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読み手によって評価が分かれる本。その筋のプロからすればツッコミどころ満載の本らしいです。科学者であるうちの嫁も、ところどころ首をかしげておりました。しかし、この世界、実は口当たりのいいことや、清廉潔白そうなことをいっている人ほど、実はどれぐらいえげつないことをしているか、わかったもんじゃありません。そういうことを教えてくれている一冊ではあります。
エコロジーです。もちろん、地球の環境を守ることについては、異存はありません。宇宙の大きさからすれば、地球など鼻くそかそれ以下の大きさのもので、そこに、多数の生命が育まれていることは奇跡に等しいからです。しかし、いつの間にかエコロジーという言葉を「錦の御旗」に、環境に優しいこと、とされることであれば、なんでもあり、なんていう乱暴な理屈が幅をきかせていないでしょうか。
世の中、道義的に正しいとされているものに、異議申し立てをすることは勇気のいることです。それは、独裁者に一人で立ち向かうような勇気を求められます。まさか、命まではとられないでしょうけど、異端視され社会から排除される可能性が高まるからです。それを敢えてやったということは評価できます。
いわゆるエコロジー信者はもとより、もっとたちが悪いのは、エコロジーを看板に儲けている人たちではないでしょうか。近いところで行けば、僕は某社のカーシェアリングシステムに登録して、マイカーを持っていません。商売も生活もこれで十分まかなえます。
しかし、登録してから値上げが2回もありました。さらに、自動車はターボが付いているにもかかわらず、右側の車線を走ることのできない三菱の軽4輪です。営利目的でやってんですから、経費がペイできないなら値上げはまあ仕方がないとして、そんなにエネルギー効率の低い車を運用しておいて、エコロジーとはおかしな話です。
ご契約記念にエコバックプレゼントなんて、まあ、もらっておいてこんなこというのもなんですが、まるで白々しいです。こっちだって、別に利害が一致しているわけですから、わざわざエコだなんて、叫んでくれなくたっていいんです。むしろそのプレゼントの分、レンタル料負けてくれって。もっと営利目的だってことを前にだしてくれりゃ可愛いげもあるってもんです。
さて、僕は環境問題をどう思うか。別にどうも思いません。というと誤解を招きますが。
いわゆる、普通に生活をしているだけでも、人は環境に負荷をかけてしまいます。エコバックを使い、ペットボトルを使うのをやめたところで、ごみの嵩が減って助かるという程度にしか考えていません。ただ、僕が思うに、昔、普通にやっていたことを今でもやれば、それでいいような気がするんです。
たとえば、水は、水筒に入れて持ち歩く、買い物はかごを持っていく、そもそも、いらないものは買わない、モノを粗末にしない、食べ物の好き嫌いはしない、壊れたものは修理してみる、短い距離なら歩く、そういう当たり前のことをしていくほうが、よほどエコロジーなんじゃないでしょうか。大きな問題に首を突っ込む前に、自分の暮らしぶりを見直すほうがさきなのでは?と僕は思います。
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