダウンで
 電子黒板・デジタル教材の導入を進めるのは可能だが、
 LECのように、大学生から専業受験生、若手・中堅社会人、
 中高年まで幅広い対象者が混在している場合、
 ICTへの慣れの状況が全く違っていて、ツールの統一が難しい。
 
といったツッコミをしていました。
 
①について、学習者の性格診断は重要です。
例えば、新しいことを学ぶ際に、耳から聞いた方がよいか
まずは教材を読んで、その後に講義を聞く順番がよいか、
人によって違いがあります。
自分の考えをまとめる際にも、
口に出して話しながらまとめるタイプと、
文字で書きつつ(紙とPCでも差がありますが)まとめるタイプが
分かれます。一番集中できる時間帯が深夜なのか、
早朝なのか、という生活リズムの問題も大事です。
アダプティブ・ラーニングは「ビッグデータ」との親和性が高い、
となっていますが、医療における血圧・栄養状態のような
健康状態を数値化できる仕組みが、教育の分野で可能なのか、
個人的には疑問があります。
もちろん、問題を解いてもらえれば、苦手分野は把握できますが、
血圧は、それを測定したからといって血圧を変化させることは無いのに対し、
理解度の測定は、「問題を解く」という測定そのものによって
対象に影響を与えてしまいます(<観察者>問題)。
しかも、メンタル面でも、苦手な問題を無理に解かせることは、
余計に苦手意識を強化させる、という問題も生じます。
 
②は、複数の学習方法を提示することは、
教師や学校側の「権威」を切り崩すことになるのでは、
という<教師−受講生は上下関係であるべきか>の問題。
 
③は、簡単に言うと、デジタル・デバイドの問題であり、
特に、教育の場合、利害関係者が多数になります。
学生・生徒、教師が直接の関係者ですが、
高校までは保護者の意向も強く影響しますし、
学校の管理職や、教育委員会の影響も無視できません。
民間の教育機関であれば、経営者や株主の意向も登場します。
これらの利害関係者のICTに対する知識、スキル、
親近感が全く異なっている状況だと、意思決定が難しそうだな、
と感じてしまいます。
すでに、今日4日からLECの全ての本校が
授業を開始している中、
休みを取っていて、申し訳ない気持ちもありますが、
明日から、一気に仕事モードに入ります。
 
何とか、昨日・今日で溜まっていた
ビジネス雑誌19冊に目を通すことができました。
年末の雑誌は「2015大予測」的な特集が多いのですが、
原油安からのロシア危機や
中国の不動産・株式バブル崩壊など
日本周辺での地政学的リスクの高まりを感じる記事が
多かったです。
今年は、統一地方選以外には大きな選挙はなく、
国内政治は安定すると思われますが、
2008年のリーマン・ショックのように、
海外からの激変の荒波に飲まれるかもしれません。
 
昨日の話題になりますが、箱根駅伝での
青山学院大学の優勝は驚きました。
2006年に、5区の距離が3キロほど延びて、
その分、4区が短縮されたことで、
山登りコース(標高差864メートル)の重要性が
一気に増し、5区で圧倒的なタイム差を
達成して往路優勝したチームはそのまま
総合優勝となるケースが増えたそうです。
 
もちろん、それ以外の地区のランナーが
しっかりと走り切ったからこそ、
5区で逆転でき、また、往路での差を守り切って
優勝できているわけですが、
見る立場としては、駅伝特有の抜きつ抜かれつ、
という順位交代劇を見たい気持ちもあり、
5区で圧倒的に差がついたまま最後まで
1位が変わらない、というのは、ちょっと面白みに欠ける
というのが正直な感想です。
 
2日に書いた「プロ・アマ論争」とも近いですが、
観客から見て「面白い」試合となるルールと、
選手にとって「プレイしやすい」ルールとは
対立してしまう場面があり、
駅伝のコース設定はその好例でしょう。
 
さて、原監督についての報道も増えています。
原氏が、2004年に青学の監督に就任した際
「3年で出場、5年でシード権、10年で優勝争い」
と宣言した、と報じています。
今回、10年プラス1年で「争い」どころか、
優勝そのものを勝ち取ったわけですが、
営業マンとしての経験を基に、
「高い目標を立て、それを実行することが大事。
商品を売るにはその魅力を伝えることが必要」というモットーや
「出場できなかった4年生を給水担当にする」
という気配りなど、おそらく、明日の多くのオフィスで
話題になることと思いますので、夜も遅いですが
取り上げておきます。
ボストン・コンサルティング出身で、
産業再生機構の設立に参画し、COOを務め、
現在は、企業再生などを手がける㈱経営共創基盤
のCEOを務める、冨山和彦氏が、
文部科学省の審議会の1つ、
<実践的な職業教育を行う新たな高等教育機関の
 制度に関する有識者会議>
の第1回会合(10月7日開催)にて、
G型(グローバル人材を育成)と
L型(ローカル、地域で労働生産性の高い人材を育成)、
の区分を示し、L型の大学(専修・専門学校を含む)では、
「学問」よりも「実践力」を鍛えるべき、として
 
文学・英文学部では、シェイクスピア研究ではなく
観光業で必要となる英語、地元の歴史・文化の名所説明力を
 
経済・経営学部では、マイケルポーターではなく、
簿記・会計、弥生会計ソフトの使い方を
 
そして、法学部は、憲法・民法ではなく、
道路交通法、大型第二種免許・大型特殊第二種免許の取得を
 
 
それぞれ目指すべき、として若干、物議をかもしています。
⇒資料はこちら
 ※第1回会合のその他の配布資料はこちら
 
この主張自体は、最近の彼の著書
『なぜローカル経済から日本は甦るのか
GとLの経済成長戦略』にも書かれているのだと思います
(←私は読んでいません)が、
冨山氏は法学部在学中に旧司法試験に合格しているので、
法学部卒に対して、バスの運転手になれ、というのは
「あえて」極端なことを言って、一種の「炎上」を狙っているのでしょう。
 
私も、大半の高等教育では、
職業教育の要素を増やすべき(ただし、
「教養」や、交渉術・プレゼン能力・ロジカルシンキングなどの
ビジネススキルの基本も学ぶべき、と思いますが)という
考えですが、法学部であれば、車の運転よりも、
労働法と行政法をみっちりと教育して、
従業員を使い捨てにしようとする「ブラック」経営者や
説明責任を果たさない裁量行政で、民間の新しい事業を
阻害しようとする古い行政運営に対して
異を唱えていく人材を育成健すべき、と考えます。
 
パワポ資料の中で、冨山氏は
「筆者は日本のトップ戦略コンサルタントの一人
だが、ポーターの5Forcesは使ったことが無い」
と書いていますが、企業再生の現場で
「労働基準法・労働契約法や、民事再生法を
使ったことが無い」とは言わないはずです。
もちろん、大学で学べるのは概論・一般論にすぎないでしょうが、
それでも、条文の構造を知らずに、実務だけで
法律家を名乗ることは不可能なはずです。
 
この資料だけが独り歩き(例えば、こんなサイト)して、
法学部なんて行っても意味ないじゃん、
という「誤解」がこれ以上、広がらないよう祈るばかりです。
 
 
さて、法律つながりで、またまた講演会の告知を。
先日、15日の11時から行う、対談企画を
お知らせしましたが、同じく15日(土)の
午後2時から、同じく渋谷駅前本校にて、
岡本正弁護士による講演会
「法律×政策立案
〜行政改革から災害復興まで、
 世の中を動かす法律知識〜」が行われます。
(⇒詳細はこちら
弁護士を目指す方だけでなく、国家公務員を目指す方にも
是非、お薦めです。
また、慶應義塾大学出版会から発刊された著書
『災害復興法学』についても触れますので、
震災からの復興において法律がどのように役立つか
を知りたい方にもお薦めです。
 
次に、16日(日)の午後2時から、横浜本校にて
司法書士の開業コンサルを務めている
株式会社オーシャンの代表、黒田泰先生、そして
山崎先生(司法書士)による講演会があります。
(⇒詳細はこちら
合格者に役立つだけでなく、
勉強中の受講生、そして、これから
勉強を始める方にもお薦めです。
モチベーションを高めるには、合格後の具体的な成功像を
イメージするのが一番です。
 
最後に、黒田先生の前職、船井総研の
シニア経営コンサルタント、真貝大介氏による講演会が
23日の午後5時から、新宿エルタワー本校にて
行われます。こちらも、司法書士の合格者のみならず、
受講生・今から目指す方にもお薦めです。
(⇒詳細はこちら
この日は、午後1時から、東京都行政書士会会長の
中西豊先生による講演会もありますので、
エルタワーはビッグネームの講演会が目白押しです。
漠然と法律系資格とか良さそうだな、という方も含めて、
23日はぜひ、新宿エルタワー18階にお越しください。
いよいよ明日となりました。
午後3時から、Schooにて、佐藤みのり弁護士との
対談形式にて
勉強嫌いの克服、というテーマで講義を行います。
⇒サイトはこちら
 
現時点で、180人ほどが「受けたい」と
言ってくれているので、50人くらいは受けてくれるかな、
と期待しています。
 
また、「勉強嫌いを直す」で検索すると、
1ページ目でサイトが出てくるので、
小学生や中学生の子供を持つ親が見に来る
かもしれませんが、1時間という短い時間で、
かつ、受講者との質疑応答も入れていこうと思っているので、
大学生、20代・30代の社会人向けの話が
中心になってしまうと思います。
 
さて、事前に用意した質問は10個です。
1 勉強する際に「結果」「成果」を意識していますか?
2 勉強において「集中している」とはどんな状態?
3 集中力を高めるにはどうすればよいか?
4 自分が成長した、できるようになった、と実感できるときは?
5 1か月先、3か月先、半年先を見据えたスケジュールは作りますか?
6 あなたにとって、暗記科目と理解科目の違いは?
7 勉強する際に、自分独自のノートは作りますか?
8 講義を聴きながらノートを取ることができない、
  という人へのアドバイスは?
9 これから、こういう勉強をしたい、というテーマは?
10 勉強嫌いの克服のため、今日、今からすぐにできること
  のアドバイスは?
 
これらの質問に対して、佐藤弁護士の回答に対して
私が異なる立場でコメントすることにより、
多様な勉強法・スタイルを提示します。
 
当然ですが、唯一絶対の正解があるわけではなく、
ライフスタイルや性格によって、その人に合う
勉強法は様々であり、また、目標が何かによっても
変わってくるので、色々なやり方があるよ、
という当たり前の話を見せつつ、いかに
共通項・具体的なアドバイスを提供できるか
さじ加減を考えているところです。
 
ネット接続さえできれば、スマホでも受講可能ですので、
多くの方に聴いて欲しいものです。

.
反町 雄彦
反町 雄彦オフィシャルブログ
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

スマートフォンで見る

モバイル版Yahoo!ブログにアクセス!

スマートフォン版Yahoo!ブログにアクセス!

過去の記事一覧


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事