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現代空手を38年間もやった末に、
沖縄空手に転向したワタシですが、
「居つく」のキーワードでこのブログの内容を検索すると、
たくさんの投稿がヒットします。
でも、「居つく」を嫌うのは、大昔の沖縄空手の先生達だけで、
残念ながら、現代空手には、実はそんな言葉は存在しません。
単純にその場に居るのが「居つく」で
その場に居ないのが「居つかない」です。
その場に居るのに「居ついてない」はずがありません。
だから居ついているのが普通です。
ちなみに、現代空手ですと
形は止まって技を出すので、居ついています。
組手は、動きながら技を出すので、居ついていません。
ですから、組手で強くなろうと思ったら、居ついちゃ駄目。
したがって、組手の選手は、なるべく形はやらない方が良い。
良い選手を育てるのに、組手の選手と形の選手は、確実に別けるべきです。
掛け試し(カキダミシー)以外に試合の手段を持たなかった
江戸時代の琉球手(リュウキュウディー)の武士(ブサー)は、
形の稽古だけで強くなった。
今野敏先生の『義珍の拳』でもそうですね。
でも、形が居ついているなら、形を稽古したら居つくじゃないですか。
なんででしょう。
答えは、江戸時代の沖縄空手の形は居ついていなかった。
では、「居つく」と「居つかない」ってどこが違うんでしょう。
その場に居るのに居つかないことって可能なんでしょうか。
新垣清著『沖縄武道空手の極意』では、
仮想重心という言葉で、説明しています。
仮想重心が身体内にあれば居ついている。
仮想重心が身体外に出ていれば居ついていない。
仮想重心に落ちることで、技にスピードと重さをのせるためのテクニックが
沖縄武道空手の極意です。
形を演武しながら、仮想重心を身体外に出し続けることで、
「居ついている」状態を作らないようにします。
でも、仮想重心を身体外に出すためには、
体幹や正中線を支えるための、現代空手では使用しない筋肉を
鍛えなけれいけないし、仮想重心を身体外に出せたとしても、
その状態で静止すれば、それも「居つき」になります。
止まらずに動き続けながら、仮想重心を目まぐるしく移動させつづけることで、
初めて「居つかない」状態を作ることができます。
「居つかない」形ができるようになって初めて、組手に使える様になります。
「居つく」とは、静止している状態。
「居つかない」とは、動いている状態。
「居つく」とはその場に居て、そこに重心がある状態です。
攻撃するなら、そこを狙えば良い。
「居つかない」とは、その場に居るけれども、そこのに重心が無いので、
どこを攻撃して良いのかポイントを絞れない状態です。
しかも動いているので、更にポイントが絞りづらい状態です。
単純にその場に居るのが「居つく」で
その場に居ないのが「居つかない」ですが、
その本人はその場に居るのですが、その人の重心は、
その場に居ないので「居ついていない」というわけです。
居つかない形の稽古。
組手が強くなりたい人。
強くなりたいけど、スパーリングパートナーに恵まれてない人。
強くなりたいけど、怪我をするのが困る人。
みんなで、居つかない形の稽古。やりましょうよ。
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