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一点前点るうちには善悪と 有無の心のわかちをも知る なかなか難しい教えです。 ひと点前中、体の構えも、柄杓の構えも、茶杓、茶筅・茶入の取り扱いなどすべて 最初に柄杓を蓋置に引いたときから、最後に柄杓を蓋置に引くまで 無我夢中になりなさい、ということでしょう。 自分のお点前の上手・下手、誤りがないか、他人から褒められたい 笑われたくないなどということが、お点前中 頭から去らないのは 有心すなわち妄心なのだそうです。 ただ一心に、お客さまにおいしいお茶を点ててさし上げることだけを考えて お点前すれば少しは近づけるかしら…。
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利休道歌
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利休の教えを簡単に覚えやすく歌に詠んだものです。
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右の手を扱ふ時はわが心 左の方にあるとしるべし たとえば右の手にお茶杓を持っている時 左の手はきれいにそろえて、左のお膝に上にのせています。 習い始めの頃、右手ばかり気になって、先生から「左の手はお膝の上」とかよく言われました。 左手がどうなっているのか、意識にないのですね。 石州流は武家の茶道だからでしょうか「左右双刀の構え」というのがあるそうです。 茶杓を右に、ついで茶入を左でとれば、茶杓を持つ右手はすぐに、お茶をすくう構えになります。 これを「双刀の構え」と呼ぶのでしょうか…。 使っていない手に心を配り、次にどの動作に移るか考えないで自然にできるように…。 お点前に一分の隙もなく、流れるように出来るよう普段のお稽古に励みなさい ということですね。
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風炉濃茶必ず釜に水さすと 一筋に思う人はあやまり 風炉の濃茶点前の時、お茶を練る前にお釜にお水を一杓いれてから、お湯を汲みます。 これは風炉の時期は前の年のお茶を使う為、お茶の色香が失せているので 熱いお湯を入れずに、温度を調節しておいしく飲んでいただく為に、お水を入れます。 しかし風炉は炉の時期でも使うことができるので その場合は水をいれなくてもよろしい、ということです。 が、現在 裏千家では炉の時期に風炉を使用した場合は やはり風炉の時期に準じて、水を一杓さします。 時代によりお点前は変わりますものね。
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壺などを床に飾らん心あらば 花より上にかざりおくべし 口切の茶事(茶壷の封印を切り、その年のお茶を初めていただく茶人にとってのお正月の茶事)や 壺飾付花月(床に壺を飾り客がそれを拝見する作法がついた修練のゲームみたいなもの)の時 床に茶壷をかざります。この時花入より上座に置きなさい、ということです。 ◎下座の決め方 四畳半で床があるとして、床中心に座ります。 そして振り向いたとき、茶道口のある方が下座になります。
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釣舟はくさりの長さ床により 出船入船浮船としれ 花入に釣舟という舟形をしたものがあります。 竹や砂張(さはり/銅を主にし錫・鉛・銀を加えた合金)で作られ 床の天井から鎖や籐づるでつるします。 床の高さによりつるす位置を考えなさい、ということです。 座って拝見いたしますので、高くつるしては舟の底しか見えません。 床の高さの下から三分の一からちょっと下ぐらいが良いようです。 舳先(へさき)を床中心に向けることを「入船」といいます。 反対に、艫(とも)を床の中心に向けると「出船」になるわけです。 現在、裏千家では「入船」だけです。 門出のお祝いのお茶会などでは趣向として「出船」にされてもよろしいようです。 「浮船」というのは釣舟を薄板の上に置いたものです。「止まり船」とも言います。 やはり舳先を床中心に向けます。 船の形をした香合の向きも、やはりこれに準じるのでしょうね。
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