ウトゥディールものがたり

本を読む時間、なくなってしまうのは悲しい

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昼どき

何ヶ月かぶりに、けっこう前に別れたひとと話す。

自分でも気持ち悪いくらいねじくれた話題しか出せない。別れたひとはねじくれた笑い方でいなしてくる。大抵そうである。それはそれで諦めている。あのひとといるときの私は、あんなねじくれた感じ。

しばらくすると、最近彼女のできたひとつ前の恋人がやってくる。

おう、と言って少し後ろめたそうな顔をする。こと近頃は私に会うたびそのような顔をする。

おう、と返事をしてなにくれと話す。かの少年は、友人たちのいる手前、大人びた応対をしている。
誰も聞いてやしないのに、他人の目線を気にしてやまない自己顕示欲を見せつける。

この子とも、そのうちぎこちなくなるだろうな、とうっすら思う。
今はそれほどでもないけれど、私のことすんなり疎ましく思うようになるだろうな、と思う。

かの少年は部屋を出ていく。

かの少年の新しい彼女が友人と連れだってやってくる。

おはよ、と女の子向けのよそいきの声であいさつをする。一拍おいて、少し高めの声で、彼女もおはよう、と挨拶する。それ以外に語るすべを持たず、彼女は友人と話題に興じる。

しばらくすると、いまの男が弁当を抱えて部屋に入る。

あら、と言って居住まいを正す。どうしたの?

いまの男がああ、と言って弁当をかっくらう。私は話すことを持たないので、その様子をぽかんと眺めているだけである。

いまの男は、本日すべき仕事について手短かに話す。それは大変ですね、と私は同情してみせる。
私は今日は、岡本かの子を読み終えようと思います。いまの男は、ちょっとうなずいて席を立つ。

私は部屋に取り残される。

なんだったっけ、と思う。

遠くで、高校生たちが、さんざめいている。

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色男の襲来

学校で、あの子に会う。

よお、色男、と声をかける。なんだよそれ。あの子は鼻にしわを寄せて笑う。

あの子の彼女は性格がよくってスタイルが良い。ついでにおっぱいもきれいだ。
負けちゃったなちくしょうめ、と思うけど、やきもちやくとかじゃなくって、なんとなく、くすぐったい
恥ずかしさみたいなのがある。

でもさあ、とあの子はいう。

なんつーの?あの頃あんなに盛り上がってたのって、俺が18、19で若かったからなの?それともはじめての彼女だったからなの?それとも、言いたかないけど、相手がお前だったからなの?

PCをしばく手を止めて、振り返って私は言う。

なんたって、私だったからでしょ。

腕組みしているあの子の腕はなまっちろくて、うっすら産毛が生えていて、私は触ったり
キスしたりしたくてたまらなくなる。そうしたところで、あの子はばーかとか言って許してくれるん
だろう。あの子の肌のきめ細やかさにうずもれたい。今すぐ。

あの子はにーっと相好を崩して、

やっぱそうか、そりゃそうだよな。と言った。なんか、全然違うんだよな。

そうしてふらふらとどこかに行った。

よお、色男。いまさらガタガタ言うもんじゃないよ。
目の前にある愛情大切にしないと、大切にしない愛情の餌食にされるよ。

君たち、これからなんだから。楽しんで、楽しんで、良い恋愛を。

浮かぶ瀬もなし

「ひとのセックスを笑うな」で、ゆりがみるめくんと猪熊さんが好きなかんじ、よくわかる。
猪熊さんと結婚していても、みるめくんに触りたくなる感じ、よくわかる。

好きな子が目の前にいたら、触りたくなる。なんでだろ。あの子のなまっちろい肌が懐かしくて、
ああ、好きだあ、好きだあ、ってうめいてもあの子はいない。


くやしいな。



ちくしょう。



大声で名前を呼んでみたけれど、返事がない。あの子のかわいい笑顔が見られない。
そんなことがあってたまるかってやけくそになる。何度も何度も呼んでみる。

返事がない。


あーあー、もう、どこにいるんだよう。戻ってきてよう。デート、したいよう。

bye bye モンスター

今日のことだって、いつか笑って話せるようになるぜ

あなたはそう言うー、あなたはそういうことを言うー。

好きだと伝えたら、今のきみとは付き合えない、ってつっぱねられた。
分かってるよ、そんなこと。だけど言わなきゃ後悔するじゃないか。
言ってダメだってはっきり言われるのと、言わずにみすみす彼女とうまくやってくのを見るのと
どっちがいいかって、言うほうに決まってるじゃないか。

きみがすきだから、あのひととはわかれる、って私は言ったんだ。

あなたは、それじゃだめなんだよ、と言った。とても悲しそうに、なぐさめるように。

彼とうまくいかないからって、俺が彼女のこと好きだからって、
俺と付き合いたいだなんて言っちゃいけないんだ。そんなのダメだ。

わかってるんだ、そんなこと。いまさらどうにもなることじゃないっていうのも知ってる。
ただ、どうしても言わずにはいられなかったんだ。

わたしはあなたのことが好きなんだって、伝えなきゃいけなかったんだ。
あなたを失うくらいなら、それ以外のものを失ったっていいんだ、って、言わなければいけなかった。
少なくともあの瞬間、わたしは彼を一番に望んだ。嘘でもいい、後々後悔してでもいい、
わたしはあなたをどうしようもないくらい求めていた。

あなたと連絡を絶ったのは、正しい選択だったと思う。
あなたが新しい恋愛をはじめるときに、古いのはどうしたって目障りだから。
わたしだって見ていたくないもん。好きな子が、別な女の子と幸せそうにしてるとこ。
うまくいったよ、なんて報告をベッドで受けるのも。

もし次に話す機会があったら、このことだけ伝えておこうって思ってる。

きっとわたしはあなたの子供を生むよ。かれの子も生むだろう。違う胤の子を宿して、一生涯、
あなたを思い続けているだろう。

愛している、と三度伝えたい。三度伝えて、もう、この口を開くのをやめよう。

先週の今日だ、私は彼とホテルに行った。彼にとっては愛撫の延長でしかなかったけれど、私にとっては大変な違いだったよ。公園の暗がりで抱かれるのと、きちんと「そういうところ」に行くのとではね。私の身体をあなたに開放した。邪魔な涙。

これはだめだ。もうだめだ。完全に手癖だけで書いている。全くなににもなってない。

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