全体表示

[ リスト ]

捨てコン

住宅(建物)の基礎を作るとき、図面上に「捨てコン」という言葉が出てきます。
「捨てコン」とはなんでしょうか?「捨て」という言葉があるので、省略してもよいのでしょうか。

事務所やマンションの基礎、特に公共建築の基礎では、「捨てコン」を省くことはありません。しかし、住宅の基礎では、ほとんどのハウスメーカーや設計施工の工務店で捨てコンを省いて建築しています。
最近は、悪貨を良貨を駆逐するということわざどおり、ビル物でも「捨てコン」を省くことがあるようです。

「捨てコン」の必要性は、3つあります。
ヾ霑奪灰鵐リート打設時の生コンクリートの水が、一気に土に抜けないため、良いコンクリートになる。夏場のコンクリートは、水が早く抜けるのを防ぐために、打設後に、水をまいたうえで、筵をひいたり、シートで養生する。これと同じように、生コンクリートの中の水が、一気に抜けるとよくない。
基礎鉄筋の「かぶり」が確保できる。捨てコンがないと、コンクリート打設時等で、基礎鉄筋の上に乗ったとき、「かぶり」を確保するための鉄筋スぺーサーが砕石の中に沈んでしまう。そのため、鉄筋の「かぶり」が不足する。鉄筋の「かぶり」を確保することは、基準法にも決まっているように、鉄筋コンクリートの品質を守るための非常に大事な決まりである。ちなみに基礎の場合は、60ミリ以上と決まっています。
4霆狎K,魄する(墨を打つ)のに、便利である。墨を捨てコンに打てるため、鉄筋の間隔等の作業がしやすく、間違いが少なくなります。

このように、「捨てコン」という名前ですが、大事な役目があります。ところが、このことを知らないハウスメーカー、工務店、現場監督が多く、「捨てコン」を省略して、基礎を作っています。

同じように生コンクリートの現場試験も余分なこととして、ほとんど省略しています。さらに、コンクリート配合表の提出もほとんどされていません。

生コンクリートの現場試験とは、柔らかさ(スランプ)、空気の量、塩分量、テストピースの採取(1週、4週間後に破壊して、強度試験をするためのピース)をします。
柔らかさを見ることの意味は、水が多くなると、作業はしやすくなりますが、強度は低くなります。山陽新幹線で有名になった「しゃぶコン」でないかどうかみるためです。工場を出るときには、よいのだが、途中で、水を混ぜるということがあります。

ハウスメーカーなどで、現場試験をしないということは、(ひどい場合は配合表もとらないということ)基礎コンクリートの品質をどこで確認するというのでしょうか。
第三者検査をした時のことです。Dハウスの30代のベテランの現場監督が、生コンの試験は、どこに依頼するのですかと質問した時には、「えっ」という感じでした。ハウスメーカーの現場監督は、1年に何十件と現場を持っています。30代だと何百件となると思います。その人が悪いのではなく、今までやったことがないということです。Dハウスの現場監督の教育、つまり基礎コンクリートの品質管理に対する考え方の問題です。

閉じる コメント(1)

顔アイコン

こんにちは、この捨てコンの記事を私のブログで引用いたしましたが、もしまずかったら削除しますのでご連絡ください。ブログはhttp://eihoka.exblog.jp/です。

2010/1/25(月) 午前 11:10 [ eiho ] 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事