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相続にあたって、大切なことの一つに専門家である弁護士や会計事務所の選択ということがる。この選択を間違えると、後々大変なことになり、結局のところが、会計事務所や弁護士を肥やし喜ばすだけになってしまう。
一般常識的に言うと、弁護士や会計事務所などを選ぶ時には、真面目で誠実な人柄を重要視するということが多いのではないか。真面目で誠実、人としては大切なことかもしれない。しかし、クライアントにとってプラスになるような仕事をしてくれるか否かという問題になると、話は少々変わってくる。よく、弁護士や会計事務所を選ぶ基準として、高いことを言う弁護士や会計事務所は当てにならない、何て言う人々がいる。この基準も、少々疑問がある。例え、高い額を請求してくる弁護士や会計事務所であっても、結果としてクライアントにとってプラスを招くような仕事をしてくれれば、それはそれでよい。しかし、いくら安くて真面目で誠実でも、クライアントにとってマイナスしか招かず、禍根をあとに残すような仕事しかされなければ、困ってしまうどころか大問題である。
一般的には、事業でもしていない限り、弁護士や会計事務所を利用することなど、ほとんどないと思う。そうなると、どうやって選んだら良いかもわからないはずである。これから綴ることは、何も相続の時だけではなく、弁護士や会計事務所を選択しなければならない、という岐路に立たされた場合の選択基準になるはずである。
まず、常識はずれではあるが、真面目で正直な人柄よりも、見るからに悪党という感じで、実際に接触してみても、この人間は拝金主義で金儲けのためなら何でもするのでは、というような印象の人柄の弁護士や会計士を選ぶ方が、結果として全て上手くことが運ぶことが多いということをここで記しておく。例え、高い手数料を請求されたとしても、損して得取れ、という発想で物事考えて頂きたい。損をせず、大きな得は得られない。リスクを負わずして、大きな利益も得られない。これは、世間の常識であり、この法則は案外どんなことをするにしても当たっているものである。
だからと言って、不正をしろとか、脱税をしろということを勧めているのではない。法律の範囲内で、一番有利な形でことを為す、ということを言っているのだ。
真面目な弁護士や会計士は、規則や常識に呪縛され、規則や常識から外れたことをできない。そして、弁護士や会計士というような職種につく人間は、その資格を獲得することで、自分の人生を安泰にしようと考えなっている人々である。その資格を失う可能性のあるような危険な賭けは絶対にせず、常識的なことをマニュアル通りにしかしないものである。
だが、どんな世界にも、型にはまらない変わり者というものはいるものである。そういう、常識や規則に翻弄されず、色々な可能性を模索できるような弁護士や会計士を選択するか否かで、相続が成功するか否かの大きな分かれ道になることは間違いない。
結局のところ、悪党の方が世渡り上手。同じ法律内であるならば、馬鹿正直に為して損をするよりも、上手に泳いで得をした方が、相続とは自分だけのことではなく遺族全体の問題なので、色々な摩擦やトラブルを回避できるであろう。そのためにも、弁護士の選択と会計士の選択は非常に大切なファクターとなる。
例えば、故人から長男が事業も継承しようとしている。しかし、その事業に多額の負債があることが発覚した。真面目な会計士や弁護士は、遺族や故人の遺志などは関係なく、ただ事務的に、選択肢は相続放棄しかありませんね、と言うに違いない。「相続放棄」と言うのは簡単である。ただ、相続放棄すれば、今済んでいる故人名義の家も、車も、全てを放棄しなければならないことになる。負債があろうとも、故人が残して事業で生活が成り立っているとすれば、事業の継承をも放棄した瞬間から、生活費も入らなくなるということである。しかし、真面目な弁護士や会計士は、そこまで考えない。ただ、法律と常識にのっとって、選択肢は相続放棄か相続したとしても自己破産しかないだろう、と人事のように偽善者面してのたまう。彼らは、簡単にそんなことを言うが、当事者である遺族にとっては大問題である。負債は大きい、しかし、相続放棄すれば全てを失う。自己破産だって、簡単だとは言うが世間での信用は失う。7年で回復できると、真面目な弁護士や会計士は軽く言うが、現実社会はそんなに甘くはない。一度失った信用は、そんな簡単に回復などできるわけがない。
このように、選んだ弁護士や会計士の手腕にが、相続を成功させられるか否かを左右する。まず、「正直」「真面目」「優しい」「いい人」などと言う言葉は、綺麗事で邪魔物でしかないということを覚えておいて頂きたい。悪党世に憚るである。悪党も使いよう。悪党でも、クライアントの要望に対して聞く耳を持ち、既存の法律の範囲内で最善の相続方法を模索し対処してくれさえすれば、多少手数料が高くとも、相続したことによって人生を棒に振ることを考えれば、まったく問題ないのではないか。というよりも、高い手数料でも、投資と考えれば、損をせず得をするという結果を導き出せれば高いとは感じないはずである。このことは、案外、大切なポイントなんです。お忘れなく。
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