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第2回はローレットの山の形について。 ギザギザな形状のローレット、特に平目でみんな勘違いするのが 「ギアとして使えるの?」という話。 よく言われますが、もちろん回答は 出来ません 。 ローレットというのは元々とてもアバウトなもので、ギザギザの 傷をつける事で滑り止めとして使うのが本当の用途です。 でも、形は同じなんだから使えるでしょ?と言いますが。 そもそもローレット加工自体が旋盤で回転しながら加工をするので 1周の山数が安定しないんです。 たとえばφ100の丸棒にピッチ0.8のローレットをする際に、1周で 何山あると思いますか? 計算では、直径×円周率÷ピッチ:100×3.14÷0.8=392.5山です。 この半端な0.5山となる部分が加工前の径や刃物の摩耗などで、 1山増えたり減ったりするのです。 (正確に山数を数える際は外径では無くピッチ円で計算します) だからこそ、山数の合わないローレットはギアには使えないのです。 もちろん、山角度を鋭角にする事でローレット山は更に安定させる 事が出来るのですが、規格の上では山角度は全て90度で換算する為 イレギュラーな角度はなかなか設定しにくいのです。 極端な鋭角山は刃欠けを起こしたり、鈍角山は刃の底滑りを起こしたりと それはそれでトラブルが絶えません。 上記から、高精度な加工管理をすればギアとしての使用は出来るかも しれませんが、結局は管理ばかり大変すぎて通常のギア加工よりも コストが掛かるのが結論です。 ローレットは、あくまでギザギザ加工、なのですね。 余談ですが、計算上半端になる山はどうなるのか?中途半端なのか? 良く質問を受けますが、答えは一つです。 「中途半端な山が1山だけ成形される」のです。 遠くから見たら、そんなにわかりませんけどね。 これを無くしたいなら、ピッチを合わせるか円周を合わせるかです。 もし、そこまでこだわったなら「ローレットマスター」の称号を 与えられてもおかしくないですが(笑) ↓ クリックにご協力ください!管理人の勉強資金にさせて頂きます ↓ さらに詳しい情報はそりたけ.comまで! |
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