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時生

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時生

                            東野圭吾

「あたしの家はね。呪われてるの」

グレゴリウス症候群という遺伝病。
脳神経が死滅していく病気で治療法は見つかっていない。
麗子はそのキャリアだった。だから結婚できない、と。
それでも良かった。子どもはいなくてもいい。一緒にいたかった。だから結婚した。

そんな妻が妊娠した。かつての約束は覚えている。だが、拓実は決意した。
苦労してもいい。地獄であってもいい。共に生きると。
そして、「時生」と名付けた。

だが、その命も尽きようとしていた。
ベットに寝ている「時生」を見て、拓実は妻の麗子に告げた。
「ずっと昔、俺はあいつに会ってるんだ……」

突然、拓実の前から消えた恋人。彼女を追いかけるヤクザ。
それらに翻弄されながら恋人を追う拓実。
「花やしき」で出会った謎の少年「トキオ」。

20年以上前に自分の息子に出会い、そのお陰で今の自分がある。

「時生」の未来も、「トキオ」の未来も決まっている。

それでも、生れてきてよかった。

「明日だけが未来じゃない」
「生んでくれたこと感謝するよ」
「未来を生きてください」
「花やしきで待ってるぞ!」

それぞれのシーンのそれぞれの言葉がわざとらしくなく、自然と胸に響いてくる。

生んでくれた事に感謝し、未来のために努力する。
そうゆう当たり前すぎて、普段の生活で忘れてしまっている事を、もっと意識して生きていきたいと思わされました。

これ書きながら、また泣きそうなっちゃった(笑)

峠 司馬遼太郎

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                                司馬遼太郎

幕末の物語でありながら、薩摩でもなく、長州でもなく、幕府でもない。
長岡藩という地方藩が舞台。

主人公は河井継之助
昨年12月長岡市に河井継之助記念館がオープンした。
長岡市ホームページ↓
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/kankou/nagaoka3/bunka/tsuginosukekinenkan.html

河井はもともと下級藩士の出身だが、最終的には家老上席に大抜擢され藩政を任される。
彼は陽明学に傾倒し、知行合一を理想とした。

地元長岡においても、英雄という評価と、悪玉という評価とに分かれる。

非常に聡明で、開明論者であり、封建制度の崩壊を見通すなど先見性に優れ、
藩政改革を断行し、洋式軍隊を導入した。

戊辰の役に際しては、藩主牧野家をよく輔弼し、武装中立を目指した。
小千谷に駐留していた官軍の岩村軍監に会津藩との調停を申し出るが、
相手が悪く、奥羽越列藩同盟に加盟することを決意する。

負けることを承知で、長岡藩をひきいて官軍と戦った。
維新史上最も壮烈な北越戦争に散った最後の武士


もう一方の評価。
自分の理想のため、恭順派を押しのけ、長岡藩全体を滅びに導いた大悪人。


中立を目指したが、その会談相手が無能な若手軍監だったのが、継之助と長岡藩の運命を決めた。

結果だけ見たら、確かに悪人としての評価は免れない。

しかし、彼の理想はあくまで中立であり、戦争を回避することであった。
他の親藩・譜代藩(長岡藩主牧野家は譜代)が裏切っていく中で、決して裏切ることなく、
中立という立場で、局面を打破しようとした。

武士として生まれ、武士として死んでいった。
『峠』を超える勇気と行動力。

オレは英雄と呼びたい。

TUGUMI

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TUGUMI

                        吉本 ばなな

大学生の頃、近くの古本屋さんで出会った歴史小説以外で初めて読んだ本です。

吉本ばななって、「キッチン」でデビューした有名な人だよなぁ。
まぁ、本も薄いし、読んでみるかぁ。

話の舞台は、海辺の小さな町。
海辺の旅館で育った「まりあ」と、いとこの「つぐみ」。

「つぐみ」は小さい頃から病弱で、医師に短命宣言をされ、
周りに甘やかされてきたため、とんでもないワガママ娘に育った。

ものすごい美少女なのに、口を開けば、「おい、ブス!」「ばかめ!」「ざまあみろ!」・・・。

そんな「つぐみ」だけど、「まりあ」とは、分かり合えるたった一人の友達。

「まりあ」は母の再婚により東京へ移り住んだが、久しぶりにこの海辺の小さな町に帰省した。

「まりあ」と「つぐみ」と、浜辺で出会った少年「恭一」。

二度と来ないひと夏の物語。

まず感じたのが、情景描写がすごくうまいなぁってこと。
夏の海辺を容易に想像させてくれる。

そして「つぐみ」のキャラクターのインパクトの強さ。
「つぐみ」は、めちゃくちゃカワイイやつだなぁと思った。
こんな魅力的な登場人物はめったにいないと思う。

口は悪いけれど、努力家で正義感が強く、透き通った心の持ち主。
小さくて弱い体だけれど、体の奥底で燃える、誰よりも強いエネルギーの持ち主。
病弱な「つぐみ」の圧倒的な「生」のエネルギーは、強くて儚くて鋭い。


胸がいっぱいになる本です。

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東京タワー 〜ボクとオカンと、時々、オトン〜

                            リリー・フランキー

今やドラマ化・映画化され、人気を集めているので、今更紹介しなくてもいいかな。

でも、まだ読んでない人がいるなら絶対読むべき本です。
オレも普段全く本を読まない妻に薦めてというか、ムリヤリ読ませてます。

リリー・フランキーは「ココリコミラクルタイプ」になぜ出演しているかよくわからない、
あのおっちゃんである。

彼に興味をもったのは「おでんくん」というアニメからだ。
おでんの具が主役。
おでんの鍋の中の世界に住むおでんくんが、食べた人の心の病を治すという話。
子どもも大人も楽しめるアニメである。
これを書いているのが、何を隠そうリリー・フランキーなのだ。

東京タワー 〜ボクとオカンと、時々、オトン〜
この本はたまたま本屋で見つけた。
本屋さんが最も売りたい本「本屋大賞2006」受賞!と書いてあった。
へぇ〜、この人小説も書くんだぁ。
ってことで、読んでみることに。

とても読みやすい。
親しみやすい文体で、ユーモアいっぱいにストーリーが展開され、あきさせない。

普通母親への想いってゆうのは、ちょっと恥ずかしいというか、むず痒いというか、言葉にできずにいる。
そんな母親への想いを恥らいなくぶちまけている。
母親の無償の愛。
愛に対する子どもの甘え。

「ひらがなで書かれた聖書だ!」と、どこかで読んだ書評にあった。

日本人がどこかに置き忘れてしまった家族というものを再考させられる。


リリー・フランキーは「本屋大賞2006」の受賞のインタビューで、
うれしかったのは、この本を読んで、しばらく声も聞いていなかった親に電話をかけてしまったとか、久しぶりに両親と食事をしにいったとかという反応ですね。モノを書いてる人間として、読み終わって本を閉じたとたん、もう違う世界にその人がいるのではなく、一分一秒でも、読み終わったあとも、その人の生活とか感覚に影響を及ぼし続ける------それがいちばんの喜びですから。
とコメントしている。

オレも今度メシでも誘ってみようかな。

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蒼穹の昴

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蒼穹の昴

                       浅田次郎

浅田次郎の作品は「鉄道屋」「壬生義士伝」を映画で観てから気になっていたが、
何となく手を出せずにいた。
そんな時、前に紹介した「心臓を貫かれて」と一緒に職場の先輩が貸してくれた。

「心臓を貫かれて」の紹介http://blogs.yahoo.co.jp/sougonokami56/12640029.html

「蒼穹の昴」
なんだか難しい漢字が並んでますね。
しかも、4巻もあるし。

浅田次郎作品の最高傑作と言われています。
また浅田次郎本人も「私はこの作品を書くために作家になった。」と帯でコメントしている。

舞台は中国。時代は清朝末期。

どうしようもない貧困の中、李春雲(春児)は、糞拾いによって生計を立てていたが、
貧しい家族のために浄身(チ○コをちょんぎること)し、
宦官となって、時の権力者である西太后の元に出仕する。
春児と同郷の梁文秀(史了)は、科挙を主席で合格し光緒帝に仕えることとなる。

清朝内部では、西太后を戴く后党と、
西太后を除いて皇帝の親政を実現しようとする帝党とに分かれて激しく対立していた。
春児は西太后の寵を得てその側近として仕え、文秀は皇帝を支える変法派若手官僚の中心となる。

敵味方に分かれてしまった二人は、運命に翻弄されながらも、
滅びゆく清朝の中で懸命に生きていくというお話しです。

運命に屈しない強い意志、運命を受け入れる強さ。
強い人間ってこうゆう感じ。

自分ももっと頑張れる!
運命は変えられる!

そう思わせてくれる本です。

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