旧加賀前田家上屋敷正門跡
御来訪感謝申し上げます。
久しぶりに、すぐ下の妹の長男で関東地方の5流大学に通う不肖の甥っ子から“素朴な疑問part2”と題して以下のようなメールがあり、これまた不肖の伯父である不肖敬天愛人の返信メールと合わせて御紹介させていただきます。
愚か者同士のメールのやりとりですので、生温かい目でお読みいただければ幸いです。
まず、甥からのメール
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拝啓、○○おじちゃん殿
民主党政権になってから、最近、いつも感じることがあります。
3流大学(敬天註:「3流??、5流だろ!」)の学生である僕がいうのもナンですが、鳩山さんといい、菅さん、それと・・・何とか官房長官とか、確か皆超一流の大学を出ているのに、チョットも賢さを感じないのはどうしてでしょうか?
鳩山さんは総理だった時、週刊誌などでは「バカが専用機に乗ってアメリカにやって来た」とか、まるでおバカの代名詞のような言われようでした。菅さんや官房長官も、お母さんに聞いたら、鳩山さんは東大の大学院からアメリカの名門大学まで出ていて、菅さんは東京工業大、官房長官は東大に在学中に司法試験に受かったほどの秀才だったと言っていました。でも、お母さんに言わせると「政治家になると皆おバカになるみたい。おバカじゃないとやっていけない職業なのかもしれないよ」ということでした。
そこで、それほどの秀才でありながら、何ゆえ政治家は愚かなオッサンになってしまうのか?という僕の素朴な疑問をおじちゃんにぶつけたいと思います。
答えられる範囲で結構ですので、御意見をお聞かせください。 敬具
△△××より
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曲りなりにも最高学府である大学で学ぶ者として、一生懸命勉強しても、世間からバカ呼ばわりされる大人にしかなれないのか、という危機感にも似た感情で新聞などを見ているようであります。
これからの日本を背負って立つ(あまり期待していませんが^^;)、前途ある純真な青年の心を惑わす政治屋どもに更なる怒りを感じながら、今後の彼の人生の道しるべにもなるような回答をしなくては、と、柄にも無く少し生真面目にしたためた返信メールを送りました。
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拝啓 ××殿
久しぶりのメールありがとう。素朴な疑問part2ですが、お母さんの意見はともかく、確かに政治家の先生たちにはいわゆる高学歴の人が多いですが、その割には・・・・、「??」マークが付く人が多すぎるように思います。
そこでおじちゃんの感想を素直に書きます。
まず、いかに戦後から今まで続く日本の教育が堕落したものだったかを、見事に証明している気がします。
おじちゃんはこれを「完璧なまでの愚民化教育」と勝手に名付けています。
ちょっと小難しい話になるので、解らないことがあったらあとでお母さんに聞いてほしいのですが・・・・
日本が戦争に負けたことによって、それまで日本の教育界の重要な役割を担っていた人たちのほとんどが、「軍国主義教育を推し進めた」現場の張本人などと批判されて「公職追放」の憂き目に遭うことになりました。その代わりに戦時中は「アカだ、反国家主義だ」等と国家当局から目を付けられ、職を追われていた左翼系の思想を持つ人たちが公職に復帰することになりました。
この人たちは戦争を否定したり、また、天皇をも否定するような、いわゆる「非国民」とされた連中です。
日本を占領したGHQ、つまり実質的にはアメリカが日本を再び軍国化(=アメリカに刃向かわせないように)できないようにするには、日本国民から国家意識や愛国心などの概念を奪い去ることが一番得策であると考え、それまでの日本をひたすら否定して来た左翼の人たちを利用して、日本人骨抜き計画を進めようとしたわけです。
それには教育から始めるのが最も有効な手段ですから、まず、教育機関の上から下まで左翼系で埋め尽くしたのです。大学の頂点である東大から始まって、京大、全国の旧帝大、それ以外の国立大学、そして、私立の雄早稲田・慶應を筆頭に主だった私学まで学長や教員たちは、左翼系学者の天下となりました。また、同時にアメリカは「教育の民主化」を大義名分にして、教職に就く者たちの労働組合である「日教組」をつくる事を司令しました。
ここで、左翼教育の体制が整ったのです。しかし、誤解しないでもらいたいのは、アメリカと教育現場の思惑は、それぞれ全く別個のものであるということです。
アメリカはもとより日本の共産化は望んでおらず、あくまでも「日本国民の骨抜き」を目的としており、教育現場が目指す「日本のアカ化」とは全く相容れないものです。
では、なぜこの二つが結びついたのかは、簡単に言えば「敵の敵は味方」ということです。共通の敵は「軍国日本」ということで、利害の一致を見ただけです。
実際、アメリカが絶大なる権力をもって教育内容に干渉してきましたから、その教育内容とは左翼教育というより、「反日教育」と言った方が的確な性質のものになりました。
それより何より、アメリカと左翼が一番利害が一致したのは「日本人の愚民化を目指す教育」だったのではないかと思うのです。
左翼のバックボーンは旧ソビエトであり、ソビエトの対東アジア政策には日本は邪魔者ですし、アメリカにとっても対東アジア政策の邪魔者は日本だったという事です。
歴史を振り返れば、この奇妙な米ソの利害の一致が、その後アメリカにとっては取り返しのつかない結果が待ち受けていることになるのですが、今回は戦後史が主題ではないのでやめときます。
要は、おじちゃんが何を言いたいのかというと、戦後現在まで一貫しているのは、日本の教育は「日本国民の愚民化」を目的としたものであるという現実です。
だから、愚民化教育下において秀才、エリートと言われることは「愚民=愚かな民としての、秀才、エリート」と等しい事ですから、「最も愚かな人たち」と定義づけても良いのではないかということなのです。
こう考えると、辻褄があうと思うのです。時代も日本を取り巻く環境もめまぐるしく変遷しています。その変化についていけないから「愚か」と評されるのです。
話は横道に逸れますが、明治維新を見れば解るように、江戸幕府の体制下で家柄も資質も申し分の無いエリートだった人たちをいとも簡単にひっくり返したのは、地位も身分もお金もない、武家社会でも最下層に居た人たちが中心であったことを考えれば、ひとつの時代が終わる時は、それまでの既成観念や価値観が、実はこれから始まる時代にとっては「愚かなもの」になってしまうということの典型的な実例ではないでしょうか。
国家観もなく、国益という概念もない人間が、真の国家エリートに成りえるはずがないのです。だからこそ、真の国家エリートではない輩が政権を担っているという国家的矛盾が今、露呈しているのだと思うのです。
新聞には「主権を守る」という言葉がやたらと出てきますが、日本は国民が主権を持っているのです。主権を守るのは政府ではなく、主権を持っている国民であり、国民が主権を守ろうという意思と覚悟が無ければ国家主権を守れないという現実を、国民が突きつけられているのが、今現在の日本の偽らざる実像であるということを、しっかり認識してもらいたいとおじちゃんは思っています。 敬具
○○伯父ちゃんより
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このメールに対する甥っ子からの返事は来ていません。おそらく、ネットを駆使して調べたり、母親に訊いたりしているのでしょう。
甥っ子は立派な父親がいますが、父親が高卒で専業農家を生業としているため、こういった時局問題に対しては、大卒でキャリアウーマンである母親(敬天の妹」を頼りにしている傾向がありますので、今頃、自分なりに伯父の返信を理解しようと努力しているのだと勝手に想像しています。ついこの間まで、おしめをして母(彼にとっては母方の祖母)にイタズラをして怒られていたことを思うと、その赤ん坊がこういう質問を母の兄である敬天にして来るようになったのかと、月日が経つ時間の早さをしみじみと感じます。
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