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円高の本当の理由

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 御来訪感謝申し上げます。
 昨日に引き続き、日下公人氏の語録です。今夜は「アメリカ論」です。

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  アメリカと中国の経済の本質は「奴隷経済」であり、「働かずして儲けること」である。アメリカのスローガンは「自由・民主主義・人権」で、中国のそれは「社会主義と一党独裁」である。その裏側は「自信と根拠の無さ」であって、これらのスローガンをアイデンティティにするのは、自国の歴史に誇るべきものが無いからである。

 高山正之との対談で、高山が「日本はアメリカや中国と違い、『奴隷を働かせて儲ける』という発想を1度も抱いたことがない。豊臣秀吉がバテレン追放令を出したのは、九州にいた外国人宣教師が日本人を奴隷にして売り払ったからである。このことを知った秀吉はコエリョという神父を呼びつけ、国外に売り払った日本人を連れ戻さなければバテレンを締め出す、と命じた」と話すと、日下は「山本七平も、日本は国家としての奴隷制度がなかった国である、と話している。逆に言えば、国家主導の奴隷制度は、中国とアメリカには明確にあったということだ」と応えている。
 
 日本がアメリカや中国とどう付き合えば良いのかというと、答えは簡単で「傍観してどちらとも付き合わない」。日本にとってもっとも怖いのは、相手に脅されて金を奪われることだ。それを防ぎたいのであれば、日本も原子爆弾を持つしかない
 
 企業ビジネスについては、日本は「芸術品」の域に達した自動車やテレビを輸出して現金商売だけしていれば良い。向こうの誘いに応じると、必ず騙される。アメリカが特許で攻めてきたら、こちらも特許で応戦する。日本による投資を中国が没収したら、厳重抗議する。あるいは「二度と投資はしない」と宣言する。賠償を要求して、持ってきたらまた付き合う、と言えば良い。そして、「いつでも同等の報復はする」「場合によっては倍返しする」と伝えておく。今の日本企業は、「何も抵抗しません」と公表しているようなものだから、やりたい放題されている。
 
 アメリカと中国は「覇権主義」である。眼前に大国が出現したとなると、身構える。日本が「経済大国」を自称したのはとんでもない間違いだ。彼らは「大国」と聞いたら、叩き潰そうとする。彼らは決して「共存共栄」などしない。共存共栄とは、中規模の国同士で成り立つ状態である。
 
 権力は必ず浪費をつくり、その結果、自分も自滅して交替する、というのを何回も経験すると、「支配階級は道徳的でなければいけない」という考えになる。民主主義になれば国民もそうなる。経済学では出てこないが、経済が崩れるのは「道徳の崩壊」という基本要因があること。道徳論が無い欠陥を隠すために発明された名称が、「理論経済学」「数量経済学」だ。ここ100年の経済学の中では、道徳基盤は一定となっている。その道徳基盤が崩壊したら、全部パーになる。だから私は、アメリカは道徳基盤が崩れているから「猛烈なドル安になる」と10年くらい前から言っていた。世界中見渡しても日本人の道徳が1番高いから、途方もない円高になる。アメリカ人の賃金は、日本から見れば非常に安くなる。失業も多くなっており、失業時代を遡って、彼らは勤勉になる。低賃金の勤勉国・アメリカとなる。しかもドルは安いのだから資本は無い。すると、「資本をください」となり、日本企業大歓迎、となる。日本は向こうへ行って工場を建ててやることになる。だから私は「中国が潰れても安心しろ、アメリカがある」と言っている。日本の資本は中国から引きあげて、アメリカへ行くことになる。すると、配当が入ってくる。これまで外国に投資してきたから、配当が毎年12兆円は入ってくる。それをもう少し利回りのいいところへ回そうと欲をかいたのがいけない。それが失敗だ。穏やかにしていれば、12兆円が入ってくる。そのとき、日本はどうするか。猛烈な円高だから、輸出はもうあまり出ない。その代わり、円高だから輸入すれば安く輸入ができる。安く輸入できるのだから、世界中から良いものをどんどん取り寄せて、それを混ぜ合わせて、文化の花を咲かせる。日本人にはそれだけの感性や品性の豊かさが昔から世界最高にあるし、技術もある。だから、日本は最高級品の生産国になる。輸出はあまり出ないのだから、当面は日本人しか買わないような超高級価格品、それを国内市場で売ると売れるのは、海外投資家からの利息や配当がたくさん入るからである。そして、その文化の魅力で、自然に世界が日本に買いに来るようになる。少しずつ経済的に良くなる国があったら、それが東京に買いに来る。日本はそういう輸出の国になる。これはかつてのイギリスであり、日本がイギリスのようになり、アメリカがかつての日本になる、という予測だ。
 
 アメリカはすでに借金国だが、それがいっそうはっきりとしてくる。となれば、返済するためには輸出を増やさなくてはならない。輸出を増やすためには、ドル安のほうがいい。そこでドル安政策を容認すると、ドルはさらに安くなる。これも昔の日本に似ている。また、単にドル安で商品が売れるわけではないから、さらにどんなものが売れるかと輸出相手国の動向を気にするようになり、海外への関心が高まる。これも日本に似ている。そうなれば、アメリカ人も多少謙虚さが出てくるだろうし、国際的にも礼儀正しくなる。しかしながら、借金を返すには輸出だけではとうてい無理ということになれば、最後は、アラスカを売ってしまうとか、ミサイルを売ってしまうというように、アメリカは資産を投げ売りするようになるだろう。もともとアラスカはロシアから買ったものだし、フロリダはスペインから、ルイジアナはフランスから買ったものだから、赤字になれば売却しても不思議ではない。
 
 もともと日本人のアカデミズムの大部分は付け焼刃らしいが、私はそれでいいと思っている。アカデミズムの根本はギリシャから始まったもので、ギリシャのアリストテレス、ソクラテス、プラトンは偉い、とみんな褒めるけれど、そのとき、ポリスと言われる町の人口は5千人かそのぐらいで、奴隷が人口と同じくらいいて、市民はすることがない。だから、宇宙の根源や哲学、論理学、数学などの屁理屈をこねていた。「それがどうした」というようなものが半分である。しかし、ローマ人はそっくりそれを真似し、またそれをアメリカがそっくり真似した。アメリカ人は、ヨーロッパの食い詰め者が追い出されてきたのだから、ヨーロッパ中世の文明文化は大嫌いである。だからヨーロッパ中世も、カトリック教会も認めない。我々はローマから、あるいはギリシャから来たという。だからアメリカの官庁はギリシャ風建築であり、アメリカの国会議事堂もギリシャ風建築である。大学に行くと、図書館だけはばかに立派で、これもギリシャ風建築である。ということは、アメリカの一般の家には本がないのだ。大学にだけ、図書館にだけある、民主主義だから、身近の仲間から大統領が出る。恰好つけるのにギリシャの真似をするとは、哀れな国である。ダグラス・マッカーサーが日本にやって来たとき、アメリカにとって都合の悪い本を、最初に2千3百冊、あとでさらに4千何百冊かを指定し、これを全部本屋から買い集めて、まとめて燃やした。一部はアメリカに持っていった。そういうことをしたら、そういう本が日本から全部無くなると思っているとはおかしい。
 日本では、本は田舎の村長さんの家でも学校の先生の家でも、商家でも、地主の家でも、お蔵に入ったらたくさんある。

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 何とも分かりやすく痛快極まる論理展開です。こういう論理思考のできる政治家や官僚、大企業のトップが居れば、日本は絶対に心配ないのですが・・・。現実は、事なかれ主義の無責任そのものの金の亡者、ビジネス売国奴、自己保身者ばかりです。

 野蛮人相手には明確な意志と態度を示すしかないのです!!
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面白かったです^^

傑作で御座る!(^ー^)/、ランクリも、しちゃうぞぉ!

2010/10/28(木) 午後 6:38 [ 谷 潜蔵 ]

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初めまして、面白い理論ですね。興味を持ちました。お気に入り登録させてください。

2010/10/28(木) 午後 6:40 bonbondaruma

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こんばんは。
>日本は国家としての奴隷制度がなかった国である

建国以来日本は民を大事にしました。
神武天皇の「即位建都の詔」でもあきらかです。
天皇君臨下の民主政治が世界の信用を勝ち得たのですね。

傑作
応援クリ
いつもご配慮ありがとうございます。
感謝します。

2010/10/28(木) 午後 6:52 アメブロにタイトル同じで移行。

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本当に目からうろこです。
要はアメリカ、シナの言うとおりにしていたらろくなことは無いです。本来はアメリカ、シナと対峙して国をどう運営するかがトップに求められているのでしょうが・・・

そういう意味では戦後の政治は政党問わず合格点ではないですね。

傑作

2010/10/28(木) 午後 7:58 千葉日台

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米国も大東亜戦争後、自国とは異なる文化、精神、国民性に驚ろき、再度の大国化を恐れ、徹底的な封じ込めにでたのでしょう。

米国・シナに恫喝を受けても、跳ね返すくらいの国防力と外交戦略、そして自立性が必要だと感じました。

傑作です。。

2010/10/28(木) 午後 9:17 じゅんたろう

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こう言う考え方もあるんだと感銘を受けました

傑作

らんくり

転載

2010/10/28(木) 午後 9:24 [ - ]

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私には見習うべき理論です。
いつもですが読んでいて痛快はその通りです。

傑作・クリ

2010/10/28(木) 午後 10:53 保守の会会長 松山昭彦

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私もアメリカと中国は、国家としては兄弟のようによく似ていると思っていますが、日下さんや高山さんの論調は痛快ですね。
日本もこの御二人のように、アメリカ、中国にあまり深入りせずに付き合いたいものです。アメリカ人も、最初のピューリタンの頃の人だけなら、よかったのに。
傑作

2010/10/28(木) 午後 11:26 [ さざんか ]

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さすが日下公人氏、すっぱりと本質を突く論評ですね。
感心しました。

確かに、アメリカは、本当の出自をごまかしていますね。
その際たるものが、法律に携わるものはラテン語必修ですから、法律の原典が、ラテン語なのでラテン語の出来ないものは法律家にはなれないのです。

それから、「さざんか」さんへ、横レス失礼します。
ピューリタンに幻想を抱くのはかってですが、彼らも、アメリカに着いたとき助けてくれたインデアン達を、最終的には、裏切ってしまった歴史は隠しようがありません。
もし博愛の信仰を全うしたいのならインデアンのために戦うべきでしょう。
わたしの勝手な、思い入れです、気に障ったらごめんなさい。

2010/10/29(金) 午前 2:14 [ NICK ]

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転載させて頂きます。

傑作 ポチ凸 & ランクリ

2010/10/29(金) 午前 2:26 hito

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本当に国家としてのアメリカと中国は同じ穴のむじなって感じがして油断できません。
日本も道徳がすたって国家危機におちいっていますが、驚いたことに「道徳」教科書が配布されるようです。この波は少しずつ広がりそうです。

殺人事件がたやすく発生する「不道徳な青少年」の群れを、警察が、どしどし検挙し始めました。
10年ほど前にも、全員検挙して少年非行を消滅させたことがありました。神戸北署もがんばってくれています。やれやれ・・・まだ、日本には自浄作用が働きます。

2010/10/29(金) 午前 6:56 [ kaguyahime ]

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これはなかなか豪快な理論ですが、納得できますね。

円高になるのは止められませんから、安く輸入して世界中の良いものを混ぜ合わせて文化の花を咲かせるなんて、日本らしくて大賛成です!

傑作

2010/10/29(金) 午前 9:13 [ 鉄人4号 ]

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日本だけですね「奴隷制度」が無いのは・・・自分で働く・・日本人のDNAに根本的にあるのでしょう。
日本人は「自利とは他利を言う」中国辺りでは「他利も自利と言う」まるで反対ですね。日本は日本の生き方をする、これが世界基準と言えば良いのですがね・・・

2010/10/29(金) 午前 9:29 [ シコウ ]

いつもありがとうございます。なるほどのお話でした。日本には奴隷がないのは、奴隷にする発想が無いのと、自分で働くからでしょうか。日本、良い国ですね〜。 アメリカと中国とは、似た精神構造なのでしょうか。距離を持ってお付き合いしたいですね。

2010/10/29(金) 午前 11:12 たまりん

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敬天様、皆様、お疲れ様です。

30日の大阪デモは台風14号直撃予想のため中止・延期になっていまいました。

なにか日下さんのアメリカ論にはきれがないような気が・・・

アメリカの3大原罪・原住民虐殺・奴隷・原爆投下これをもっと利用する手はないですね。

2010/10/29(金) 午後 7:23 [ 本因坊主 ]

お邪魔いたします
tearfaceさまのところから来ました
国や他民族と付き合うためにはその国をよく知らないといけませんね

転載させてください

2013/1/4(金) 午前 10:29 [ デバイス ]


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