焼き物雑記

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今回は火起こし器を使用しての素焼きです。
(火起こし器については→http://blogs.yahoo.co.jp/souyouroko/28422017.html )
                    
火起こし器自体は手に入らないでしょうが、似た物を作るなり、代用品を用いる事
で素焼きが可能です。
素焼き方法は幾らでも方法はあり、身の回りの道具でどうしたら出来るか?と考え
る楽しさがあります。

○素焼きの手順
1、七輪で堅炭1kgを用いて、あらかじめ火を起こしておく。(写真1枚目)
2、七輪に火起こし器を載せる。
3、少しあぶってからドライヤーで全力送風する。(写真3枚目)

○素焼き経過
1、火の起きた七輪の上に火起こし器を乗せる。
2、10分後に全力送風開始ーーーー120度
3、15分後の温度    ーーーー330度
4、20分後の温度    ーーーー460度
5、25分後の温度    ーーーー600度
6、30分後の温度    ーーーー700度
7、35分後の温度    ーーーー710度(最高到達温度ー写真6枚目)
8、40分後の温度    ーーーー670度
9、50分後の温度    ーーーー510度(送風停止、空気穴開)
10、80分後の温度   ーーーー290度(空気穴を閉じる)

○この素焼き方法について
七輪陶芸の最初の関門がきちんと素焼きが出来る事です。
七輪陶芸では何故に素焼きが困難かと言うと、炎を作品に直接当てたり、短時間で
昇温させたりする事は、破裂の危険を伴うからです。
粘土は500度くらいで土に戻らなくなりますが、その際に破裂の危険があるか
らです。では何故破裂するかと言えば、
  イ、作品に水分が残っていたため。
  ロ、作品の一部分にのみ炎が当たり、収縮が不均一になったため。
  ハ、400度以降も酸化焼成を継続したため。
  ニ、作品の作り方が悪かったため。
という理由が考えられます。

イ、については、ゆっくりと自然乾燥しさえすれば良いわけです。

ロ、については様々な工夫が必要になります。今回の方法は容器からの輻射熱を利
用する方法でした。

ハ、については、容器の中に藁縄を1m分入れて、容器の中が過度に酸化状態にな
らないようにしましたが、若干少な過ぎたきらいがありました。
別に藁縄でなくとも適宜の有機物で良いのです。
400度前後で作品に煤が充分に付着していないと、大きな音をたてて破裂します。
これは粘土の表面のみが収縮し内部は収縮しないために起こる現象です。
そのために作品に煤を付着させる必要があるのです。炭素は燃焼するものですが、
炎に対しての抵抗力があります。例えば、いぶし瓦などは高熱に対してもかなり耐
える事が出来ます。煤を付着させる事によって熱をソフトに受け止め、急な昇温に
も耐えられるようになるのです。

ニ、については、気泡を粘土の中に入れたり、厚すぎたりといった点が破裂やヒビ
割れの原因になる事もありますが、大抵はイ、ロ及びハ、の原因によるものです。

○この素焼きで解った事
1、火起こし器と七輪でぐい呑み7個程度の素焼きを1時間程度で終了する事が
  出来る。
2、堅炭1kgで、ぐい呑み7個程度の素焼きが出来る。(1個当たり15円の費用)
3、ドライヤー1本で、炭の追加投入をしないでも素焼きならば可能。


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