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今まで読んできた本の中で、僕の中では「画期的に」くだらなかった本はこの本です。いわゆる品格本のはしりみたいなやつです。読むのに費やした2時間を返してくれ、とすら思います。居酒屋で酔っ払っているオヤジがクダを巻いている程度の内容で、天下国家をかたるだなんて噴飯モノです。
僕はかねがねいうとおり、保守論壇は腰抜けの集まりばかりで、自称右翼は愛国ストーカーだといってきました。また、左、革新論者にいたっては、自分の主張や論争をする前に、医者に見てもらったほうがいいのではとも思います。本当の意味での愛国者はこの国にはいない、そう思っています。
このオヤジもたまたま海外生活が長かっただけで、上から目線でものをしゃべってくれてますが、あんただって、日本にずっといりゃ、そんなこと気づかなかったろうに。腰抜居士の分際で、いっぱしの国士気取り、チャンチャラおかしいんです。
選挙から2週間たちました。まだ始まりもしていない民主党政権にみんなは言いたい放題です。僕は、この国で一番品格のない人たちは、こういう本を読みながら、投票ということの意味をまるで理解していない私たち有権者全員ではないかと考えます。
票を入れれば、何かをしてもらえる。大盤振る舞いのマニフェストに騙された人は少ないかもしれませんが、少なくとも、自民党は何もしてくれなかった、という理由で、民主党を勝たせたのだと思います。
僕は、「前原誠司」と投票用紙に書いて、投票箱に入れました。でもそれは、前原さんに何かをしてもらうためではなく、前原さんのもっている理想の国家像や社会観が近く、共感できると感じたから、前原さんにがんばってほしいという意味で投票したんです。
政治のことはわからないかもしれないけれど、どんな人にでも理想の国家や社会を実現してほしいという願いを持つ権利があります。あくまでも、投票するということはその権利を行使しただけであって、サービスを受ける権利を得たわけではない。
そのことを、みんな誤解しているように僕には感じます。
新しい総理大臣と閣僚が決まりました。僕が投票した前原さんはなんと国土交通大臣になりました。彼に投票したものの責任として、僕はこれからも彼を応援するつもりです。何があっても次の選挙まではサポートする。うまく立ち回ってくれれば、次も入れる。それこそ、投票した者の品格、矜持です。もちろん、アカンかったら、次の選挙でばっさり落としてやればいいんです。
僕は政治家でも国士でもありません。一介の商売人、納税者、有権者に過ぎません。けれど僕らには、民主党を勝たせた責任があります。「いちどやらせてみよう」と投票したならば、投票した人は最後まで見届ける責任があります。それが、民主主義ってもんです。
国家の品格やプライドを考える前に、人間として当然やるべきことを考えることのほうが、よほど国家のためになるのではないのでしょうか。なぜなら、政治家も我々も、もとをただせば同じ人間だからです。人間同士のつながりの中で、それぞれの役目を演じているに過ぎない。
その役目を忘れている人が、この国には多すぎます。この本の著者など、よい例です。おとなしく研究だけしてろって。そのほうがよほど世のため人のためだって。あ、そうそう、禿げ隠しの一九分け、ちょっとみっともないよ。あんたの頭、偽装じゃないか。そんなんで、品格なんか語るなって。
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