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これはだめだ。もうだめだ。完全に手癖だけで書いている。全くなににもなってない。 |
おはなし
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風邪をひいて医者にゆき点滴をしてもらいました。 |
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川上弘美さんの新作を読んで悲しくなる。 |
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今日は足あとが多いですねえ(この放置ブログにしては)。 |
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もうすぐ「サルガッソーの広い海」が新訳出版されるとのことで、前勉強に「ジェーン・エア(上・下)」を拝読いたしました。なるほど、ブロンテの溢れんばかりに豊かな想像力、その筆の確かさに感服いたしました。19世紀英国文学の特徴とされるロマンチシズムと、恐らく彼女の性質であろう表面では静謐ながら内で燃えさかるような熱情、敬虔なクリスチャンとしての信仰、そして当時次第に取り入れられてきたフランス文学的リアリズムが、まるで火花を散らすがごとくせめぎあい、読者を引き入れてやまない魅力をかもしだしています。このところ、ボルヘス、ガルシア・マルケス、ビオイ・カサーレス、コルタサル、といった南米の作家、古井由吉、武田泰淳、島尾敏雄など日本の戦前、戦後にかけての作家、フローベール、バルザックといったフランスの巨匠ばかり読みふけり、イギリス文学はかろうじてカズオ・イシグロに手を出す程度だったのですが、これを機会に少し読んでみるのもよいかもしれません。多くの作家を国別にひとくくりにするのは乱暴にすぎるようですが、それでも例えばカズオ・イシグロの抑えの利いていてぴたりぴたりと的確な文体はイギリス文学のある種の特徴を備えているように思われて、それでは具体的にどのような作家の、どのような作品の系譜にあたるのか、そのようなところを見ていくのも面白いかもしれません。それでも、なんといいますか、自分にはその理知的で貴族的な雰囲気はあまりあっていないようで、どうにも堅苦しさを覚えてしまいます。その印象が寡聞による偏見なのか、もしくは直感的真実なのかを確かめてみるのも、一興でありましょう。「ジェーン・エア」に関する限り、主人公ジェーンとロチェスターの一風変った駆け引き、ロチェスターの狂った妻の引き起こす惨事、ソーンフィールドを逃れたジェーンを救ったリヴァース家との交流等オツな部分はあるものの、ストーリー展開はあまりに劇的で感傷にすぎるようだし、狂人、ジプシー、霊的な言葉など幻奇的なものが突如としてお目見えするのも突拍子もなく幼稚に感じられてしまいます。ジェーンという人間の癇症、自尊心が高く他と相容れず、この時代には奇特な独立心を持ち合わせる性質に共感しかねるところもあるでしょう。なよなよと男に依存してその背に隠れているのが女のあり方だなどという気持ちは毛頭ありません。しかしながら、恵まれなかった幼少期のわだかまりを解きほぐせず、頑なに突っ立つ彼女の姿勢は、いびつであまり喜ばしいものとも思えない、というのが本当のところです。後の10年間の結婚生活を「完全に幸福であった」と一言に片付けてしまうのも性急すぎるようで、なんだか歯がゆく思われます。メロドラマとしては大変面白いのですが。。。 |



