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帛紗をば竪は九寸よこ巾は 八寸八分曲尺にせよ この帛紗の寸法は、利休の奥様の宗恩が定めたと言われています。 利休時代までの帛紗は今の古帛紗のようなもので、和巾(わきん)と言っていました。 昔の帛紗ということで「古帛紗」というわけです。 利休が秀吉に随行して、小田原征伐に出発するとき、宗恩が紫の裂に薬を包んで渡しました。 その裂の寸法を利休が気に入って、茶の湯の帛紗にしたそうです。 竪というのは「わさ」のあるほうで九寸、上下の縫い代のあるほうが横で八寸八分です。 ですから帛紗は正方形ではありません。
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利休道歌
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利休の教えを簡単に覚えやすく歌に詠んだものです。
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茶巾をば長み布はば一尺に 横は五寸のかね尺としれ 普通の小茶巾の寸法のことです。 長さ一尺(約30cm)で横幅が五寸(約15cm)の麻の布です。 長さ、横幅とも一尺の大茶巾もあります。 「かね尺としれ」というのは、 寸法をはかるのに曲尺(かねしゃく)を用いなさい、ということです。 昔は寸法を測るのに曲尺と鯨尺がありました。 鯨尺の一尺は曲尺の一尺二寸五分にあたり、約7.5cm違います。 お茶の場合は鯨尺を使わず、曲尺を使います。 ですから一寸が約3cmになるわけです。
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二畳台三畳台の水指は まづ九つ目に置くが法なり 二畳台・三畳台とは二畳台目・三畳台目のことです。 台目とは一畳の畳の長さを、台子の幅の寸法だけ切り縮めた畳のことです。 二畳台目と申しますと、丸畳が二畳あって他に台目畳がある、ということです。 台目畳に水指を置く時、客付(お客さまのいるほう)から九つ目に置きます。 「まづ」というのは、水指の大小や形により多少ずれても良いということですね。 炉も風炉も同じです。畳中心と縁との中間ぐらいに置くのが基本です。
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蓋置に三つ足あらば一つ足 まへにつかふと心得ておけ 蓋置には、三つ人形・三つ葉・五徳・三つ鳥居のように三本足のものがあります。 この歌は三つ人形の場合と考えたほうがいいかと思います。 三つ人形は3人の童子が手をつないで輪になっています。 そのうち1人が帯を前に垂らしていたり、羽織を着ていたりします。 それを前にするということです。 三つ葉は飾る時は葉っぱの小さい方を一つ手前にして置きますが 使う時はひっくり返して、葉っぱの大きい方の間に柄杓の柄がくるようにします。 五徳は風炉の中に入っている時の姿を考えるならば、2本が前になります。 三つ鳥居もくぐる訳ですから、2本柱が前になります。
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いにしえは名物などの香合へ 直にたきもの入れぬとぞきく いにしえに限らず、今もそうですよね。 基本的に香合には名物(古来有名な茶人に優秀な器と選定されたもの)がないと言われていますので 拝領物とか大事な香合のことを指しているのでしょう。 練った香を直に入れると、水分があるので、貫入(陶磁器の釉のひび割れ)にしみて 汚れることがあります。 ですから、椿の葉っぱを敷きます。 そのまま入れないで、葉っぱの上下を切ってくださいね。
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