|
草原ツアーでは、モンゴルパオ(蒙古包)の中で、いろいろと現地の特産をいただいたりして楽しむことが出来ます。
事前調査によると、ツアーに乗って行った人も、個人で行った人も一つのモンゴルパオで昼食或いは夕食をお世話になって、 だいたい150元ぐらい、とのことでした。
誰に聞いてもそう言うので、相場がそうだと思っていたんです。
で、草原に到着してからお邪魔したモンゴルパオ。 チンギスハーンの銅版画が飾られたりしていて、
「モンゴルに来たんだなぁ〜〜」
という感じに浸っていたら、パオの奥さんが、私達が何も言わなくても ミルクで出来たおやつをあれこれ出してくれました。「付き出し」なんでしょうね〜。
これを左上から時計回りに説明するとですね…。
1.粟
2.味無し乾燥チーズ
3.柑橘系の味のミルク菓子
4.味無しチーズの焼き菓子
5.塩
6.プレーン味のミルク菓子
7.レモン味のミルク菓子
8.不思議な味のミルク菓子
これらを 適宜、例のしょっぱい奶茶(ミルクティー)の中に入れて、かき混ぜて頂くのだそう。何でもかんでもぶち込んでぐちゃぐちゃにしていただくのだそうです。
面白い食文化ですね〜〜〜。
私達はしょっぱいのはどうにも頂けなかったので、味の無い奶茶(ミルクティー)を作ってもらい(でもやはり少ししょっぱかったですが)、それで暖まりました(結構寒かったんです)。
私達はこの日午後から草原に出かけたのですが、夜は夜で、友達のご主人にまたまたお呼ばれされてしまっていて「夜は肉」と覚悟を決めていた(?)ので、モンゴルパオでは「食事は要りません」、と言っていました。
でも、奥さんが
「ここの羊を食べないと草原に来たことにはならない!」
と断言するので、
「それもそうだね〜」
ということで、一つ頂くことに。
出てきたのは、こんなデカイの→。(ちなみにグローブのような手はトトロの手)
でも、さすがに美味しくて、あんなに「肉はもうこりごり」と言っていたにもかかわらず、またハグハグと頂いてしまいました。
しばらくして、またまた奥さんが
「馬奶酒(マナイ酒)を呑まないか?自家製でウマイぞ」
と言い出しました。馬奶酒(マナイ酒)とはまさに読んで字の如し、馬の乳で作ったお酒です。そんなもの、一生呑めないんじゃないかと思って、食い意地(呑み意地?)が張っている私は、頂くことに。
出てきた乳白色の酒の味は、カルピスに白酒を入れて味を薄めたような感じの懐かしいんだか恐ろしいんだか、よく解らない味でした。私以外は酒呑みではないので、一人で酔っ払うのもためらわれ、オチョコ1杯に留めました。
その後も休憩場として使わせて頂き、月を見たり、羊の鳴き声に耳を傾けたりして2時間ほど過ごしました。
さて夜になり、満月も堪能し、帰ろうということになって、お会計。
「530元(約8000円)」
目の玉が飛び出るほど驚いてしまいました。 1泊2食付よりも高い…。
「え?150元じゃなかったの?」
値段を事前に聞かなかったことを悔やみながら、しらばっくれてトトロが聞きます。奥さんがいそいそとメニュー表を持ってきて、証明しようとします。でも、メニュー表なんて、何パターンもあるかも知れないじゃないですか。だいたい、どう考えても高すぎる…。
地元の運転手さん(友人の知り合い)や一緒に行ってくれた友人も含めて、みんな「高すぎ〜!」って顔で絶句しているので、やっぱりどう考えても相場よりも高すぎるのでしょう。急に私の中の スーパーネゴシエーター魂(どんなタマシイ?)が沸々と沸いてしまい、一気に高らかに宣言をしました。
「相場が150元で、私は馬奶酒も頂いたので、50元プラスとして200元なら払う!」
無理矢理断言して、200元押し付けてモンゴルパオを出てしまいました。
今度は奥さんが逆に絶句した番。直後、逆ギレしてましたが、知〜らないっと!と思って外に出て月なんかを鑑賞していたんですね。
写真を撮ったり、他のパオを見たりした後、車に乗り込もうと戻ったら、トトロが奥さんと何やら笑顔で話している。
「あんなボッタクリ、相場はちゃんと払ったんだから放っておけばイイじゃない」
と私が言うと、トトロったら
「モンゴルの人ってナイフ持ってることがあるから、逆ギレされたら怖いじゃん、追加で50元払ってたんだよ」
え?じゃ、何ですか?草原では私が悪ダマでトトロが善ダマですか?
が〜ん。
「私って、いろんな意味で遠いところまで来てしまったんだわ〜〜〜」
とやけに寂寥の感が立ち込めてしまったのでした。
|