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古事記

是(こ)のただよへる国を修理(つく)り固め成(な)せ

                    「古事記」
「古事記」は皆さんご存知ですよね?
一応説明しますと、稗田阿礼が暗誦していた『帝紀』(天皇の系譜)・『旧辞』(古い伝承)を和銅五年(712年)太安万侶が書き記し、編纂したものである。

この「古事記」によると、太古、国土はまだ十分に成り整わず、水に浮かんだ油のようで、海の中のクラゲのようにただよっていた。
天神(あまつかみ)たちは、伊邪那岐命(イザナギノミコト)、伊邪那美命(イザナミノミコト)の二柱の神に命じて、「是のただよへる国を修理り固め成せ」と仰せられ、天の沼矛(あめのぬぼこ)を授けられた。
二柱の神は、天の浮橋に立って、この天の沼矛をさしおろして、海の水をコヲロコヲロと音をたててかきまわし、矛を引き上げると、矛の先からしたたりおちた塩水がかたまって、オノゴロ島となった。
二柱の神はこの島に降りて、神婚のちぎりを結ばれ、日本の国土をはじめ多くの神々をお生みになった。

これには多くの解釈があるが、オレは以下のように思う。

この言葉の目ざす修理固成(しゅうりこせい)ということは、伊邪那岐命・伊邪郡美命の二柱の神の国生みによって完結したわけではない。
永遠の課題として人間に示されており、おそらく完結することはないだろう。
日本人として一人一人が自己啓発し、社会・国家・世界の立派な建設を志すことこそ、神道を奉じて生活するものの最高の使命であると言える。

「このただよえる国」って、まさに現代をさしてるように感じる。
毎日毎日、殺人事件や戦争の報道がされているこの現代社会。
これを立派な社会にしていくことこそが、オレたちの使命と言える。
そんなデカいこと言っても、人間一人の力なんて、社会全体にどれほどの影響力があるだろうか(一部の人間は除いて)。

オレたちはオレたちができることをやっていこう。
まずはオレはオレなりに、オレを「修理り固め成」さなければならないと思う。
日本人が日本人らしく(ちょっと抽象的すぎるなぁ。日本人らしくのイメージって、多分に造られた物だったりするし。まぁ、そのへんは日本人らしくあいまいに聞いといて。)生活をしていれば、今よりは平和(まし)な世の中が作れるんじゃないかなぁ。

一人一人が、私欲にとらわれず、「修理固成」を意識していれば、いい地域コミュニティーができ、いい町ができ、いい国ができると思う。

いい国造りのために、神主として「修理固成」を発信していきたい。

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