|
花見よりかへりの人に茶の湯せば 花鳥の絵をも花も置まじ 楽しいことは何度あっても良いのだけれど、お茶の席では重なることを避けます。 「きょうはお花見の帰りなんですよ。」というお客さまにお茶をお出しするのに 床に花や鳥の絵を掛けたり、花を生けても 本当に美しく咲く花を見、鳥の声を聞いてこられた人には、なんのご馳走にもなりません。 これは、花見帰りの人に限らず、桜の咲く頃のお茶会の取り合わせにも言えることです。 床に桜の絵をかけてもおもしろくないですよね。 桜に関連したお道具を趣向することによって、席中のお道具も生きてきますし 本当の桜もお客さまの脳裏により一層浮かびあがってくるのではないでしょうか。 桜の時期だけでなく、紅葉の季節や四季折々の自然を生かす席作りが大切ですね。
|
利休道歌
[ リスト | 詳細 ]
利休の教えを簡単に覚えやすく歌に詠んだものです。
|
時ならず客の来らば点前をば 心は草にわざを慎しめ 「時ならず客」とは、不時の客、すなわち急に来られたお客さまのことです。 このようなお客さまにはご馳走の方法もないし、粗忽にしても失礼になります。 そこで、せめてお点前だけは充分に心を込めておもてなししなさい、ということです。 「心は草に」は、お客さまは突然訪れたことに恐縮するでしょうから そのような気持ちを抱かせないように、打ち解けて接しなさいということでしょう。 いきなり「真」で応対したのではびっくりしますよね。 でも、その打ち解けた中にも、お点前は丁寧にする、というわけです。 我が家は「時ならず客」が多いので、いつでもポット2つにお湯をかかさず入れておきます。 お年寄りの方にお煎茶、お若い方にはコーヒーをお出しします。 本当はお抹茶を出したいのですが、いきなりお抹茶を出されてもびっくりされるので…。 父・母は朝から晩まで!?お客さまとお茶飲みをしている時がしばしば…。 まあ、お客さまの多いということは良いことですね☆
|
|
掛物をかけて置くには壁付を 三四分すかしておくことときく 掛物を掛けるときに、壁にべたっとくっつけて掛けてはいけません、ということです。 掛物と壁の間を三、四分(約9mm)透かして掛けましょう。 そうしないと、壁も掛物も傷めることになります。 雨が降っている時に壁につけて掛けると、掛物は水を吸ってしまいます。 そのまましまってしまうと、しみができたりします。 ですから、壁との間を必ず透かして掛けましょう。 これは茶道だけの心得ではなく、一般家庭にも掛け軸はあると思います。 床の間に掛ける時は、思い出してください。
|
|
三幅の軸をかけるは中をかけ 軸さきをかけ次は軸もと 三幅対(さんぷくつい)の軸を床にかけるとき まず中央の軸をかけ、次に軸先を、すなわち上座になるものをかけ 最後に軸元、すなわち下座になるものをかけます。 軸先というのは、掛物の書き出しのほう、軸元とは書き終わりのほうのことです。 中央の軸を仏像の三尊形式にならって「中尊」といい、左右の絵を「脇絵」ともいいます。 お茶席ではなかなかお目にかかれませんよね。
|
|
三つ釘は中の釘より両脇と 二つわりなるまんなかに打て 床の掛物を掛ける釘は、普通中央に一本打つだけですが ときには三つ釘を打つことがあります。 これは横幅の広い「大横物」(大幅ともいいう)を掛ける時に必要になります。 両横の二本の釘を打つ位置は、中央の釘から床の端までの中央に左右に打ちます。 大横物の掛け方は 巻緒を解き、まず中央の掛緒を軸釘にかけ次に左、右とかけます。 最後に中央の掛緒をはずします。 巻上げる時はこの反対になります。中央の掛緒を軸釘にかけ 右、左とはずして巻上げ、最後に中央をはずします。
|







