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◎湯取り法による精白米の調理実験
1、使用した土器 土器実験データ16で使用した土器
2、使用水量 4500cc(水温20度)
3、燃料 木炭を主に使用
4、精白米 通常の粳米の白米1合
5、実験手順 実験データ16とほぼ同じ
イ、残り火のある灰の上に水とザルに白米1合を入れたカメ型土器を置く
ロ、火の付いた炭を回りに積み上げる
ハ、25分後に沸騰状態になったら(写真一番上)、米を入れたザルを取り出して、
別のザルに移す(写真上から三番目)
ニ、さらに25分間蒸らして(写真一番下)出来上がり
6、実験所見
今回、精白米を使用した理由は、吹きこぼれの条件を探る事にあった。
そのために、水量を口元まで目一杯入れて、火力を強くするために炭火を用いた。
同時に数種の条件を変更したので、正確は期しがたいが、大体の事は判明した。
赤米1合で水量が少ない場合は吹きこぼれは生じなかったが、白米1合を洗わずに
ザルに入れて水量の多い条件で沸騰させると、吹きこぼれが生じた。(写真上から二番目)
又、その際に数十粒の白米がザルからカメの内部にこぼれ出た。
赤米は玄米なので糊状の物質がほとんど出ないが、精白米だと糊状の物質が水中に
溶け込む事が、吹きこぼれの主たる原因のように思われた。
火力を強くするために炭を用いたが、水量と沸騰するまでの時間からすると、実験
データ16の枯れ枝を燃やした場合と大差はないようだった。
なお、家庭用のガスレンジの最も強い火で薬缶に入れた1500ccの水を沸騰させる
ために必要な時間が約5分である事からみて、4500ccの水を25分で沸騰させる
事が出来る火力はかなりのものと言えよう。
蒸すためにザルを用いると、<こしき>を用いる場合よりも柔らかい御飯になる。
この方法で白米を調理すると、電気炊飯器で炊いた御飯とほとんど変わらない味になる。
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