焼き物雑記

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連想の名品達

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白雲

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空の青を引き立たせてくれるのが、雲の白です。

青と言えば青磁で、白と言えば白磁ですが、青磁にも各種の色彩があるように、

白磁にも様々な色合いがあります。

世に名高い白磁には、定窯の白磁、李朝の白磁がありますが、他にも多数の白磁

が生産されてきました。

季節によって空の雲もその色と形を変化させて、我々の目を楽しませてくれますが、

私は夏の入道雲が好きです。

思わずソフトクリームを食べたくなるような雲ですが、その力強さに憧れます。

写真上は中国・磁州窯の白磁瓶です。写真下は李朝中期の白磁瓶です。

私の好みは、下の写真のように欠点がありながら、柔らかい母性を感じさせてくれ

る白磁です。

こうした白磁は酸化焼成の産物と思われがちですが、恐らくは還元焼成でしょう。

今年は朝鮮ものも作っていこうと思っていますが、この種の白磁もぜひ作ってみ

たい種類です。


(注)上の写真は『世界陶磁全集12宋』小学館発行より引用させていただきました。
   下の写真は『緑青NO13』より引用させていただきました。

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カレー

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暑くなってくるとカレーでも食べたくなります。

カレーで連想するのが黄天目です。

黄色の釉薬では黄瀬戸が有名ですが、瀬戸(美濃?)でも黄天目は作っています。

中国・宋代の天目には曜変天目、禾目天目、油滴天目、玳皮天目、木の葉天目と

キラ星の如くの天目がありますが、紋様のない天目は只天目といい、花弁状に釉

が流れたものを菊花天目と言ったりします。

かつて日本でも生産した天目には、只天目、菊花天目、黄天目があります。

写真上は中国・南宋時代の黄天目です。この茶碗は国宝でも重文でもありません。

写真下は日本で16世紀に生産されたとされる黄天目です。共に名古屋の徳川美術

館に所蔵されています。

この黄天目は天目釉の成り立ちを考える上で興味をそそられます。釉が厚く掛けられ、

流れて溜まった箇所は黒色になっています。

黄瀬戸は酸化焼成の黄色ですが、黄天目の黄色は還元焼成による黄色のようです。

黄色と緑色は相性が良いので、この手の茶碗と抹茶は合いそうです。

目下、この釉を実験中なのですが、出来そうで出来ません。

その内には出来るでしょうが、カレー皿の釉薬には合いそうもないですね。


(注)写真は『茶の湯名碗ー茶碗に花開く桃山時代の美ー』図録より引用させて
   いただきました。

ラーメン

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ラーメン鉢と言えば青磁色のものも結構見かけます。

ラーメンと青磁の取り合わせは不思議な気もしますが、ラーメンと青磁が共に中国文化

を連想させ、青磁という高級感のある器で付加価値を付けたかったのでしょうか。

これまでに、この書庫で取り上げた曜変天目、玳皮天目の二つの国宝は

A、中国にも無いほどの名品である、(つまり世界一の名品)

B、類品の数が極端に少ない、

C、由来が明確な伝世品である

という特徴がありました。

写真上は『青磁下蕪瓶』といって、国宝に指定されています。写真下の青磁花瓶は

『萬声』という銘を持ち、これも国宝に指定されています。

両者ともに、AとBの要件には欠けています。『青磁下蕪瓶』は南宋官窯の作とされ

ていますが、確実ではありません。竜泉窯でも官窯に近似する製品も生産しており、

これもそうした部類に属する可能性もあります。

『萬声』は明らかに竜泉窯の製品です。両者ともに名品ではありますが、国宝でなく

重要文化財止まりのような気もするのですが、何故か国宝になっています。

竜泉窯の青磁と南宋官窯の青磁とは、どこが違うのか?という事を永いこと考えて

きました。

様々の青磁を見て思うには、やはり確実に官窯の作とされる青磁の方が品格があり

ます。つまり、奥行きと深さが感じられるのです。

青磁の色合い自体は竜泉窯の青磁の方が良く出ています。しかし、何か軽い感じ

がします。良い青磁の色合いというものは、匂うが如くの色なのです。

技術的にも竜泉窯系の青磁を再現する事の方が容易なように思います。官窯青磁の

再現は夢ですが、かなわぬ夢でもないようには思います。

官窯青磁を再現しても、花瓶ではつまらないし。。とすると、ラーメン鉢か?

自家製の官窯青磁調のラーメン鉢でラーメンを食べている自分を想像してみると、

何故か、侘びしい。。。

(注)写真は『世界陶磁全集12宋』小学館発行より引用させていただきました。

眼鏡

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近視に乱視は昔からですが、最近は老眼がプラスされて往生しています。

眼鏡のレンズも最近は軽くなってますが、それでも眼鏡は少しでも軽い方がいいに

決まっています。

そのために昔から眼鏡のフレームの曲がり部分にはプラスチックが使われています。

そして、このプラスチックの色合いは鼈甲の色に似せてあるのが常です。

これも昔から鼈甲製品を珍重してきた表れなのでしょう。

鼈甲というのは、玳瑁(たいまい)(ウミガメの一種)の甲羅を加工したものですが、

非常に軽く、柔らかいので昔から櫛やかんざしに利用されてきました。

色は黄色が最も珍重されているようですが、黒色や赤目の色など様々なようです。

写真の茶碗も鼈甲のような色をしています。こうした茶碗の事を玳皮(タイヒ)天目

茶碗と呼んでいますが、玳瑁(たいまい)の皮(甲羅の事)から付いた名称です。

上の写真の茶碗は国宝に指定されているもので、下の写真の茶碗は重要文化財に指定

されており、文字天目と呼ばれています。共に中国の吉州窯の製品です。

本場の中国には、これほどの名品が残っていないという点は曜変天目の場合と

同様です。

吉州窯は宋代に各種の製品を生産しましたが、特に玳皮天目と木の葉天目とで有名です。

両者ともに釉薬の二重掛けによって紋様を出す手法という点では共通しています。

青磁は玉の質感と色を目指し、この玳皮天目は鼈甲を模して付加価値を付けようと

したものなのです。当時の陶工の苦心のほどが偲ばれます。

なお、紋様は紙を切り絵のようにして下釉の上に載せ、上釉を掛けたものとされて

います。市販の本を見ると、上から藁灰釉を掛けたと書いてある事が多いのですが、

根拠は疑わしいと思います。何故なら当時の具体的釉薬原料は全く判っていないか

らです。ですから、『上から藁灰釉に似た失透性の白釉を掛けた』という表現がせい

ぜいでしょう。

私は、本に書いてある事項でも、まず疑ってかかる事にしています。


(注)写真は『茶陶』小学館発行より引用させていただきました。

毒虫

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若い時は誰でもニキビに悩まされますが、近頃は庭の毒虫に刺されて手や顔を腫らす

事が多くなっています。

毒虫に刺されると猛烈に痒いので庭の消毒を何回もするのですが、そうすると蛙が居

なくなり、梅雨時の蛙の合唱もついぞ聞かなくなってしまいました。

毒虫から連想するには恐れ多いのですが、写真の銘『喜左ェ門』の井戸茶碗は、かつ

て松平不味公が所持していた茶碗です。

この茶碗には、不味公が腫れ物に悩まされたことから、遺言で京都の狐篷庵に寄贈さ

れたという逸話があるそうです。

高台の梅花皮(かいらぎ)が腫れ物を連想させるのでしょう。

高麗茶碗の頂点に君臨するこの茶碗は国宝に指定されていますが、風格と迫力を感

じます。

ところで、井戸茶碗に限らず、高麗茶碗の本来の使用目的については不明な点が多い

ようです。飯茶碗とも祭器とも酒器とも、はたまた雑器ではないとも言われています

が、本当のところは不明です。

俗に『一井戸、二楽、三唐津』と言われるように、茶人に好まれる井戸茶碗ですが、

その形態は何も日本の侘び茶用に考えて作られたものではありません。

井戸茶碗には底に目跡がある物が多い事から、重ね焼きをしていた事が判ります。

竹の節高台にしても、重ね焼きをし易いように高めに作ったのでしょう。

恐らく井戸茶碗の製作者は見込みは釉を剥ぎ取って目を置き易いように、底と腰は重

ねても重量に耐えられる厚みに、そして製品同士がくっつかないように同じ形態を心

掛けて作っていたと思います。

重ね焼きの手法は量産のための技術ですが、それなりに高度な技術です。

高台が小さく、シャープに見える茶碗も、こうした技術的背景がある事を考えながら

観ると、又ひと味変わって観えるかも知れません。

なお、前述の井戸茶碗の用途についてですが、私はイマイチの出来の井戸茶碗を飯茶

碗として使用していますし、汁物を入れる器にも使用しています。

酒は沢山入りすぎるので、さすがに酒器としては使用していませんが、酒豪の方なら

使えるでしょう。

サイズ的には日常の食器として色々に使う事が出来る大きさです。

16世紀の朝鮮において、上流階級は磁器を用い、庶民の器が陶器だったとすれば、

多用途の器として使用したと考えても差し支えないのではないでしょうか。

庶民はなかなか用途ごとの器を取り揃える余裕はなかったでしょうから。

(注)写真は『茶陶』小学館発行より引用させていただきました。

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